――【オタクに”なるほど”面白い! オタクニュース・ポータル「おたぽる」】掲載記事を、「Bussiness Journal」読者の皆様にもお届け! 今回は、トレーディングカードゲームをはじめ、スマートフォンゲームの開発などを手がける株式会社ブシロードに迫った! 同社は平成19年に設立され、平成20年の7月期売上高は3億6200万円。その後、平成25年7月期の単体売上高が115億7700万円、グループ連結売上高としては161億3700万円を叩き出した急伸企業なのだ。そんなブシロードの社長・木谷高明氏と、同社が発行するマンガ誌「月刊ブシロード」編集長に話を聞いた。
――前半は「月刊ブシロード」についてお話ししてもらいましたが、後半は株式会社ブシロード全体について、今後の展望をお聞かせください。
木谷社長(以下、木谷) まずは、2014年1月に新作カードゲーム『フューチャーカード バディファイト』が発売になるので、そこでひとつの区切りにしたいと思っています。
――“区切り”と言いますと?
木谷 株式会社ブシロードを設立してから7年間、カードゲームだけでなく、音楽事務所、声優事務所、自社の広告代理店の設立、新日本プロレスの子会社化など、ずっと走り続けていますから、一旦、ここでコンテンツの“選択と集中”を行いたいんです。
相良編集長(以下、相良) 「月刊ブシロード」も急ピッチで創刊しましたしね。
木谷 そうそう。次々に新しいことを始めて、リスクも背負ってきてますから、一回休ませて(笑)。
――今あるコンテンツを強化していくということですね?
相良 だから「月刊ブシロード」も、もっともっとよくしていかなきゃいけない。編集業って究極のサービス業だと思っているんですよ。限られたページ数、文字数の中でカードゲームのより楽しい遊び方を提案したいですし、「響」所属の声優さんの良いところをもっと伝えたい。そして、もっと会社のことを皆さんに知ってもらいたいと思って、日夜、企画や編集作業をしています。
木谷 僕がシンガポールに行っても、よろしく頼むね。
相良 そこがちょっと心配なんですけど……。うちの会社はまだ若いし、若いスタッフが多いから、お互いに負けたくないっていう意識が強いんです。ですから、会議や打ち合わせでも、硬い雰囲気になってしまうことがあって。その空気を和ませてくれるのが社長なんですよ。
木谷 いやいや、社長がいなくても人は育つものですよ。今後は、それをゆっくり見守るくらいの(会社としての)体力をつけたいので、「選択と集中」を行いたいんです。