ドコモは2023年7月1日から新料金プラン「eximo」「irumo」の提供を開始しましたが、意外とわかりにくいのが「ahamo」との違いです。
今回は図解も交えて、ahamoとeximo、irumoは何が違うのかを解説。また、新料金プランと比較した上で2023年8月現在の最新のahamoのメリットとは何なのかを解説します。
【図解】ahamoとドコモ新料金プラン「eximo」「irumo」は何が違うの?
今回は記事作成にあたって、ahamoとeximo、irumoの違いと「あなたにはどの料金プランがおすすめか」、YES/NOで答えていけばわかるチャートを作成しました。
「ahamo、eximo、irumoの違いがわかりにくい」「どのプランがおすすめかわかりにくい」と感じる方はぜひ参考にしてください。
eximo:ドコモのフルサービスプラン、最上位プランに相当
eximoは、データ通信量無制限にも対応したドコモのフルサービスプランです。
(画像引用元:ドコモ公式サイト)
irumo:より格安な低容量プラン、ライトユーザー向けプランに相当
irumoは料金を抑えたライトユーザー向け料金プランです。
(画像引用元:irumo公式サイト)
ahamo:低価格かつ大容量のオンライン専用料金プラン
ahamoは基本プランが20GBのワンプランのみのオンライン専用料金プランです。
(画像引用元:ahamo公式サイト)
【おさらい】そもそもahamo(アハモ)とは?料金プランや特徴
今回は「ahamo」を中心に、「eximo」「irumo」との違いを比較していきます。そこでおさらいとして、そもそもahamoとはどういった料金プランなのかも詳しく解説します。
ahamo(アハモ)の料金プラン:20GBで月額2,970円
先述した通り、ahamoの基本料金は月額2,970円(税込)です。
ahamo(アハモ)大盛り:100GBで月額4,950円
ahamo大盛りは、ahamoにプラスできるオプションで、月額4,950円(税込)でデータ容量が100GBまで使えます。テザリングも可能です。
ahamo(アハモ)の特徴:シンプルかつ高速
ahamoの最大の特徴は、料金プランがデータ通信量20GBの2,970円(税込)というワンプランのみという点です。さらにデータ容量を増やしたい場合は、ahamo大盛りオプションを付け、100GBまで増やすことができるのみで、非常に分かりやすい設定になっています。
さらにドコモの5G/4Gエリアと高速通信を利用できるので、通信品質に不安がありません。また、契約や手続きはオンラインで完結するので、シンプルかつ便利です。
5G通信やeSIMに対応
ahamoは5G通信やeSIM(本体一体型のSIM)にも対応しています。
海外データ通信も追加料金なし
ahamoは、海外でも利用可能。多くのキャリアでは、海外ローミングは別の通信量としてカウントされて、従量制の料金が掛かりますが、ahamoは20GBの範囲内で使え、使い切ったら速度制限がかかるだけです。なお大盛りオプション加入中の場合でも、海外での利用可能データ量は20GBまでとなります。
ahamoが対応しているのは、2023年8月現在、82の国と地域。海外旅行や出張時にも便利です。
初期費用・解約金がかからない
ahamoは初期費用や解約金が一切発生しません。最低契約期間や解約違約金もなく、いつ他のキャリアに乗り換えても費用がかかりません。
速度制限後でも1Mbpsが保たれる
20GBのデータ容量を使い切ったあとは速度制限がかかりますが、その速度も最大1Mbpsが保証されています。SNSやネットサーフィンなど、普通の使い方ではまず不便を感じることはないでしょう。
dカード/dカードGOLD払いは特典あり
ahamoの大盛りオプションの利用者がdカードGOLDを契約していると、2023年1月1日~2024年3月31日まで、ショッピングご利用額10%還元キャンペーン(上限500ポイント/月)を受けることができます。
また、ahamoの支払いをdカードにすると、利用可能データが1GB増量。dカード GOLDにすると、5GB増量します。
なお、dカードについて詳しくは以下の記事をご覧ください。
ahamo(アハモ)でも「いつでもカエドキプログラム」を利用可能:iPhoneが実質半額
ahamoでは、ドコモの「いつでもカエドキプログラム」を利用できます。
なお、「いつでもカエドキプログラム」の利用には、dポイントクラブに加入している必要があります。
それではahamoと新料金プランのeximoを比較していきましょう。eximoは従来の「ギガホ」「ギガホプレミア」に相当する上位プランです。
両者の違いを一覧表にして、比較しました。段階制の料金プランであるeximoよりも、ahamoの方が料金プランとしてはシンプルでわかりやすくなっています。ただし、ahamoは基本的にオンライン専用プランである一方、eximoはドコモショップでの手続きが可能で、全体的により手厚くスマホ初心者の人でも安心して使える料金プランになっています。
ahamoとeximoの主な違いは以下の通りです。
プラン名 | ahamo | eximo |
料金体形 | 定額制 | 段階制 |
基本料金 | 20GB:2,970円 100GB:4,950円(大盛りオプション追加時) |
~1GB:4,565円 1GB~3GB:5,665円 3GB~無制限:7,315円 |
みんなドコモ割 | 対象外 | 2回線:550円割引 3回線以上:1,100円割引 |
ドコモ光セット割/home 5G セット割 | 対象外 | 1,100円割引 |
dカードお支払割 | 対象外 | 187円 |
国内通話料 | 1回5分以内無料 5分超過後は30秒22円 |
30秒22円 |
家族間通話 ※同一ファミリー割引グループ内 |
1回5分以内無料 5分超過後は30秒22円 |
無料 |
SMS通信料(国内) | 送信:1回3~33円~ 受信:無料 |
送信:1回3.3円~ 受信:無料 |
回線 | 4G・5G | 4G・5G |
ドコモメール | 対象外 ※取得済みのドコモメールを利用する場合は、「ドコモメール持ち運び」加入必要(月額330円) |
無料 |
店頭サポート | 対象外 ※Web手続きのサポートは有償(3,300円)で対応可能 |
一部を除き無料 |
事務手数料 | Web:無料 店頭:取り扱いなし ※「ahamo WEBお申込みサポート」利用で店頭からWEBで申し込み可能(3,300円) |
Web:無料 店頭:有料(3,850円) |
※価格はすべて税込価格です。
ahamoと「irumo」の違い一覧
irumoはデータ通信量が少ない人向けのプランであり、データ通信量が0.5GBであれば550円で利用できる低価格が特徴です。使用するギガ数が3GBまでであればahamoよりお得です。
一方で、6GB程度であればahamoと差は無く、9GB以上であればahamoより割高になります。
ahamoとirumoの主な違いは以下の通りです。
プラン名 | ahamo | irumo |
料金体形 | 定額制 | 定額制 |
基本料金 | 20GB:2,970円 100GB:4,950円(大盛りオプション追加時) |
0.5GB:550円 3GB:2,167円 6GB:2,827円 9GB:3,377円 |
みんなドコモ割 | 対象外 | 0.5GB:対象外 3GB以上:カウントのみ |
ドコモ光セット割/home 5Gセット割 | 対象外 | 0.5GB:対象外 3GB以上:1,100円割引/月 |
dカードお支払割 | 対象外 | 0.5GB:対象外 3GB以上:187円割引/月 |
国内通話料 | 1回5分以内無料 5分超過後は30秒22円 |
30秒22円 |
家族間通話 ※同一ファミリー割引グループ内通話への発信 |
1回5分以内無料 5分超過後は30秒22円 |
30秒22円 |
SMS通信料(国内) | 送信:1回3~33円受信:無料 | 送信:1回3.3円~ 受信:無料 |
回線 | 4G・5G | 0.5GB:4G 3GB以上:4G・5G |
ドコモメール | 対象外 ※取得済みのドコモメールを利用する場合は、「ドコモメール持ち運び」加入必要(月額330円) |
対象外 ※取得済みのドコモメールを利用する場合は、「ドコモメール持ち運び」加入必要(月額330円) |
店頭サポート | 対象外 ※Web手続きのサポートは有料(3,300円)で対応可能 |
一部を除き無料 |
事務手数料 | Web:無料 店頭:取り扱いなし ※「ahamo WEBお申込みサポート」利用で店頭からWEBで申し込み可能(3,300円) |
Web:無料 店頭:有料(3,850円) |
※価格はすべて税込価格です。
結局ドコモの新料金プランはどれを選べばいいの?
結局ドコモの料金プランはどれを選べばいいのでしょうか。プランそれぞれのおすすめの人を解説します。
eximoがおすすめの人
eximoはデータ通信量が無制限であることに魅力を感じる人、ドコモショップで手続きなどのサポートを対面で受けたい人におすすめです。また、家族にドコモユーザーがいれば「みんなドコモ割」が適用され、さらにドコモ光やdカード利用者であれば各種割引も利くのでお得に利用できます。
irumoがおすすめの人
自宅ではWi-Fiを利用しておりほとんどデータ通信量が要らない人や、データ通信はほぼ利用しておらず電話としての利用がメインの人など、通信量が9GB以下と少なく、料金を抑えたい人にirumoはおすすめです。基本料金そのままだと他社の格安スマホの方が安くなるケースが多いですが、0.5GBプラン以外であれば、ドコモ光やdカード利用による割引も適用になり、格安スマホと遜色ない価格で通信品質の高いドコモを利用できます。
ahamoがおすすめの人
データ通信量が20~100GBまでの人で、ドコモ光やdカードを利用しておらずシンプルな料金プランを求める人、オンラインでの手続きにストレスを感じない人におすすめです。国内通話5分無料も付いているため、「家族や友人との通話は通話アプリで、キャリアの電話は仕事やお店の予約などで数分しか利用しない」人は特に料金が安くなる可能性が高いです。
ahamo(アハモ)へ乗り換えるデメリット
この記事をお読みの方の中には、他の格安SIMやキャリアからahamoへの乗り換えを検討している方もいるかもしれません。そこでahamoへ乗り換えるデメリットもご紹介します。
キャリアメールが付与されない:eximoはキャリアメールを利用可能
ahamoではキャリアメール(@docomo.ne.jp)の利用がプランに含まれていません。ドコモでキャリアメールを使っていて引き続き使用したい場合は、キャリアメールの持ち運びサービスを別途申込む必要があります。「ドコモメール持ち運び」は月額330円(税込)です。
なおeximoはプランにキャリアメールが含まれており、無料で利用可能です。また、irumoもahamoと同様にキャリアメールがプランに含まれておらず、今までドコモメールを利用していた人は「ドコモメール持ち運び」に申し込むことによって、有料で利用可能です。
かけ放題(「国内通話料金5分無料」サービス)を外せない
ドコモ時代に通話機能を使っておらず、ahamoでも通話する予定はないとしても、ahamoでは、「国内通話料金5分無料」サービスを外すことができません。「不要なオプションを外しその分安くする」ということは不可です。
なお、+1,100円(税込み)のかけ放題オプションは一度つけたあとも外すことが可能です。
サポートは基本チャットのみ
ahamoでは、基本的にサポートは専用チャットのみ。電話でのサポートは行っておらず、ドコモショップ店頭でのサポートは有償です。たとえば「ahamo WEBお手続きサポート」は1回3,300円(税込)です。
家族割が適用されない
ahamoでは、家族割の「みんなドコモ割」が適用されません。そのため、家族がドコモ回線を使っていて、割引を利用している場合、あらかじめ周囲に説明をしておく必要があります。
なお、家族間通話無料についても、ahamo契約回線からの発信は1回5分を超えると無料になりませんが、eximoなどを契約中の同一「ファミリー割引」グループ回線からのahamo契約回線への発信については無料となります。
ドコモ光セット割が対象外
ahamoでは、ドコモ光セット割やドコモ光テレビオプションセット割などのサービスも適用されません。ただし、ahamo回線を、ドコモ光のペア回線に設定した場合、同じファミリー割引グループに属するahamo以外の回線に対してはドコモ光セット割引が適用されます。
まとめ
今回はahamoを中心にドコモの新料金プランeximoとirumoを比較しました。
繰り返しになりますが、ドコモの料金プランから自分に合ったプランを見つけるには、月額使用データ通信量、国内通話5分無料にメリットを感じるか、ドコモショップ店頭でのサポートの要否、そして各種割引の適用の有無が重要な要素になってきます。ぜひ本記事を参考に、ご自身にぴったりの料金プランを見つけてくださいね。