石徹白未亜「ネット依存社会の実態」【アプリ四季報 2019年7～9月】
消費増税と台風の10月、「ファミペイ」とヤフー「防災速報」の利用者が激増した
構成＝石徹白未亜／ライター
台風時も高いツイッター需要
日影 また、台風19号が首都圏を直撃した10月12日は「ユーチューブ」も「ツイッター」も、当社が「App Ape」として16年に現在の方式でデータを取得し始めてから、DAU（1日でアプリを一度以上立ち上げたユーザーの数）がもっとも多かったんです。「ずば抜けて多い」というわけではなく、「僅差」ではあるのですが。
――4月1日の「新元号発表の日」も、「ユーチューブ」で首相官邸や各種ニュースサイトの生配信があり、「ツイッター」では多くの人が「令和」とつぶやいたでしょうけれど、あの日よりも多かったんですね。
日影 「ツイッター」を情報収集として使っている方もいますからね。自分たちの住んでいる場所周辺の被害状況を調べていた方もいたのかもしれません。 また、台風19号は進行速度がゆっくりでしたし、首都圏の交通機関がほぼ運休で、「1日以上、国民が家の中に閉じ込められる」という特殊な状況でした。
――切実な状況でそれらのアプリを使っていた人や、外に出られず暇つぶしで使っていた人まで、さまざまな状況の人がいたのでしょうね。