「ノイズレスサーチ」が大反響…グーグル検索表示でイラッとする5000サイトを除外
自分の作品である同人誌にそんなウィキペディアを引用元として入れるのは、卒論の参考資料に「ウィキペディア」と書くようなものだ。せめて出版社が運営母体になっている辞典サイトからにすればいいのにと思うが、こういう発言を「中年がやかましいことを言っている」と思う若年層は少なくないのだろう。
「引用元:ウィキペディア」と抵抗なく書ける人は、「誰が発信した情報か」にこだわらないのだろう。フェイクニュースが流布する理由や「いかがでしたかサイト」がなくならない理由を、肚で理解できた。
スマホやネットはもはや、体の外にある脳みそだ。だから、「ネットでどんなサイトを見ているのか」はその人自体を表すともいえる。そして、「何を見るのか」の始点になるのがネット検索だ。
パソ活氏への取材を通じ、まだまだ自分自身にも「ネットを見ること、使うこと」において改善できる部分があると感じた。大げさな言い方でもなんでもなく、検索を工夫し、見るネットの質を上げていくこと(そして、どうでもいいものを見ないこと)は、人生の質も上げていくのではないだろうか。
(文・構成=石徹白未亜/ライター)
【※1】
「平成30年度 青少年のインターネット利用環境実態調査 調査結果(速報)」(内閣府)