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【2025年最新】予算管理システム比較15選|Excel脱却で業務効率化を実現

2025.07.25 2025.07.24 15:55 IT
「Unsplash」より
「Unsplash」より

「また予算の集計でミスが見つかった…」「担当者が休むと予算業務が止まってしまう…」こんな悩みを抱えていませんか?

こうした課題に直面している企業は決して少なくありません。実際、予算管理業務に課題を感じている企業は72%*に上るというデータもあり、Excel管理の限界は多くの企業で共通の課題となっています。

そこで本記事では、2025年最新の予算管理システム15選をタイプ別に分類し、選定ステップガイドとともにご紹介します。

* 出典:BBS, 「中堅規模企業の予算管理DX―デジタル化推進の現状と課題を徹底解説」

予算管理システムとは?なぜ今導入が急務なのか

予算管理システムは、企業の予算編成から実績管理、分析レポートまでを一元的に処理するITシステムです。従来のExcel管理と比較して、リアルタイムでの予実管理、複数部門での同時作業、自動集計・分析機能などを有している点で優れています。

Excel予算管理の限界と課題

多くの企業で長年使われてきたExcelによる予算管理ですが、現代のビジネス環境では以下のような影響があります。

カテゴリ 主な問題 詳細と業務への影響
属人化リスク 特定担当者への業務依存 担当者不在時に予算業務が完全停止
複雑な計算式やマクロの意味が分からず、引き継ぎに数ヶ月を要する
ベテラン担当者の退職で予算管理ノウハウが完全に失われる
リアルタイム性の欠如 タイムリーな状況把握の困難 月次締めまで予算達成状況が把握できず、対策が後手に回る
経営陣から「今の売上予算はいくら?」と聞かれても即答できない
市場変化への対応が遅れ、競合他社に先を越される
バージョン管理の混乱 ファイル管理の複雑化 「予算_最終版.xlsx」「予算_最終版_修正.xlsx」などの複数ファイルが乱立
部門間で異なるバージョンを使用し、会議で数字が合わない事態が発生
過去の予算データとの比較分析が困難
セキュリティの脆弱性 情報漏洩リスク 機密性の高い予算データをメール添付で送信し、情報漏洩リスク常在
USBメモリでの持ち出しやクラウドストレージでの無統制な共有
退職者でもファイルにアクセス可能な状態

予算管理システム導入の必要性

予算管理システムの導入により、以下のように課題解決と業務効率化の両立が期待できます。

デジタル化の加速

変化が激しい現代において、迅速な業績把握と対策実行が企業競争力を左右します。予算管理システムによる予算編成から実績管理、分析レポートのデジタル化によって、紙やExcelでの煩雑な管理がなくなり、データ収集・集計・分析を効率化できます。これにより、投資家や金融機関からの問い合わせにも迅速に対応できるようになり、企業の信頼性向上に繋がります。

経営判断スピードの重要性増大

市場環境の激しい変化の中で、企業競争力を維持するには迅速な経営判断が不可欠です。従来のExcel管理では、リアルタイムな予実把握や経営陣への即時報告が難しく、市場変化への対応が遅れるリスクがありました。予算管理システムを導入することで、リアルタイムでの予実管理が可能となり、スピーディーな経営判断ができるようになります。

内部統制・ガバナンス強化要求

上場準備企業や監査対応において、適切な予算管理体制の整備が求められるケースが増えています。株主・投資家からの透明性要求に応えるため、不正リスク低減への取り組みも重要です。

予算管理システムの主要機能と種類

自社の課題を解決する最適な予算管理システムを選ぶには、まず製品ごとの機能や特性の違いを知る必要があります。ここでは、システムに共通する主要な機能と、それぞれの得意分野に応じた3つのタイプについて解説します。

予算管理システムの基本機能一覧

機能カテゴリ 主な用途・効果 重要度 ★の数の根拠
予算編成・予実管理 予算計画策定、予実差異分析、進捗モニタリング、部門統合管理 ★★★ 予算管理の核心業務。72%の企業が課題を感じる最重要機能。
データ収集・自動集計 各部門データ自動収集、手作業削減、リアルタイム統合、転記ミス防止 ★★★ Excelでの最大の課題である同時編集や集計業務の解決につながる。
レポート・ダッシュボード 経営層向けレポート自動生成、KPI可視化、ダッシュボード表示 ★★★ 迅速な経営判断に必須。たくさんのフォーマットがある。
システム連携 会計・ERP連携、Excel取込、外部データ連携、既存資産活用 ★★☆ 導入成功の鍵。Excel移行での障壁がなくなり、実用性向上
シミュレーション・予測 複数シナリオ分析、ローリングフォーキャスト、将来予測、感度分析 ★★☆ 戦略的な予算管理に重要。基本機能が確立したあとの高度機能として検討。
ワークフロー・権限管理 承認プロセス、アクセス制御、監査ログ、内部統制対応 ★☆☆ 企業規模・業種により重要度変動。大企業・上場企業では必須

3つのタイプ別分類

タイプ 特徴 適用企業
Excel活用型 Excelライクな操作感
既存ワークフローの維持
テンプレート活用
Excel操作に慣れ親しんだ組織
段階的な移行を希望する企業
一元管理型 承認ワークフロー
部門間連携機能
リアルタイムデータ共有
成長企業
部門間の連携強化を図りたい企業
分析特化型 高度な分析機能
BI連携
多次元分析
シナリオプランニング
上場企業
複雑な組織構造を持つ企業
戦略立案を重視する企業

Excel活用型システム5選

BizForecast BC

BizForecast

出典:公式サイト

提供形態 クラウド
サポート体制 標準導入サポート(コーチング形式)
Enterprise Editionには別途保守サポートサービス
料金 Standard Editionは3ユーザーで月額50,000円(年払い)~
Enterprise Editionは要お問い合わせ
無料トライアル 要お問い合わせ

BizForecast BCは、Excelの利便性と柔軟性を維持しながらも、そのデメリットを克服し、可用性、保守性、安全性を追求した予算管理・管理会計ソリューションです。「”脱Excel” ではなく “活Excel”」をコンセプトに提供されており、導入企業はグループ経営管理業務の高度化を実現し、Excel運用における課題を解消することが可能となります。

BizForecast BCの強み
  • 既存のExcel資産をシステム上でそのまま再現し、システム移行時の学習コストとストレスを最小限に抑えられる
  • Excelの柔軟性を保ちながら、情報共有や情報保全といったExcel運用で課題となっていた点を解決
  • BI機能やワークフロー機能など豊富なオプションにより、幅広いスコープと高度な業務要件に対応可能

Loglass 経営管理

Loglass 経営管理

出典:公式サイト

提供形態 クラウド
サポート体制 専任コンシェルジュによる伴走支援
管理会計の実務経験者が導入プロジェクトを牽引
料金 要お問い合わせ
無料トライアル 要お問い合わせ

Loglass経営管理は、予実管理の課題を解決し、迷いのない経営判断へと導くクラウドシステムです。データの収集から統合・加工、分析までをワンストップで完結できるため、意思決定の精度とスピードが飛躍的に向上し、よりデータドリブンな経営が実現できるようになります。

Loglass 経営管理の強み
  • 各事業部の予算データ(財務/KPI)の自動収集・自動統合により、予算策定プロセスが効率化
  • 予算・実績・見込データを自由に組み合わせて比較分析でき、多段階・複雑な配賦ルールにも対応し、精緻な予実管理を実現
  • 財務/KPIデータがほぼリアルタイムでダッシュボードに自動連携され、生成AIにより数値分析や報告サマリーを自動生成

iFUSION

iFUSION

出典:公式サイト

提供形態 オンプレミス/クラウド
サポート体制 社内開発メンバーによる迅速なサポート
料金 要お問い合わせ
無料トライアル 要お問い合わせ

iFUSIONは、煩雑で膨大な情報を効率的にまとめることを目指すExcel運用サポートシステムです。誰でも直感的に操作できるため、従来の属人化していた業務を解決し、Excelに関する多くの手作業を自動化することで、担当者は本来の業務に注力できるようになるでしょう。

iFUSIONの強み
  • 直感的な操作性により、作業の属人化を解消し、誰でもスムーズに業務に取り組める
  • 計算式やフォーマットの自動保護機能で、意図しない改変やエラーの発生を抑制
  • 収集データのデータベース一元管理により、安全性と多様な資料作成の可能性が向上

Sactona

Sactona

出典:公式サイト

提供形態 クラウド/オンプレミス
サポート体制 導入支援コンサルティング
導入アドバイザリーサービス
豊富なトレーニングコンテンツなど
料金 要お問い合わせ
無料トライアル 要お問い合わせ

Sactonaは、管理会計・経営管理の高度化と効率化のための経営管理システムです。大規模運用に耐えうる多次元データベースシステムでありながら、ユーザーインターフェースは使い慣れたExcelであるため、現場の抵抗を抑えつつ迅速な利用開始が可能となるでしょう。クラウド/オンプレミス両方に対応しています。

Sactonaの強み
  • Excelの操作感を維持しつつ、多次元データベースによる大規模運用に耐えうる堅牢なシステム構築が可能
  • 企業ごとの個別性や独自性を容易に実現できる柔軟性を持ち、既存の業務プロセスをシステムの型に合わせる必要がない
  • 段階的なシステム展開が可能であり、小規模から始めて適用範囲を拡大していくことで、迅速な導入と社内運用定着を促進

Diva System FBX

Diva System FBX

出典:公式サイト

提供形態 クラウド
主な対象業務 グループの非財務情報・予算ファイル収集・集計
料金 要お問い合わせ
無料トライアル 要お問い合わせ

DivaSystem FBXは、グループの非財務情報や予算ファイルの収集・集計を効率化するWebベースのアプリケーションです。本システムを導入することで、メールやExcelによる煩雑な予算管理業務が大幅に効率化され、経営管理におけるデータ収集とレポーティングの質が向上し、迅速な意思決定へとつながります。

Diva System FBXの強み
  • 報告データの一元管理により、ファイルのやり取りやバージョン管理の負担を大幅に軽減
  • 簡単な操作で誰でもメンテナンス可能となり、Excel関数やマクロに依存した作業の属人化を解消
  • 手作業の多い集計・履歴管理・エラーチェックなどが自動化され、ヒューマンエラーを削減

一元管理・効率化も可能なシステム5選

DIGGLE

DIGGLE

出典:公式サイト

提供形態 クラウド
サポート体制 専任コンサルタントが初期設定から社内体制構築まで伴走
機能利用や運用に関する質問サポート
定期的な打ち合わせ
料金 初期費用および月額費用
詳細は要お問い合わせ
無料トライアル 要お問い合わせ

DIGGLEは、Excelによる属人化した予算管理業務を解消し、リアルタイムな予実分析を通じてデータドリブンな経営意思決定を強力に支援するクラウドサービスです。独自の技術により面倒な予実突合・集計を自動化し、経営に関わるデータを一元管理することで、業務工数を大幅に削減し、より迅速かつ正確な予実管理を可能にします。

DIGGLEの強み
  • すべての予実管理業務がシステム上で完結し、会計システム、ERP、SFAなど多様な経営データの一元管理を実現
  • 企業ごとの予実管理の思想や流儀に柔軟に対応するカスタマイズ性を持ち、見たい軸や粒度で瞬時にデータを可視化する強力な分析機能を提供
  • 専任コンサルタントが初期設定から社内体制構築、文化づくりまで伴走し、導入後の定着を包括的にサポート

Manageboard

Manageboard

出典:公式サイト

提供形態 クラウド
サポート体制 チャットサポート
管理会計に精通した専任担当による導入・運用サポート
料金 初期費用およびユーザー数に応じた月額従量課金
プランは2種類
詳細は要お問い合わせ
無料トライアル 可能

Manageboardは、「数字がわかる」ことで企業の未来を「変える」経営管理・予実管理システムです。KPIと財務情報が繋がり、ビジネスモデルに合わせた最適なレポート出力や、ワンクリックでの業績予測シミュレーションが可能になるため、経営の質を高めるための基盤構築ができます。

Manageboardの強み
  • PLの勘定科目からドリルダウンでKPI内訳まで確認できるため、数字の背景にある理由を即座に把握し、多角的な経営分析が可能
  • 会計ソフトとのAPI連携やGoogleスプレッドシート連携により、実績データの取り込み工数を大幅に削減し、常に最新の数値をタイムリーに共有できる環境を構築
  • 管理会計に精通した専任担当者が導入から運用、定着までをサポート

Scale Cloud

Scale Cloud

出典:公式サイト

提供形態 クラウド
サポート体制 KPI設計と運用・定着の伴走支援
月次定例MTGでの継続的なサポート
料金 月額10万円から
詳細は要お問い合わせ
無料トライアル 要お問い合わせ

Scale Cloudは、PLとKPIの一元管理を通じて予算達成率の向上を目指す経営マネジメントシステムです。事業部のKPIと管理部のPLを有機的につなぎ、組織全体が共通認識を持って「One Team」として事業推進に取り組める「場」を提供しています。

Scale Cloudの強み
  • 結果指標だけでなく、リード数や商談数といった先行指標まで幅広く管理できるため、事業状況の解像度が高まり、逆算思考での最適な打ち手を見つけ出すことが可能
  • PLやKPIの設計から運用、定着に至るまで、経験豊富なプロのコンサルタントが伴走支援し、組織全体のPDCAサイクルを効果的に促進
  • 月額10万円から利用できる高いコストパフォーマンスが特長

fusion place

fusion place

出典:公式サイト

提供形態 クラウド / オンプレミス
サポート体制 メールサポート
Q&Aサイト
運用管理サービス
料金 年間利用料金制
Standard(3ユーザーまで):無償
Enterprise/Enterprise non-stopプラン:要お問い合わせ
無料トライアル 無償版あり

fusion_placeは、Excelによる「経営管理のメタボ」を解消し、現場力を喚起することを目指すクラウド経営管理ワークプレイスです。財務経理部門にとどまらず事業の現場部門までを支援対象に含めることで、組織全体の経営管理力向上を支援する新たなプラットフォームを提供しています。

fusion placeの強み
  • Excelライクな操作感を維持しつつ、リアルタイムで更新・集計可能な超高速処理を実現
  • 数値データだけでなくコメントや投資案件名などの非数値データも一元管理できるため、勘定科目別の予実差理由といった詳細な情報も自在にレポーティング可能となり、より深い分析を可能に
  • 「ワークフロー」と「ワークスペース」機能により、各部署に他部署から隔離されたプライベートな作業環境を提供しつつ、最終的には確定データを一つに統合

bixid

bixid

出典:公式サイト

提供形態 クラウド
サポート体制 初期導入サポート
料金 初期費用300,000円(税別)~
月額利用料はプランにより6,000円/月〜30,000円/月(税別)
無料トライアル 30日間無料で試用可能

bixidは、会計データの可視化から月次決算、キャッシュフローの把握、資金繰り対策、予算管理までを一貫して実現する経営支援クラウドです。経営報告を視覚的に表現し、鋭い現状分析を通じて経営課題の解像度を高めることで、経営者が「次の一手」を迅速に打つことを支援しています。

bixidの強み
  • 最大5期分の決算推移表や部門別損益試算表、総勘定元帳など、経営管理に不可欠な基本帳票を閲覧・出力できるため、企業の財務状況を多角的に把握できる
  • スマートフォンアプリを通じて、手軽に経営数値を確認できるため、タイムリーな経営状況把握が可能
  • 会計データや資金繰りデータを利用して将来の資金予測と実績管理を行い、会社にとって理想的な資金管理を実現する資金繰り機能を提供

分析・経営支援も可能なシステム5選

board

board(ヴェルク)

出典:公式サイト

提供形態 クラウド/オンプレミス
サポート体制 オンデマンドチュートリアル
ユーザーガイド
専任のカスタマーサクセスチーム
料金 要お問い合わせ
無料トライアル デモのお問い合わせにより体験可能

boardは、高精度な予測を通じて継続的なプランニングを可能にし、財務および業務計画を強化するエンタープライズプランニングプラットフォームです。このプラットフォームを活用することで、企業は自信を持った一貫性のある意思決定ができるようになり、市場変化の激しい現代において競争優位性を確立できるでしょう。

boardの強み
  • 500万件を超える外部データセットとAI、予測分析を組み合わせることで、市場の変動を先読みした戦略的な計画策定が可能
  • 財務、サプライチェーン、人事、小売といったエンタープライズ全体の部門横断的な計画を統合し、全社でのリアルタイムな洞察共有が促進
  • ISO認証やSOCレポートに裏打ちされた最高水準のセキュリティと信頼性の高いクラウドデータセンターにより、機密データを安全に管理

CCH Tagetik

CCH Tagetik

出典:公式サイト

提供形態 クラウド/オンプレミス
サポート体制 24時間サポート(オプション)
コンサルティングサービスなど
料金 要お問い合わせ
無料トライアル 要お問い合わせ

CCH Tagetikは、最先端のAIテクノロジーを駆使し、企業の経営管理プロセスを抜本的に変革するプラットフォームです。この統合プラットフォームを通じて、財務部門はすべての財務プロセスとデータ管理における戦略を強化し、経営全体の効率性と精度を向上させることができます。

CCH Tagetikの強み
  • 予算編成、計画、決算などの複雑な経営管理プロセスが自動化され、財務と業務データの一元管理と統合分析が可能
  • AIベースの予測分析機能により、膨大な生データが経営情報に変換され、将来予測の精度と経営インパクトの向上
  • SAP HANA、Microsoftなど、あらゆる既存のアプリケーションやデータソースとのシームレスな連携が可能

Workday Adaptive Planning

Workday Adaptive Planning

出典:公式サイト

提供形態 クラウド
サポート体制 要お問い合わせ
料金 要お問い合わせ
無料トライアル 可能

Workday Adaptive Planning は、強力な AI と機械学習を搭載したEPMソフトウェアであり、比類ないアジリティ、接続性、拡張性を持ち合わせています。このシステムは、財務計画と業務計画を最適化し、企業が迅速かつスマートな財務上の意思決定を行えるようサポートします。

Workday Adaptive Planningの強み
  • 柔軟な予算編成、シナリオプランニング、リアルタイムの財務分析機能を通じて、変化の激しいビジネス環境に迅速に適応し、常に先を見据えた計画策定が可能
  • AIにより定型作業が自動化され、高精度な収益予測が作成できるため、より戦略的な業務に時間を割くことが可能
  • あらゆるシステムとの連携により組織全体のプランニングが統合されることで、部門横断的な共通認識の醸成を促進

Amoeba Pro

Amoeba Pro

出典:公式サイト

提供形態 クラウド
サポート体制 管理会計に精通したコンサルタントによる導入コンサルティング
運用サポート
料金 要お問い合わせ
無料トライアル 要お問い合わせ

Amoeba Proは、京セラコミュニケーションシステムが提供するクラウドサービスです。企業の成長発展に不可欠な「経営改善・意思決定のスピード向上」をサポートし、計画・予定の立案から実績の集計作業を効率化することで、自由度の高いレポートやグラフによる分析を可能にします。

Amoeba Proの強み
  • 部門別に加え、商品別やプロジェクト別など多様な切り口での多角的な分析ができ、利益の「見える化」を通じて現場の目標設定を明確にできる
  • 各種システムとの連携により、集計業務がシステム上で自動化され、業務効率が大幅に向上
  • 管理会計に精通したコンサルタントが、現場に負担をかけない運用変更のルール策定や説明を担うことで、スムーズな導入と定着を実現

Jedox

Jedox

出典:公式サイト

提供形態 SaaS型クラウドサービス
プライベートクラウド
サポート体制 ユーザーサポート
導入支援コンサルティング
運用支援コンサルティング
料金 サブスクリプション形式(3ユーザー以上)
詳細は要お問い合わせ
無料トライアル 体験版を提供

Jedoxは、データ統合、入力管理、見える化までを一つのプラットフォームで一貫して行える業務データ管理プラットフォームです。使い慣れたExcelのインターフェースを活かしつつ、あらゆる業種・職種における多種多様な業務のデータ管理に対応し、煩雑な業務の根本的な改善が期待されます。

Jedoxの強み
  • データ入力と同時にリアルタイムで集計・統合されるため、手作業による集計工数やヒューマンエラーを削減できる
  • Excel上からJedoxへのデータ入力・管理が可能で、従来のExcel運用に慣れたユーザーでもスムーズにシステムを利用し、学習コストを抑えることが可能
  • 自動配賦機能、スケジュール機能、閲覧権限機能などを標準搭載しているため、企業の業務要件に合わせて自由度の高いシステムをスピーディーに構築

導入成功のためのステップガイド

このようなSaaSシステムの導入では、事前の検討不足で失敗してしまうことが多くあります。しかし、正しいプロセスと陥りがちな罠を事前に理解しておけば、失敗のリスクは劇的に低減できます。

ここでは、導入ガイドを3ステップに分けてご紹介します。

ステップ1:現状分析と要件定義

「良いシステムを導入すれば、すべてが解決するはずだ」

これは、導入プロジェクトにおける最も危険な考え方です。重要なのは、「何のために導入するのか」という目的意識を、関係者全員が明確に共有することです。この最初のステップが、プロジェクト全体の成否を分ける最も重要な土台となります。この工程を疎かにしたまま進むと、必ず後で「こんなはずではなかった」という事態に陥ります。

チェックポイント

  • Excel運用における属人化や非効率といった具体的な課題を言語化できているか
  • 業務効率化や経営判断の迅速化など、システム導入で達成したいゴールが明確になっているか
  • 会計システム連携など、絶対に譲れない必須機能(Must)と、あれば嬉しい機能(Want)を切り分けているか

ステップ2:製品比較と絞り込み

要件が固まったら、いよいよ製品選定です。市場には魅力的な製品が溢れており、各社のウェブサイトを見比べるだけでも一苦労でしょう。ここで重要なのは、自社の「身の丈」に合った製品を見極めること。高機能な製品が、必ずしも自社にとって最適とは限りません。

この段階では、2〜3社の候補に絞り込むことを目指します。完璧な製品を探すのではなく、「自社の課題を解決してくれる最適なパートナー」を探すという視点で臨みましょう。

チェックポイント

  • 定義した必須要件を満たし、製品のタイプ(Excel活用型、一元管理型など)が自社の目的に合致しているか
  • 初期費用だけでなく、運用にかかる費用も含めたトータルコストで比較検討できているか
  • 導入から運用定着までを支援してくれる、自社に合ったサポート体制が整っているか

ステップ3:実機検証と最終決定

候補を絞り込んだら、最終決定の前に必ず実機検証(無料トライアルやデモ)を行いましょう。カタログスペックだけでは見えてこない「操作感」や「業務へのフィット感」を、現場の担当者自身の目で確かめることが不可欠です。

経営層や情報システム部門だけで決めてしまうと、現場から「使いにくい」という不満が噴出し、定着に失敗する典型的なパターンに陥ります。長期的なパートナーシップを築けるかどうか、多角的に見極めましょう。

チェックポイント

  • 現場の担当者が直感的に操作でき、Excelよりも業務が楽になると感じられるか
  • 現在利用しているExcelや会計システムのデータを、エラーなくスムーズに連携・移行できるか
  • データ量が増加した場合も想定し、システムの処理速度や安定性に問題がないか

よくある導入課題と対策

よくある導入課題 対策
現場の操作習得に想定以上の時間が必要 無料トライアルで操作性を事前確認し、導入後の研修やマニュアルを整備する
既存システムとの連携で技術的な障壁が発生 事前に連携実績や方法を詳細に確認し、必要であればベンダーのサポートを受ける
カスタマイズや追加機能で予算超過 要件定義の段階で必要な機能を明確にし、将来的な拡張性も考慮して見積もりを取る

よくある質問

Q. 予算管理システムとは、従来のExcel(エクセル)での管理と比べて具体的に何が違うのですか?

最大の違いは、情報をデータベースで一元管理する点です。これにより、Excelで起こりがちなファイルの属人化、手作業による集計ミス、バージョン管理の混乱といった課題を根本から解決し、リアルタイムな情報共有が可能になります。

Q. 予算管理システムを導入することで、どのようなメリットや効果が期待できますか?

最大のメリットは、リアルタイムで精度の高い経営状況を可視化できることです。これにより、経営判断の迅速化や予実差異の原因分析が容易になります。また、業務プロセスの標準化による属人化の解消や内部統制の強化といった効果も期待できます。

Q. 多くの予算管理システムがありますが、自社に最適な製品を比較・選定する際の重要なポイントは何ですか?

目的の明確化→機能とコストの評価→操作性の検証の順で進めることが重要です。詳しくはステップガイドをご覧ください。

Q. 中小企業が予算管理システムを選ぶ際に、特に注意すべき点やおすすめの機能はありますか?

中小企業では、多機能すぎる高価な製品は避け、コストパフォーマンスと使いやすさを重視することが重要です。特に、低コストで始められるクラウド型の製品で、現在使用しているExcelデータを簡単に取り込める機能があると、スムーズに導入を進められます。

Q. 大企業向けの予算管理システムは、中小企業向けのものとどのような機能や特徴が異なりますか?

大企業向けは、連結対応や多通貨対応、ワークフローといった、組織の規模と複雑さに対応する機能が充実しています。一方、中小企業向けはコア機能に絞り、使いやすさと価格を重視しています。

Q. 予算管理システム導入にかかる初期費用や月額費用など、費用の目安を教えてください。

費用は製品やユーザー数によって大きく変動します。あくまで目安ですが、比較的安価なクラウド型で初期費用が0円~30万円程度、月額費用が数万円~というのが一つの相場です。多くは個別見積もりとなるため、複数のベンダーに問い合わせることをお勧めします。

Q. 無料で試せる、または無料で利用できる予算管理システムはありますか?ある場合、有料版との違いは何ですか?

はい、多くの製品で期間限定の無料トライアルが提供されています。また一部には、ユーザー数や機能を限定した無料プランもあります。有料版との違いは主に、利用できる機能の範囲、登録できるユーザー数、そして導入後のサポート体制の有無です。

Q. 予算管理システムで利用できる主な機能(例:予実管理、分析、レポーティングなど)にはどのようなものがありますか?

中核となるのは、予算編成機能と予実管理機能です。その他にも、分析結果を可視化するレポート・ダッシュボード機能、会計ソフトなどと繋ぐシステム連携、承認プロセスを電子化するワークフロー機能などがあります。

Q. クラウド型とオンプレミス型では、どちらを選ぶべきでしょうか?それぞれのメリット・デメリットを教えてください。

クラウド型は、初期費用を抑えて迅速に導入できる点がメリットで、特に中小企業におすすめです。一方、オンプレミス型は、自社サーバーで運用するためカスタマイズ性が高い反面、初期費用が高額になり、大企業や独自の要件を持つ企業向けと言えます。

Q. 現在Excel(エクセル)で管理している予算データを、新しい予算管理システムへスムーズに移行する方法はありますか?

はい、ほとんどのシステムがExcelからのデータ移行に対応しています。一般的なのはCSVファイルをインポートする方法です。移行前にデータを整理しておくことが大切です。移行作業の負担を特に減らしたい場合は、Excelファイルを直接活用できるタイプのシステムを選ぶと良いでしょう。

まとめ

本記事では、Excelによる予算管理の課題を解決し、データに基づいた経営判断を可能にする予算管理システムについて、その選び方から導入プロセスまでを解説しました。最適な製品を選ぶ上で最も重要なのは、機能の豊富さではなく自社の課題を解決し、設定した目的を達成できるかという視点です。

まずは関心のある製品の資料請求を行い、各社の提案する解決策や機能性を具体的に比較検討しましょう。

BusinessJournal編集部

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