速達郵便は、普通郵便よりも優先的に配達されるサービスです。手紙やはがき、ゆうメールなどに利用できます。しかし、いざ自分が出すとき「どのように指定すれば速達になるのか」「速達料金は具体的にいくらなのか」意外に知らない方も多いのでは?
また実はレターパックプラスと速達は、配達スピードがそれほど変わらない一面があることも意外と知られていないのではないでしょうか。
この記事では速達郵便の料金や書き方、出し方、配達日数などを詳しく解説。また、実は速達郵便と同等の配達速度の「レターパックプラス」との比較を行います。
「速達」とは?普通郵便との違いは?
速達郵便とは、普通郵便よりも優先的に配達されるサービスです。手紙やはがき、ゆうメールなどに利用できます。
速達の料金はいくら?料金例
速達の料金は、基本料金に加えて追加料金がかかります。追加料金は重量や種類によって異なります。
速達郵便の書き方、送り方
速達の書き方、送り方を手順ごとに画像付きでご紹介します。
【1】郵便物に赤い線を入れて速達の表示をする
速達郵便を出す場合、まず郵便物に赤い線を入れます。「速達」という文字を書き加えるとより良いでしょう。これが速達の表示となります。
【2】速達分の追加料金の切手を貼る
先述した通り、速達は基本料金+速達料金がかかります。ご紹介した表を参考にし、重量に合った切手を貼りましょう。
【3】郵便局の窓口で差し出す
最後に、速達郵便を差し出します。なお、窓口で「速達で出してください」と頼めば、【1】と【2】の手順は自分で行わなくても済みます。ただし、ポストに投函する場合は必ず自分で行いましょう。
速達は、普通郵便やゆうメールを通常より早く届けてくれるサービスで、土曜・日曜・休日にも配達されます。速達を午前中に送った場合、基本的には翌日の午前中に配達先に届くとされています。ただし、翌日の午前中に届けるには、12:00までに郵便局の窓口に直接持ち込むのが確実でしょう。また、エリアによっては翌日に届かない場合もあります。
なお、東京の麹町郵便局→横浜の青葉郵便局の場合、速達は翌日午前の到着でした。具体的なお届け日数は郵便局公式サイトからご確認ください。
速達とレターパックプラスの比較
速達は通常の手紙・はがきが「翌々日」に届くエリアでも、翌日午前中に配達される優れた配送方法。
一方で前述の通り、筆者が郵便局公式サイトで調べた限りでは「レターパックプラス」でも翌日午前に届くエリアも多かったです。
速達とレターパックプラスのメリット・デメリットを比較してみましょう。
速達のメリット・デメリット
速達のメリットは、期限が間に合わない場合に急いで提出できることです。通常郵便に比べて数時間から半日早く到着します。また、土日や祝日の配達も可能です。速達のデメリットは、普通郵便の料金にプラスして速達料金がかかることなどが挙げられます。
さらに、速達郵便は追跡番号がないため、追跡サービスを利用できません。よって具体的にいつ届くかを明確にすることが難しいというデメリットもあります。ただし速達は原則手渡しでの配達のため、相手が「確実に郵便物を受け取る」こと自体は可能です。加えて、追跡番号が必要な場合は、別途速達特定記録を利用できます。
レターパックプラスのメリット・デメリット
まずレターパックプラスのメリットは、料金体系が「全国一律520円」とシンプルかつコンビニでも販売されていることが挙げられます。切手料金の計算といった難しい手続きや手間がかからず、購入もしやすいのはラクです。
加えてレターパックプラスには追跡番号も付いています。速達の方が安いケースもありますが「追跡番号がある」「料金が分かりやすい」点を踏まえると、一刻も早く届けたい大事な郵便物を送るには十分適しています。
レターパックプラスのデメリットは、日時指定ができないことです。ただし再配達時に時間を指定したり「留守時は宅配ボックス可」と書けば、宅配ボックスへの配達も可能です。
結局「速達」と「レターパックプラス」はどちらがよりおすすめ?
レターパックと速達は、どちらも同じくらいの速さで届きます。そのため速さには大きな違いは無く、どちらがよりおすすめかは「手間」と「追跡番号の有無」「料金」で変わるといえるでしょう。
普通郵便と同様の手順で郵便物を配送したい場合は「速達」がより適しており、コンビニで購入してポスト投函などで配送したい場合は「レターパックプラス」が適しています。また追跡番号が必要な場合にも、レターパックプラスがより適しています。
料金については「250g」を境目に、速達とレターパックプラスには差がなくなります。
速達を出す際の注意点
速達を出す際の注意点は以下の通りです。
・コンビニでは速達は出せない
・追跡番号は無し
・料金不足に注意
コンビニでは速達は出せない
郵便局と提携しているコンビニではゆうパックなどのサービスは利用できますが、速達郵便は利用できません。なお封筒に赤い線と「速達」の文字、速達料金分の切手が貼ってあれば、コンビニ店内にあるポストでも投函可能です。
追跡番号は無し
速達郵便は追跡番号が付与されません。そのため、配達状況や受取確認をできません。もし、追跡サービスや受取証明が必要な場合は、書留や特定記録などのオプションサービスを付けるか、レターパックプラスやゆうパックなどを利用するとよいでしょう。
料金不足に注意
速達郵便を出す際には、基本料金と追加料金を合わせた金額分の切手を貼る必要があります。もし、料金不足だった場合は、受取人に不足分を請求されることがあります。料金不足にならないように、重さや種類に応じた正しい料金を確認してください。
まとめ
履歴書など重要書類の締め切りまでに期日があまりない場合は、確実に間に合わせるために速達を利用するのがおすすめです。なお、ポストに投函する場合は、時間によっては翌日の収集、配達となってしまう場合もあるので注意しましょう。
速達の他に、書留、特定記録、レターパックなど様々な配送方法がありますので、その都度、発送する郵便物や自分の都合に適した方法を利用するようにしましょう。