Twitterで匿名で差別的投稿→人物特定され個人情報晒される事例多発…会社から処分も
ニッカウイスキーのサービス関連会社部長の男性が、Twitter上で差別的発言をして炎上した。運営会社は当人であると認めた上で正式に謝罪し、「厳正に処分する」としている。男性は匿名でTwitterを利用していたが、個人を特定されてしまったのだ。
なぜこのような事態が起きたのか。我々の注意すべきこと、炎上しやすいテーマについて考えていきたい。
顔写真のみでも個人特定は可能!
1月下旬、ヘイト発言が繰り返されているTwitterアカウントが炎上した。冒頭でご説明した男性のアカウントだ。同アカウントは、そもそもプロフィールで「左翼勢力と在日外国人に自由自在に偏向報道されている現状を憂いています」と偏った思想を表明。在日外国人や韓国などに対して、ヘイトツイートを多く投稿していた。フォロワーも1000人以上おり、著名政治家などにメンションを送ることも多かった。そもそも問題視される可能性が高い状態だったというわけだ。
同ユーザーは匿名で利用していたが、顔写真を公開していたのが人物が特定された一番の原因だ。男性は同時にFacebookを利用しており、顔写真も公開していたため、双方を照らし合わせて個人が特定されてしまったというわけだ。
顔写真を公開している場合、画像検索などを使って簡単に見つかってしまう可能性が高い。Facebookでは多くの人が実名で顔写真を登録し、勤務先や出身校、家族などを公開しているだろう。友達関係から、交友関係もわかってしまうはずだ。双方が結びついてしまうとかなりリスキーなことになる。
差別・女性蔑視発言は炎上しやすい
ここ数年で一番炎上しやすいテーマは、差別と女性蔑視だ。多くの人に反感を買うテーマであり、そもそもTwitterなどのSNSではヘイト行為は禁止されている。このような発言を繰り返している場合、通報されてアカウント停止処分などになる可能性がある。
規制対象は、「人種、民族、出身地、信仰している宗教、性的指向、性別、性同一性、年齢、障碍、深刻な疾患を理由とした他者への暴力行為、直接的な攻撃行為、脅迫行為を助長する投稿」とされている。このような内容に関するヘイト・差別投稿は、絶対に避けるようにしたい。