「ゲームの世界へダイブする」という願望は、多くのゲームファンが抱いたことだろう。拡張現実(AR)技術を利用することによって、実世界を舞台にポケモンを捕まえることができるスマートフォン(スマホ)向けゲームアプリ「ポケモンGO」が、リリース直後から大人気となり社会現象にまでなったことからもうかがえるだろう。
そんなポケモンと同じく国産ゲームの代表格であり、そして多くのゲーマーを魅了してきた「ドラゴンクエスト」が、このたびVRアトラクションとなって、東京・新宿にあるVRエンターテインメント施設「VR ZONE SHINJUKU」に登場したという。あの剣と魔法の世界へダイブできるとなれば、心中穏やかではいられない。
ということで今回、稼働初日である4月27日にVR ZONEでドラクエVRを体験し、この手でスライムやゾーマを相手に剣を振るってきた様子をレポートしたい。
すぐに満員になるが奇跡的に初日の予約をゲット――新宿で激レア体験
JR新宿駅から徒歩でおよそ7分、新宿歌舞伎町にあるVR ZONEは、その名の通りVRを活用したさまざまなアトラクションを体験できるアミューズメントスポットである。
ドラクエVRは「フィールドVRアクティビティ」という、背中にコンピュータを背負うことで、実際にフィールド内を歩き回りながらVR体験を行えるシステムを採用。すなわち、プレイエリア自体は決まっておりVR機器のケーブルにつながれているものの、基本的に自由に動き回りながらプレイできるのだ。
VR ZONEの入場チケット(800円・税込)とは別に、ドラクエVRのチケット(3,200円・税込)を購入する必要があるため少々値は張るが、約15分というボリュームあるレアな初体験ができることを考えれば適正価格なのかもしれない。ドラクエVRは人気の高さからしばらく当日券は手に入らない可能性が濃厚なため、予約して事前にチケットを手に入れておく必要があるだろう。
稼働初日ということもあり、かなりの混雑や盛り上がりを予想していたが、前述した通り予約が取れた人のみが集まっているため、幸い特に混雑はしていない。また、一度にブースに入れるのは3組までで、ブース外からは中の様子が一切うかがえず、盛り上がりの歓声なども聞こえてはこなかった。
さて、ここからいよいよブース内に入り、ドラクエ世界にダイブした体験をレポートしていく。