メモは普通、アイデアを出したり、仕事の効率を上げるためにとることが多いだろう。ただ、メモが使える場面はそれだけではない。「自分を動かす」「自分を変える」、そんなこともメモをとることによってできる。そして、人生をデザインすることができるのだ。
『メモで自分を動かす全技術』(高田晃著、明日香出版社刊)は、メモをすることで仕事の効率を高めるための方法や備忘録としての活用法ではなく、「自分を動かし、自分を変える」ための方法論を解説した一冊だ。
「在りたい自分」になるためにメモを書き出す
著者の高田氏は「自分の人生は、自らの手でデザインしていく」という思想のもとに、自分の人生に関わるすべての情報を手帳に書き込み、自分らしい人生を追い求め、書く習慣を自己実現に役立てているという。
では、どのようにメモを書く習慣で人生をデザインするのか。自分の将来在りたい姿を定めて、そこに向けたロードマップを明らかにすると、生き方が変わり、夢が実現するようになり、結果として毎日を充実したものにしていくことができる。そのために、いくつかメモに書き出す必要がある。
1.自分の在りたい姿を書き出す
将来どんな姿になっていたら理想化を知るために、役割リストを書いてみる。例えば、「夫」「父親」「経営者」「少年サッカーチームコーチ」というように、自分の担う役割を書き出す。こうすることで、その役割ごとの在りたい姿を意識して日々過ごし、人生をバランスよく充実させることができる。
次に、将来目指している役割も加える。そうすることで、自分が目指す未来の役割に対しても日頃から意識できるようになり、夢の実現速度も高まる。
2.価値観を書き出して自分軸をつくる
自分の奥底にある価値観を明確にすることで、生き方や将来設計に指針を持つことができ、自分軸ができる。
3.夢を書き出す
自分の「やりたいこと」や「実現したいこと」を思いつくままに具体的に書き出す。
4.ビジョンを書き出し、自分の未来を描く
人生は将来どうありたいかによって、今どうあるべきかが決まる。未来を描くことで今の生き方を決める。このことが、ビジョンを書き出すことの本質だ。
できるだけ多く書き出すことで、未来像が具体的になる。そして、明確なビジョンは、明快なモチベーションと行動をもたらしてくれる。
5.夢の実現のために「マイルール」を書き記す
将来の夢やビジョンとセットで「やらないこと」を定める。自分が「やらないこと」や「辞めること」を箇条書きでリスト化し、自分で自分に課すマイルールにする。
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メモを書く習慣をつけることで、自分の価値観や目指す将来の姿を明確にし、人生を充実させていくことができる。すでに仕事術やアイデア出しでメモをとる習慣がある人は、それだけではなく、人生をデザインするメモもとってみてはどうだろう。(T・N/新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。