自称ニートがネットで”生活費集め”はOKか!? (前編)
集めるためのサイトであると、
CAMPFIRE上では謳っている。
最近、「クラウドファンディング」というwebサービスが人気を博している。個人・団体がプロジェクト内容を公開し、それに共感したネット市民がプロジェクトを実現する必要経費として、資金を提供する仕組みだ。
クラウドファンディングは、切実な社会問題を解決したいとか、楽しいアートを作りたいなど「みんなのために」活動したい志を持つものの、自助努力だけではどうしても困難な際に利用できる便利な仕組みだ。
日本では、東日本大震災の被災者支援のためにこのサービスが重宝され、多くの善意が集められてきた経緯がある。
資金はプロジェクトそのものに投入されるのが原則で、このサービスの草分けである米国のKickstarterでも、プロジェクト起案者個人の生活費に充てる利用は禁じられている。
そんな中、日本のクラウドファンディングのひとつ「CAMPFIRE」(運営:株式会社ハイパーインターネッツ)で、「ニートについての本を書いてるんですが制作費が欲しいです。」というプロジェクトがアップされた。起案者は「pha(ファ)」と名乗る33歳の男性。本人の書いたプロフィールには、こうある。
「日本一のニートを目指す。無職でネットで遊びまくり。インターネットが好きな人が集まって住むという『ギークハウスプロジェクト』提唱者。独学でプログラミングを学び『EasyBotter』『圧縮新聞』『ホッテントリメーカー』などのウェブサービスを多数開発。京都大学総合人間学部卒。できるだけ働かずに生きていきたいです」
集めたphaさんのプロジェクト。
そんなphaさんが求めていた目標額面は10万円。すでにこの額面をクリアしており、最終的に249人のパトロンを集め、支援金63万8614円を調達した(このうち20%はCAMPFIREの運営者が手数料として受け取る)。