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【2025年最新版】受注管理システムおすすめ比較10選|中小企業・上場企業向けに選び方・機能・価格を徹底解説

2025.07.20 2025.07.19 12:28 IT

「Unsplash」より
「Unsplash」より

「受注管理システムを導入すれば、業務効率は本当に向上するのだろうか?それとも、投資に見合った効果は得られないのだろうか?」

「数ある選択肢の中から、我が社の規模や業態に最適なシステムを見極めるにはどうすればよいのだろうか?」

中小企業から上場企業まで、多くの経営者や管理職の方々が、システム導入に関するこうした現実的な疑問や不安を抱えているのではないでしょうか。特に、初めての導入を検討される企業様にとって、これは切実な課題となっています。

本記事では、2025年最新の受注管理システムを比較・検証していき、導入による具体的なメリット・デメリットの分析から、企業規模・業態別の最適な選び方まで、実際の導入事例や運用データを交えて詳しく解説します。さらに、よくある導入の失敗パターンや、それを防ぐためのポイントについても触れていきます。経営課題の解決に直結する、賢明なシステム選びのための情報を、ぜひ最後までご覧ください。

受注管理システムとは?基本機能と仕組みをわかりやすく解説

受注管理システムとは、顧客からの注文受付から納品・請求・入金に至るまでの一連のビジネスプロセスを統合的に管理するデジタルプラットフォームです。これまでは手書きの伝票やExcelスプレッドシートで個別に処理していた業務を、クラウドベースのシステム上でリアルタイムに一元管理・共有することが可能になります。

具体的には、受注データの入力から見積書・請求書の自動生成、リアルタイムの在庫状況確認、出荷指示書の発行、包括的な顧客情報管理まで、すべての業務プロセスを統合されたインターフェースで効率的に処理できます。さらに、既存の会計システムや在庫管理ソフトウェアとシームレスに連携することで、受発注から経理業務まで、企業活動全体の自動化・効率化を実現できることも大きな特徴となっています。

特筆すべきは、近年の受注管理システムは中小企業にも導入しやすい価格帯と使いやすさを実現していることです。導入により、日常的な業務効率の大幅な改善、人為的ミスの予防、リアルタイムでの売上分析・経営指標の可視化などが実現可能です。

システム導入の経験が少ない企業であっても、現場スタッフの作業負担を軽減しながら、業務プロセス全体の透明性向上とデータに基づく意思決定を実現できる、実用的なビジネスソリューションとなっています。

受注管理システムを導入するメリット

受注管理システムの導入には、業務効率化からコスト削減まで、様々なメリットがあります。以下では、主要なメリットについて詳しく解説していきます。

「また伝票ミス?」現場のヒューマンエラーを根本から減らす

受注業務では、手書き伝票やExcelでの管理に頼っていると、記入ミス・聞き間違い・転記漏れといったヒューマンエラーが頻発しやすくなります。

たとえば、商品数を誤って入力したり、顧客名を間違えたまま出荷してしまったりすることで、クレームや返品対応の手間が発生し、現場の負担が増える一因となります。

受注管理システムを導入すれば、注文情報をリアルタイムで一元管理できるため、関係部署間での情報共有もスムーズになり、ミスの原因となる二重入力や確認漏れを根本から防げます。

さらに、操作履歴やステータスが可視化されることで、属人化の防止や業務フローの標準化も進み、業務全体の品質向上につながります。

「在庫が足りない…」から「納期に余裕あり」へ

在庫管理と連携していない受注業務では、「注文を受けたのに在庫がなかった」といったトラブルが起こりやすく、納期遅延や顧客満足度の低下を招きます。

受注管理システムを導入すれば、在庫状況をリアルタイムで確認しながら受注処理が行えるため、欠品リスクを未然に防ぐことが可能です。

在庫管理連携のメリット

  • システム上で在庫数を確認しながら注文を確定できる
  • 無理な受注が減り、納期に余裕を持った対応が実現
  • 仕入れや生産スケジュールと連動した在庫補充
  • 販売機会の損失を防ぐ

「売上は伸びているのに利益が見えない」経営判断を支えるデータ可視化

Excelや紙での受注管理では、売上や利益の状況をリアルタイムで把握することが困難です。顧客別の販売実績や、商品ごとの売上高、個別案件の収益性といった情報が分散してしまい、経営判断に不可欠な数値が見えにくくなってしまいます。

受注管理システムを導入することで、受注データは自動的に蓄積・集計され、顧客別・商品別の売上推移や利益率をリアルタイムで可視化できます。

これにより、重点的に取り組むべき顧客や改善が必要な商材が明確になり、データに基づいた確かな経営判断が可能になります。さらに、会計システムや在庫管理との連携により、原価や在庫回転率も一元管理できるため、より戦略的な経営が実現します。

受注管理システムを導入するデメリット

受注管理システムには様々なメリットがありますが、一方でデメリットや注意点もあります。以下では、導入時に考慮すべき主なデメリットについて解説します。

「導入したけど使われていない…」初期コスト・教育コストの盲点

受注管理システムは導入すればすぐに業務改善が進むわけではありません。特に現場のITリテラシーが高くない企業では、「使い方が分からない」「入力が面倒」といった理由から、結局これまでの紙やExcel管理に戻ってしまうこともあります。

導入にはライセンス費用や初期設定費用がかかるだけでなく、社内での操作研修やマニュアル作成といった教育コストも発生します。これらが不足すると、せっかくのシステムも現場で活用されず、投資が無駄になるリスクがあるでしょう。

スムーズに定着させるには、導入初期にしっかりとサポートを受けながら、少しずつ現場に慣らしていく運用体制が不可欠です。

「便利だけど業務が合わない」既存フローとのズレ

受注管理システムは基本的な業務フローに対応していますが、企業ごとの固有の業務までは必ずしも吸収できるわけではありません。

たとえば、独自の承認手順や特殊な帳票出力が必要な場合、標準機能では対応しきれず、現場が「合わせる運用」を強いられることがあります。すると、使い勝手が悪くなり、手入力やExcelへの転記など、かえって業務が複雑になることも。

フロー不適合のリスク

  • 独自の承認手順への対応不足
  • 特殊な帳票出力への制限
  • システムに合わせた運用変更の負担
  • カスタマイズコストの発生

一部のシステムではカスタマイズ対応が可能ですが、費用と時間がかかる点に注意が必要です。導入前には、自社の業務プロセスを丁寧に棚卸しし、どこまでシステムにフィットするかを確認することが大切です。

「ネットが落ちたら終わり?」クラウド依存のリスク

近年主流となっているクラウド型受注管理システムは、インターネット接続が前提です。

便利で柔軟な反面、ネットワーク障害やクラウドベンダー側のトラブルが発生した場合、業務が一時的に完全停止してしまうリスクがあります。

たとえば、倉庫からの出荷指示が出せない、営業が受注状況を確認できないなど、日常業務に大きな支障が出ることもあります。また、クラウドのセキュリティ対策やサーバー稼働実績などもサービスによって異なるため、導入前にチェックが必要です。

BCP(事業継続計画)の一環として、ネット障害時の代替手段や手動対応のマニュアルを用意しておくと安心でしょう。

受注管理システムの選び方

受注管理システムを選ぶ際には、機能面だけでなく自社の業務フローや規模に合わせた適切な選択が重要です。以下では、基本的な選定ポイントと業態別の選び方について詳しく解説します。

基本の選定ポイント|導入前にチェックすべき5つの観点

観点 チェックポイント
クラウド or オンプレミス 社内IT体制やセキュリティ方針に適合しているか
外部連携の柔軟性 会計ソフトや在庫管理、ECカートなどとスムーズに連携できるか
UI/UX・操作性 現場メンバーでも直感的に操作できるか、マニュアル整備が容易か
サポート体制 導入前後の支援やトラブル対応の有無、対応チャネルの充実度
導入実績・評価 同業種での導入事例やユーザーのレビュー・口コミの信頼性

選定時の重要ポイント

  • 自社の業務体制や運用環境に合うかを事前に見極める
  • クラウド・オンプレミスの選択は慎重に検討する
  • 外部システムとの連携性を確認する
  • 使いやすさとユーザビリティを重視する
  • サポート体制の充実度を確認する

タイプ別の選び方|自社のビジネスモデルに合った製品を選ぶ

それでは、各企業のタイプ別に最適な受注管理システムの選び方について、具体的な事例や特徴を見ていきましょう。

【EC事業者向け】在庫・出荷・カート連携重視

EC事業者が受注管理システムを選ぶ際は、在庫管理・出荷処理・ショッピングカートとの連携機能が重要です。複数のネットショップを運営している場合、モールごとの在庫数や注文情報を一元管理できる仕組みが求められます。

たとえば、楽天やAmazon、Yahoo!ショッピングなどからの注文データを一括で管理し、在庫の引き当てや出荷指示を自動化することで、業務の手間やミスを大幅に削減できます。

【製造業向け】受注後の製造計画・在庫連動を重視

製造業における受注管理では、単なる注文受付だけでなく、製造計画や資材の在庫状況と密接に連動させる必要があります。

製品によって仕様や納期が異なるため、個別の要件に対応できる柔軟性が求められます。こうした業種には、生産管理システムと連携できる受注管理システムが適しています。

たとえば受注と同時に必要な在庫を把握したり、部材の発注や納期調整を行ったりと、スムーズな生産体制を支援することが可能です。結果として、納期遵守率の向上や無駄な在庫の削減にもつながります。

【受託業/BtoB企業向け】案件単位での管理や工程進捗の見える化がカギ

受託業やBtoB企業では、単なる「注文処理」だけでなく、案件単位で業務全体を管理する必要があります。

たとえば、見積作成から受注、納品、請求、入金までの各工程を一つの流れとして把握し、それぞれの進捗状況を関係者間で共有することが重要です。

受注管理システムを導入することで、誰がどこまで対応しているのか、次に何をすべきかといった情報が明確になり、属人的な業務から脱却が可能です。また、顧客ごとに異なる契約内容や納品スケジュールにも柔軟に対応でき、業務の抜け漏れを防止できます。

【ITベンチャー・少人数チーム向け】低コスト&スモールスタート重視

ITベンチャー企業や少人数のチームにとって、業務効率化は重要な課題です。ただし、大規模なシステムは費用や導入負担が大きく、現実的ではない場合もあります。そのため、初期費用を抑えつつ、必要な機能だけを使える受注管理システムも存在します。

月額1万円前後で使えるクラウド型のツールも多く、特別なITスキルがなくても簡単に使える設計がされています。業務が拡大しても、ノーコードや設定ベースで柔軟に機能追加できるため、将来を見据えて安心してスモールスタートが可能です。また、サポート体制が整ったサービスを選べば、少人数でも安心して導入・運用ができ、業務の属人化解消や業務品質の向上にもつながります。

おすすめの受注管理システム10選【比較表あり】

以下の比較表では、各システムのタイプ、対応業種、主な特徴、料金プラン、無料トライアルの有無を整理しています。自社に合った製品を絞り込む際の参考にしてください。

製品名 タイプ 対応業種 特徴 月額費用 無料トライアル
BtoBプラットフォーム受発注 飲食業向け 卸売・製造 電子化によるFAX削減、取引先との一括連携 要問合せ あり
楽楽販売 業種汎用 全業種対応 柔軟なカスタマイズ、申請フロー搭載 約40,000円~ あり
アラジンEC 製造業向け 製造・卸売 EC・基幹・在庫・出荷の統合管理 要問い合わせ あり
楽楽B2B EC向け 小売・卸 B2B EC特化、帳票自動発行 要問い合わせ あり
MOS 製造業向け 製造・建材 工程・在庫・販売連動、クラウド生産管理 要問い合わせ あり
kintone スモール・BtoB向け 全業種対応 ノーコード拡張、柔軟な設計 約1,500円/ユーザー~ あり
Oracle NetSuite 大企業向け 製造・小売 ERP一体型の高機能クラウド 要問い合わせ あり
freee販売 スモールビジネス向け 小規模法人・個人事業 会計連携、シンプルUI 約2,000円~ あり
ネクストエンジン EC向け 小売・EC 複数店舗の在庫・出荷一元化 約10,000円~ あり
GoQSystem EC・スモール向け 小売・ネットショップ 自動処理ルール、CSV連携が簡単 約10,000円~ あり

BtoBプラットフォーム 受発注(株式会社インフォマート)

BtoBプラットフォーム 受発注(インフォマート)出典:公式サイト

BtoBプラットフォーム受発注は、企業間での受発注から請求までの業務をクラウド上で一元管理できるサービスです。これまで電話・FAX・メールで行っていたやり取りを、AI-OCRやCSVデータで効率化し、すべてWeb上で完結させることができます。

主な特徴

  • 注文書・請求書の完全デジタル化:FAX・紙のやり取りから脱却
  • AI-OCR・CSV連携で入力作業を削減:データ取り込みがスムーズ
  • マルチデバイス対応:PC・スマホ・タブレットからも利用可能
  • 基幹システム・会計ソフトと連携:API・CSV対応あり
  • 法対応も安心:インボイス制度・電子帳簿保存法にも準拠
  • 50,000社以上(2024年8月14日時点)の導入実績:信頼性と継続性のあるサービス

料金プラン(税別)

プラン内容 初期費用 月額費用 備考
基本プラン 要問合せ 要問合せ 企業規模・機能により変動あり

※料金は利用規模や導入範囲によって異なるため、詳細は公式問い合わせが必要です。

楽楽販売(株式会社ラクス)

楽楽販売(株式会社ラクス)出典:公式サイト

楽楽販売は、中小〜中堅企業向けに特化したクラウド型の受発注・販売管理システムです。見積〜受注〜請求〜売上計上までの業務を一元化し、これまでExcelやFAX、メールで対応していた煩雑な業務を自動化・効率化します。

主な特徴

  • 業務プロセスの一元管理:見積から請求・売上計上までを自動化
  • わかりやすいUI:マウス操作だけで完結、非IT人材にも優しい
  • 柔軟な設定機能:複雑な価格体系や承認フローも簡単に構築可能
  • クラウド型で導入しやすい:自社サーバー不要、短期導入が可能
  • 外部連携:クラウドサインとの連携で電子契約も可能
  • 安心のサポート体制:導入支援・操作マニュアル・設定代行あり
  • 導入実績多数:約5,000社(2024年12月時点)に採用される信頼性と安定性

料金プラン(税別)

項目 金額 備考
初期費用 150,000円~ 導入時の設定・環境構築費用
月額費用 70,000円〜 ユーザー数・データベース数によって変動

※詳細な費用は企業規模や導入内容により異なるため、見積もりが必要です。

アラジンEC(株式会社アイル)

アラジンEC(株式会社アイル)出典:公式サイト

アラジンECは、製造業・卸売業向けに開発されたBtoB専用の受発注管理クラウドシステムです。従来FAXや電話で行っていた受注業務をWeb化し、業務の効率化と精度向上を実現します。

主な特徴

  • 業種特化型設計:製造業・卸売業に特化し、業務に即した操作性
  • 複雑な単価設定に対応:取引先ごとの条件(価格・数量)を個別管理可能
  • 基幹システム連携:APIによるシームレスな連携で在庫・出荷工程もカバー
  • 高いカスタマイズ性:業務にフィットする柔軟な設計変更が可能
  • ペーパーレス推進:注文書・納品書などの電子化で業務効率アップ
  • 導入実績多数:中堅~大手企業を中心に幅広い採用実績あり

料金プラン(目安)

項目 金額の目安 備考
初期導入費用 要問合せ カスタマイズ内容により大幅に変動
月額利用料 要問合せ システム規模に応じて変動

※導入規模や要件により、費用は大きく異なります。詳細見積が必要です。

楽楽B2B(株式会社ネットショップ支援室)

楽楽B2B(株式会社ネットショップ支援室)出典:公式サイト

楽楽B2Bは、小売・卸売業者向けのクラウド型EC受発注システムで、BtoB取引と複数のECモール運営を一元管理したい企業に最適なサービスです。

主な特徴

  • 複数ECモールと連携:楽天市場、Yahoo!ショッピング、自社ECなどと在庫・受注情報を一元管理
  • AI-OCR搭載:FAX注文や紙伝票のデータ化を自動で実現
  • モバイル対応:スマホやタブレットでも操作可能、営業現場の即時対応に便利
  • 帳票出力もワンストップ:請求書・納品書なども簡単発行
  • クラウド型でスモールスタート可能:ITに不慣れな企業でも導入しやすい設計

料金プラン(目安)

プラン名 初期費用(目安) 月額費用 主な仕様例
Standardプラン 要問い合わせ ¥39,800〜(税抜) 5ユーザー、商品10,000件、取引先5,000件まで
Professionalプラン 要問い合わせ ¥69,800〜(税抜) 20ユーザー、商品50,000件、取引先10,000件まで
追加ユーザー ¥1,980/人(税抜) 必要に応じて柔軟に拡張可能

※プランにより機能制限あり。詳細は公式資料・見積もりで要確認。

MOS(株式会社アクロスソリューションズ)

MOS(株式会社アクロスソリューションズ)出典:公式サイト

MOSは、モバイル対応のBtoBクラウド受発注システムで、スマホやタブレットからもスムーズに取引できるのが特徴。FAXや電話による煩雑なやり取りを削減し、現場の業務効率化を強力にサポートします。

主な特徴

  • モバイル対応:外出先や店舗からも受発注操作が可能で、営業の即応性を向上
  • CSV連携:基幹システムへ受注データをスムーズに反映、二重入力の手間を削減
  • 代理発注機能:各拠点の発注を本部が一元管理、業務の見える化に貢献
  • ミス・漏れ防止:受注状況をリアルタイムで確認でき、確認漏れや処理忘れを予防
  • 柔軟なカスタマイズ:業種・業態に応じて機能を拡張可能

料金プラン(目安)

項目 内容
初期費用 要問合わせ
月額費用 要問合わせ

※大規模運用や特別な要件がある場合は、個別相談が必要。

kintone(サイボウズ株式会社)

kintone出典:公式サイト

kintone(キントーン)は、プログラミング不要で業務アプリを作成できるクラウドサービスです。受注管理をはじめ、在庫管理や請求処理などのフローもノーコードで構築でき、業務に合わせた柔軟なカスタマイズが可能です。

主な特徴

  • ノーコードでアプリ作成:開発知識がなくても受注・在庫・請求などの業務を自社仕様で構築
  • テンプレート・事例が豊富:業種ごとの導入事例やサンプルを参考にすぐ始められる
  • 柔軟なアクセス管理:ユーザーや部署ごとに操作権限を設定可能で、セキュリティも安心
  • コミュニケーション機能:コメントや通知機能で、部門間の情報共有がスムーズ
  • API連携による拡張性:スタンダード以上のプランで、外部システム連携も自在に

料金プラン(税抜)

プラン名 月額費用(1ユーザー) 主な機能と上限
ライトコース ¥1,000 アプリ上限200、スペース上限100、API非対応
スタンダードコース ¥1,800 アプリ上限1,000、スペース上限500、API対応
ワイドコース ¥3,000 アプリ上限3,000、スペース上限1,000、高度なAPI連携

※いずれも10ユーザー以上で契約、初期費用無料、月単位契約可

Oracle NetSuite(日本オラクル株式会社)

Oracle NetSuite(日本オラクル合同会社)出典:公式サイト

Oracle NetSuiteは、受注・在庫・出荷・請求・入金・会計などを一元管理できるERPクラウドシステムです。グローバル対応や部門横断的な業務連携に強く、中堅〜大企業の複雑な業務ニーズにも柔軟に対応します。

主な特徴

  • 受注~入金まで一気通貫:一度の入力で各工程に自動連携、業務の属人化・手戻りを防止
  • 高度な業務要件に対応:多拠点・多通貨・直送・分納処理など、複雑な販売管理も可能
  • リアルタイム経営管理:営業・在庫・財務などの情報をリアルタイムに共有
  • 柔軟なカスタマイズ性:業種や規模に応じた拡張性があり、EC・在庫・財務連携も自在
  • 内部統制とガバナンス強化:アクセス制御や監査ログの整備で、上場企業にも対応

料金目安(税抜)

※要問合わせ


  • 導入支援・カスタマイズ費用も別途必要
  • 従量課金制(ユーザー数/モジュール数に応じて変動)
  • 見積は個別対応が基本のため、価格幅に大きな差あり

freee販売(フリー株式会社)

freee販売(freee株式会社)出典:公式サイト

freee販売は、中小企業や小規模事業者向けに開発されたクラウド型の販売・受注管理システムです。見積・受注・納品・請求・入金までを一元管理でき、簿記や経理に不慣れな人でも直感的に使えるUIが強みです。

主な特徴

  • freee会計と完全連携:販売データがそのまま会計へ連携され、経理処理の手間を削減
  • 案件単位の管理が可能:原価や粗利も可視化され、利益構造の把握に役立つ
  • 簡単なUI設計:専門知識不要で、初めての販売管理システムとしても導入しやすい
  • 外部サービスとの連携:Shopify、請求書発行サービスとも柔軟に接続可能

料金プラン(税抜)

プラン名 月額料金 標準ユーザー数 主な機能概要
スタータープラン 3,980円 1名(追加1名ごと500円) ・請求書発行、受注管理、基本的な取引管理機能
・個人事業主や小規模法人向け
スタンダードプラン 40,000円 10名想定 ・承認ワークフロー、原価・粗利管理、内部統制対応
・中小企業の業務効率化に最適

初期費用は無料で、月額費用はユーザー数・プランによって異なります。

ネクストエンジン(NE株式会社)

ネクストエンジン(Hamee株式会社)出典:公式サイト

ネクストエンジンは、複数モールや自社ECサイトを運営する事業者向けに設計された、クラウド型の受注・在庫管理システムです。楽天市場・Amazon・Yahoo!など異なるチャネルの注文を一画面で一元管理でき、EC運営の効率化とミス削減を実現します。

主な特徴

  • 複数チャネルの一元管理:転記不要で、受注処理の重複やミスを防止
  • 業務の自動化:受注ステータス変更、出荷指示、メール通知などを自動化
  • 在庫管理の効率化:リアルタイムの在庫引き当て、欠品リスクの低減
  • 外部連携が充実:会計、分析、倉庫管理(WMS)などと接続できるアプリストアを搭載

料金体系(税抜)

項目 内容
初期費用 無料
月額基本料金 3,000円(200件まで)
従量課金制 注文件数に応じて料金が段階的に加算される
無料トライアル あり(詳細は公式サイトで確認)

※注文件数が多くなると、必要に応じて上位プランやオプションを追加可能。

GoQSystem(株式会社GoQSystem)

GoQSystem(株式会社GoQSystem)出典:公式サイト

GoQSystemは、ネットショップ運営に特化したクラウド型受注管理システムです。ECサイトからの注文データを自動で取り込み、在庫確認・出荷指示・帳票出力までの一連の業務をスムーズに処理できます。

主な特徴

  • 複数ECモール・倉庫連携に対応:楽天、Amazon、自社ECなどからの注文を自動集約
  • 定額制&選べるプラン構成:業務規模や成長段階に応じて無理なく導入可能
  • 最短40分で導入完了:スピード感をもって業務効率化を開始できる
  • サポートが充実:メール・電話・チャットに加え、LINEでも問い合わせ可能

料金プラン(税抜)

プラン名 初期
費用
月額料金 主な機能
フリープラン 0円 0円 受注管理の基本機能、機能制限あり
受注管理プラン 30,000円 15,000円 受注データ自動取り込み、帳票出力
受注・出荷管理プラン 40,000円 29,800円 在庫・出荷管理を含む中小EC向け機能
WMS連携プラン 50,000円 44,800円 倉庫管理システム(WMS)との連携機能
出荷管理プラン 100,000円 64,800円 フル機能搭載、大規模運営に対応

※機能制限のない20日間の無料トライアルも可能です。

受注管理システムの導入に関するよくある質問(FAQ)

受注管理システムの導入に関する一般的な疑問や懸念事項について、以下のFAQでわかりやすく解説していきます。

Q1. クラウド型とオンプレミス型、どちらを選べば良いですか?

システムの選択は企業のニーズによって異なります。クラウド型は、初期投資を最小限に抑えながら迅速な導入が可能で、サービス開始までの時間を短縮できるため、多くの企業に適しています。

特に、システム運用の手間を省きたい場合や、柔軟なスケーリングを求める企業にとって理想的な選択肢となります。

一方、オンプレミス型は、自社でIT部門を持ち、高度なセキュリティ要件がある場合や、業務に特化した詳細なカスタマイズが必要な場合に検討する価値があります。また、データの完全な管理権限を持ちたい企業や、長期的な運用コストの最適化を目指す組織にとっても、有力な選択肢となります。

Q2. 導入にどれくらいの期間がかかりますか?

システムの規模や業務フローによって導入期間は大きく異なります。クラウド型システムの場合、基本的な機能のみを利用するのであれば、アカウント設定やデータ移行を含めて最短1〜2週間程度で本稼働が可能です。特に標準的な業務フローを想定した製品であれば、マニュアルに沿って段階的に導入を進められます。

一方、オンプレミス型システムや、業務プロセスに合わせた大規模なカスタマイズが必要な場合は、要件定義から環境構築、テスト運用を経て本稼働までに2〜3か月、場合によっては半年程度の期間を見込む必要があります。また、既存システムとの連携や、複数拠点での展開を行う場合は、さらに時間がかかることもあります。

Q3. 初期費用や月額料金はどれくらいですか?

クラウド型システムの場合、導入時の初期費用は、基本的なプランであれば0円から始められ、カスタマイズや導入支援が必要な場合は数十万円程度までの幅があります。

月額費用については、小規模事業者向けの基本プランで1万円前後から、中堅・大企業向けの高機能プランで10万円程度までが一般的な相場となっています。

ただし、これらの費用は、利用するユーザー数、必要な機能の範囲、サポートのレベル、データ容量などの要因によって大きく変動する可能性があります。そのため、複数のベンダーから見積もりを取得し、自社の要件や予算に合わせて慎重に比較検討することをお勧めします。

Q4. 小規模な会社でも導入できますか?

はい、導入は十分可能です。freee販売やGoQSystemなど、多くのサービスが小規模企業のニーズに配慮したライトプランを提供しています。これらのプランは、基本的な受注管理機能に特化しており、初期費用を抑えながら必要最低限の機能からスタートできます。

システムへの慣れや業務の成長に応じて、段階的に機能を追加していくことも可能です。このようなスモールスタートのアプローチにより、導入時のリスクやコストを最小限に抑えながら、効率的な運用を実現できます。

さらに、多くのサービスが無料トライアル期間を設けているため、実際の業務での使用感を確認してから本格導入を決めることができます。

Q5. サポートはどこまで対応してもらえますか?

サポート体制は各サービスによって大きく異なります。一般的なサポート対応としては、チャット・メール・電話のいずれか、もしくは複数の組み合わせでのサポートを提供しています。

多くのベンダーが平日の営業時間内での技術的な問い合わせ対応を基本としており、プランによってはより手厚いサポートを受けられる場合もあります。

また、導入時のサポートも重要なポイントです。セットアップ代行や業務フロー構築支援、データ移行のサポート、社員向けの操作研修など、きめ細かな導入支援サービスを提供しているベンダーを選ぶことで、スムーズな立ち上げと運用が可能です。

特に初めてシステムを導入する企業の場合は、こうした充実したサポート体制があるサービスを選択することをお勧めします。

Q6. 自社独自の業務フローに合わせたカスタマイズは可能ですか?

カスタマイズの対応範囲は製品によって様々です。

多くの製品では、画面レイアウトの調整、入力項目の追加・変更、承認フローの設定など、管理画面からの設定ベースのカスタマイズが可能です。より高度なカスタマイズについては、プログラミングによる開発が必要となるケースもあり、対応可能な範囲はサービスによって大きく異なります。

たとえば、kintoneやMOSなどのプラットフォーム型のサービスは、APIやプラグイン開発による柔軟な機能拡張が可能で、独自の業務フローに合わせた設計がしやすいという特徴があります。

まとめ

受注管理システムは、企業の業務効率化とコスト削減に大きく貢献する強力なビジネスツールです。

従来の手書きやExcelによる管理方法からの脱却により、人為的なミスの防止や業務プロセスの標準化が実現でき、さらには作業時間の大幅な短縮も期待できます。データの正確性が向上し、リアルタイムでの情報共有が可能となることで、経営判断のスピードアップにも貢献します。

システムの形態は、クラウド型からオンプレミス型まで多岐にわたり、企業規模や業務内容、セキュリティ要件に応じて最適なものを選択することが可能です。

初期費用や運用コストについても、基本的な機能に特化した低価格プランから、高度なカスタマイズが可能な本格的なプランまで、幅広い選択肢が用意されており、小規模企業から大企業まで、それぞれのニーズと予算に合わせた導入が可能な環境が整っています。

自社の業務課題を明確に分析し、現場のニーズに合った適切なシステムを選定することで、受注業務の効率化だけでなく、正確な納期管理や在庫把握による顧客満足度の向上、さらには経営データの可視化による戦略的な意思決定の実現も可能となるでしょう。

BusinessJournal編集部

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