何でもすぐ手に入る便利な「Amazon」ですが、ついうっかりやらせレビューに騙されて、悪質業者が出品している不良品を掴まされてしまうことがありますよね。誰しも、Amazonのマーケットプレイスにおいて、信頼できる業者の製品を見分けるのはなかなか難しいものです。そこで、今回は悪質業者の不正レビューを見破り、不良品を排除する4つの方法を紹介しましょう。これで、安心してAmazonで買い物できるようになりますよ!
【1】メーカーや販売元を確認してみる
大量の商品が販売されている「Amazon」。商品選びで頼りになるのが、購入者の評価やカスタマーレビューです。
しかし、最近では、マーケットプレイス(マケプレ)の悪徳業者のやらせ(サクラ)レビューが多すぎて、逆にレビューが信用できないことも多いのです。
それではいったい、どうすればAmazonでこれらの悪徳業者の不良品を排除することができるのでしょうか?
まず、レビューに頼らずに商品の良しあしを判断するには、どんな販売元でどのようなメーカー(ブランド)の商品なのかを確認してみるのがオススメです。
もちろん、ソニーやパナソニックといった有名メーカーなら調べるまでもないのですが、海外の無名メーカーとなると簡単に判別できない場合もありますよね。
そのようなときは、商品の紹介ページに記載されているメーカー名をGoogleで検索してみましょう。メーカーの公式サイトやWikiが表示されたり、家電量販店で扱っている商品が表示されれば、多少は安心できます。
たとえば、スマホやオーディオ関連では「Anker(アンカー)」や「SOUNDPEATS(サウンドピーツ)」、パソコンやスマホ関連では「UGREEN(ユーグリーン)」「Green House(グリーンハウス)」などが、中華系メーカーのなかでもかなり信頼できるメーカーとして有名です。
また、販売元に関しては購入ボタンの下に表示されている「販売元」をクリックして「特定商取引法に基づく表記」を確認しておきましょう。
ここに日本の住所が記載されていれば、日本に拠点がある出品者だと判断できます。もちろん、日本に住む外国人かもしれませんし、「海外に拠点がある=怪しい業者」ということにはなりませんが、悪徳業者を見分ける目安になるでしょう。
●Amazon(公式)は→こちら
【2】製品の仕様を自分で確認できるようにする
Amazonでスマホ関連商品やパソコンパーツなどを購入するときは、商品の仕様(スペック)を確認することが大切です。また、最新モデルか型落ちモデルかを確認しないと、適正価格かどうか判断できませんよね。
スマホやパソコン、カメラなどであればGoogleでモデル名を検索して発売日を確認できます。そのうえで、旧型に比べてどの程度性能がアップしているのかを調べましょう。
たとえば、メモリやストレージは00GBで表示されますが、基本的に容量の数値が大きいほうが高性能。
カメラの画素数も数値が大きいほうが新製品である可能性が高いでしょう。また、通信機器もOOMbpsなどの数値が大きいほうが高速ということになります。「1,000Mbps=1Gbps」であることくらいは覚えておきましょう。
ちなみに、商品ページの「この商品について」の下に「類似商品と比較する」がありますが、これを押すと似たような商品と仕様を比較できるようになっていますので、チェックしてみてください。
ただし、悪徳業者の商品はAmazonで表記されている仕様がデタラメな場合もあるので、そのまま鵜呑みにはできません。
そのようなときはレビューの「星1つ」の悪い評価を確認してみましょう。本当にその商品を購入した人が仕様の間違いを指摘していることもあります。このような業者の製品はあまり信用しないほうがいいでしょう。
Amazonでは、すべての商品をAmazonが直接販売しているわけではありません。「マーケットプレイス」と呼ばれる販売業者や個人が販売する商品も含まれており、中古商品も販売されています。
とにかく、悪質業者の不良品を掴まされたくないのであれば、マーケットプレイスの商品を除外してAmazonが直接販売する商品だけに絞って検索してみましょう。
Amazonの直販商品だけを検索するには、「AmazonSeller Filter」というChromeの拡張機能を使うのがオススメだったのですが、23年9月5日現在は入手できなくなっています。
そこで、少々面倒ですが、Amazonが販売している商品だけ検索する特殊なコマンドをURLの末に入力して検索してみましょう。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
コマンドの使い方は簡単です。たとえば、「モバイルバッテリー」を探すときは、検索欄に「モバイルバッテリー」と入力して検索。
その後、Googleの検索バーでURLの最後に「&emi=AN1VRQENFRJN5」というコマンドをコピペして再度検索してみましょう。
これで、マーケットプレイスの怪しい中華製品は排除され、Amazonが販売する国産商品を中心に表示されるようになります。
ただし、この「&emi=AN1VRQENFRJN5」は、Amazon販売商品のみで、マーケットプレイスの商品を排除するコマンドですので、たとえば、Ankerといったマーケットプレイスの優良企業の商品も表示されなくなってしまうことは覚えておきましょう。
【4】レビューの信頼度をチェックする
ここまで紹介した方法が面倒くさい、あるいは、やはり評価やレビューを参考にしたいという人もいるでしょう。
そのようなときは、商品のレビューが“やらせ”や“サクラ”ではないか、信頼度をチェックしてくれるサービスを利用してみるのがオススメです。
まず紹介したいのが「サクラチェッカー」というWebサイト。これは、Amazonの商品ページのURLをサクラチェッカーに入力して検索することで、販売業者やレビューの内容や頻度などで“サクラ度”を判定してくれます。
●サクラチェッカー(公式)は→こちら
なお、「サクラチェッカー」の詳しい使い方については、こちらの記事で確認してください。
また、「ReviewMeta」はAmazonの商品のURLをコピペするだけで簡単に星やレビューの本当の評価をしてくれるWebサイトで、さらに、どこが怪しいのかその理由もしっかり解説してくれます。
誰でも簡単に使えるので、「少し怪しい商品かな?」というときは、ぜひ購入前に分析して安全性を確認してみましょう。
●ReviewMeta.com「 Amazon Review Checker」は→こちら
●「Review Meta: Filtered Reviews」(iPhone)は→こちら
●「ReviewMeta」(Android)は→こちら
ReviewMetaはWebサイトだけでなく、iPhoneやAndroidスマホ用のアプリも用意されています。詳しい使い方はこちらの記事で確認してみましょう。
まとめ
いかがでしょうか? Amazonのマケプレに潜む悪徳業者から不良品を買わないようにするには、さまざま方法があることがお分かりいただけたでしょう。
もちろん、Amazonでは互換バッテリーや互換インク、モバイルバッテリーやドライブレコーダーなど、正規品よりも格安だったり普通のお店に置いていない、少し特殊な便利商品が買える魅力もあります。
これらの怪しい中華製品は、製品の動作チェックがしっかり行われていないため、不良品が一定の割合で含まれていますが、検品の手間を省くことで価格を安くできるのです。
もし、不良品が届いたときは慌てず、すぐに販売業者に問い合わせてみよう。筆者の経験では迅速に代替え商品を送ってもらえることが多く、この場合は必ずしも悪徳業者とは言いきれないと思います。
どうしても、販売業者が納得いく対応をしてくれない場合は、Amazonに問い合わせて返品すればいいのです。
ちなみに、サクラチエッカーでサクラ度が99%の商品であっても不具合なく使える商品もありますよ。こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。
※サムネイル画像(Image:Koshiro K / Shutterstock.com)