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コスト&機能で選ぶ名刺管理システムおすすめ10選【2025年最新版】

2025.05.19 2025.05.31 14:52 IT

 

 

「Unsplash」より
「Unsplash」より

名刺交換という日本のビジネス文化の象徴が、いま大きな転換点を迎えています。紙の名刺は紛失リスクを抱え、改正個人情報保護法下では管理不備が法的責任に直結します。さらに「あの取引先、誰が知っている?」という問いに答えられる担当者が退職すれば、その人脈資産は一瞬で失われてしまいます。

名刺管理システムはこれらの課題を解決するDX戦略の理想的な入り口です。本稿では、高機能なハイエンドモデルからコスト重視のエントリーモデルまで、企業の成長段階に応じた最適システムを精選。OCR精度、セキュリティ、CRM連携など選定の決め手となるポイントを網羅し、名刺をデジタル資産へと転換する実践的ガイドラインをご提供します。

名刺管理システムとは?

名刺管理システムの基本機能

名刺管理システムは、名刺をスキャンやスマートフォンのカメラで撮影するだけで、氏名・会社名・電話番号などの情報を自動で抽出し、データベース化するクラウドサービスです。主な機能に以下が含まれます。

  • 名刺のスキャン(スマホカメラやスキャナ)
  • OCRによる名刺情報の自動読み取り・データ化
  • 名刺データの一元管理と検索・分類
  • 顧客情報の最新化・共有
  • 人脈管理や営業活動の履歴管理
  • CRMやSFAなど他システムとの連携

従来の名刺管理方法との違い

従来の「名刺入れ」や「バインダー管理」と比較すると、以下のような違いがあります。

内容 従来の方法 名刺管理システム
保管 物理的なスペースを占有 クラウド上でスペースを取らない
セキュリティリスク 名刺の紛失リスクがある データのバックアップで紛失リスクを低減
検索 検索に時間がかかる 瞬時に検索可能
活用 情報共有が困難 社内での情報共有が容易
連携 名刺としての活用のみ CRM・MA・ERP等と連携可能

導入による業務効率化のメリット

では、名刺管理システムを導入すると、具体的にどんなメリットがあるのでしょうか?

  • 時間の短縮:名刺の整理や手入力にかかる時間を大幅に削減でき、その時間をコア業務に充てることができます。
  • 情報共有の促進:社員間で名刺情報を共有できるため、「あの人、誰か会ったことがあるかな?」といった問いにすぐに答えられ、引き継ぎもスムーズになります。
  • マーケティング力の強化:顧客リストの作成が容易になり、ターゲットに合わせたアプローチや情報提供が効率的に行えます。
  • セキュリティ強化:重要な個人情報を安全に一元管理することで、漏洩リスクを低減できます。
  • 取引先情報の属人化解消:個人が保有する取引先情報を組織の資産として共有・管理できるため、退職リスクを軽減できます。

DX戦略における名刺管理システムの位置づけ

DXの最初のステップとして、名刺管理システムの導入は非常に有効な入り口となる取り組みです。比較的導入ハードルが低く、効果も目に見えやすいという特長があります。さらに、収益向上に向けた取り組みの第一歩として、名刺という「アナログの象徴」をデジタル化することで、社内のDXマインドセットを育む効果も期待できます。

名刺管理システム選びのポイント

読み取り機能の精度

名刺管理システムの核となるのは、OCR(光学式文字認識)技術です。この技術と人的補正の組み合わせによって、どこまで高い認識率を実現できるかが重要なポイントになります。その他の判断ポイントについても以下に記載いたします。

  • 人的補正:人的補正機能が付いているか、最低ラインとしてはOCRで90%以上の精度があり自分で修正できるか
  • 名寄せ:複数の人が同じ名刺を読み取った時に、自動または手動で名寄せできるか
  • 多言語対応:日本語だけでなく、英語や中国語など多言語に対応しているか
  • 情報付加:メモやタグ機能を名刺ごとに付与できるか

セキュリティの強度

取引先情報は企業の重要な資産です。情報漏洩リスクを最小化するため、セキュリティ対策は慎重に確認すべきポイントです。特に、2024年に改正個人情報保護法が全面施行されたことを踏まえ、個人情報の取り扱いに関する対応状況を確認することが重要です。下記が選定ポイントとなります。

  • データ暗号化の有無:通信時やデータベースの暗号化がされているか
  • アクセス権限:役職、部署単位でのアクセス制限は可能か
  • 認証取得状況:SOC2やISO27001などの認証取得状況
  • データ保管:データセンター保管か
  • ログイン:二段階認証に対応しているか

サポート体制

システム導入時だけでなく、運用後のサポート体制も重要なポイントです。

  • 導入時:導入支援サービスやトレーニング提供の有無
  • サポート方法:電話、メール、チャットボット等の対応手段
  • マニュアル:オンライン操作マニュアルやFAQの充実度
  • 利用度見える化:定着度を確認するため、部署や個人ごとに名刺取り込み数が確認できる機能があるか

価格

各ソリューションにより、料金体系が異なります。特に注意すべきは、利用者1人当たりの名刺取り込み数です。展示会や新規開拓がミッションであれば、ID単価が高くても取り込める名刺の数が多いプランにするのが良いでしょう。価格だけでなく、投資対効果(ROI)の視点で検討することをおすすめします。

  • 初期費用:初期費用の有無
  • プラン、オプション:自社に必要な機能を選ぶことができるか

他システムとの連携可能性

名刺管理は先述したとおり、DXの最初のステップとなります。また、ユーザー管理等も含めて他システムとの連携可能性を確認しましょう。

  • CRM/SFA:顧客管理システムとの連携により、名刺情報を顧客データベースに自動反映できるか
  • 認証や業務ツール:シングルサインオン対応や社内で使用中の業務ツールとの連携は可能か
  • 人事異動:顧客の部署異動があった際に通知する機能はあるか

グレード別おすすめの名刺管理システム11選

ここからはハイエンドモデル、バランスモデル、エントリーモデルの順でご紹介していきます。詳細な価格や機能についてはリンクより公式ページを参照ください。

ハイエンド型モデルでおすすめの名刺管理システム4選

Sansan|12年連続シェアNo.1の業界最大手

提供会社 Sansan株式会社
導入形態 クラウド(SaaS)
セキュリティ規格 ISO27001認証取得
料金プラン 個別見積もり
無料プラン
トライアル
なし
あり
連携サービス SFA/CRM、
業務システム等のAPI連携
主な機能 OCR+人力補正、
人脈可視化、外部連携
名刺取り込み精度 99.9%
多言語対応 11言語以上対応
Sansanの強み
  • 99.9%という驚異的な精度で名刺情報をデジタル化
  • 「誰が誰と知り合いか」という組織の人脈資産を可視化
  • SFA/CRMなど様々な業務システムとのAPI連携
  • ISO27001認証による高い安全性を確保
  • 11言語以上の多言語名刺の認識・管理に対応
導入すると良い企業
  • 従業員100名以上の中堅・大企業
  • 複数拠点を持つBtoB企業
  • 国際展開企業
  • 部署間の名刺情報共有により営業力強化したい企業

Sansan株式会社が提供する法人向け名刺管理サービス「Sansan」は、12年連続でシェアNo.1を獲得し、その市場シェアは84.1%に達しています。この数字が示すのは単なる市場優位性ではなく、日本企業のDXにおいてSansanが中核的な役割であることを示しています。

SKYPCE|Sky製品連携による強固なセキュリティ

提供会社 Sky株式会社
導入形態 クラウド(SaaS)・オンプレミス
セキュリティ規格 要問い合わせ
料金プラン 個別見積もり(2種類のライセンス)
無料プラン
トライアル
なし
あり
連携サービス Salesforce、kintone、
SKYPCE ClientView
主な機能 AI-OCR+人力補正、
営業活動支援、外部連携
名刺取り込み精度 ほぼ100%(国内処理)
契約条件 年間契約・スタートパックは5ID以上
SKYPCEの強み
  • 国内エンジニアとAI技術によるほぼ100%の精度
  • 安心の国内処理による情報漏洩リスクの軽減
  • SKYPCE ClientViewとの連携による組織内PC一括管理
  • シンプルな画面構成と直感的操作性
  • オンプレミス環境も選択可能
導入すると良い企業
  • 既存のSky社製品を導入済みの企業
  • 厳格なデータポリシーを持つ企業
  • 金融・医療・公共などセキュリティ要件の厳しい業界
  • 個人情報保護に配慮が必要な企業

「SKYPCE」は、Sky株式会社が提供する名刺管理システムです。高精度な名刺データ化と強固なセキュリティを両立させ、営業活動の効率化を支援する点が最大の特徴となっています。

SmartVisca|Salesforce完全統合型の名刺管理

提供会社 株式会社サンブリッジ
導入形態 クラウド(SaaS)
セキュリティ規格 要問い合わせ
料金プラン 初期費用10万円 
月額1,300円 / ID
無料プラン
トライアル
なし
あり
連携サービス Salesforce完全統合
主な機能 Salesforce統合、
リード自動更新、つながり機能
名刺取り込み精度 高性能AI-OCRで1分でデジタル化
契約条件 年間契約・6ライセンスから
SmartViscaの強み
  • カスタム開発や追加インテグレーション不要でSalesforceと連携
  • 約1分での高精度名刺デジタル化
  • Salesforce上のリード・取引先責任者情報の自動更新
  • 人脈を活用した営業活動を支援する「つながり」機能
  • Web電話帳・着信表示機能で機会損失を防止
導入すると良い企業
  • Salesforce導入企業
  • CRM活用課題の解決が必要な企業
  • Salesforceの使用率向上を目指す企業
  • 連携開発コストを抑えたい企業

「SmartVisca」は、Salesforceに完全統合された名刺デジタル化サービスです。Salesforceと一体型となっており、入力された名刺データをシームレスにSalesforce で活用できる点が最大の特徴となっています。

mソナー|国内最大級の企業データベース連携

提供会社 ユーソナー株式会社
導入形態 クラウド(SaaS)
セキュリティ規格 要問い合わせ
料金プラン 個別見積もり
無料プラン
トライアル
なし
あり
連携サービス 約820万件の法人情報データベース
主な機能 企業情報補完、与信・リスク管理、
内線通話・チャット
名刺取り込み精度 OCR+企業情報
目視によるデータ補正
契約条件 要問合せ
mソナーの強み
  • 日本最大級の法人企業データベース(約820万件)を活用
  • 企業情報の自動補完による高精度なデータ化
  • 売上規模・従業員数・関連会社などの企業情報を瞬時表示
  • 未開拓のターゲット企業を可視化
  • 与信情報や反社チェック機能でリスク管理
導入すると良い企業
  • 法人営業を行うBtoB企業
  • 企業間の名刺交換情報も管理したい企業
  • 金融機関や不動産業など信用情報が重要な企業
  • 取引リスク管理を重視する企業

「mソナー」は、国内最大級の企業データベースを搭載した名刺管理アプリです。名刺データと企業情報を組み合わせることで、ビジネスの加速化を実現する点が最大の特徴となっています。

バランス型モデルでおすすめの名刺管理システム4選

CAMCARD BUSINESS|高速・高精度なデータ化技術

提供会社 キングソフト株式会社
導入形態 クラウド(SaaS)
セキュリティ規格 端末制限、多要素認証、
エクスポート制限
料金プラン 1,700円〜/ID(2プラン、オプションあり)
無料プラン
トライアル
なし
あり
連携サービス Salesforce、MicrosoftDynamics、
SugarCRM等
主な機能 OCR+人工補正、
簡易SFA機能、メルマガ配信
名刺取り込み精度 最速5秒でデータ化
多言語対応 17カ国語対応
CAMCARD BUSINESSの強み
  • OCR機能を搭載し、名刺をスマホで撮影するだけで最速5秒でデータ化
  • 英語、中国語、フランス語など計17カ国の言語に対応
  • 低コストながら充実したセキュリティ機能
  • 本システム上で案件管理やメルマガ配信が可能
  • 豊富な外部連携機能
導入すると良い企業
  • 展示会や複数人での商談等、スピード感を重視する営業チーム
  • 外国人労働者がいる企業
  • グローバルに展開している企業
  • コストパフォーマンスを重視する中小企業

高精度OCRと人工補正で名刺を迅速かつ正確にデータ化し、簡易SFAで商談管理やメルマガ配信が可能な法人向け名刺管理サービスです。法人向け名刺管理サービス本来の機能に絞り、低コストを実現しています。

Eight Team|中小企業向け圧倒的コストパフォーマンス

提供会社 Sansan株式会社
導入形態 クラウド(SaaS)
セキュリティ規格 要問い合わせ
料金プラン 月額18,000円+500円/ID
(10名まで無料)
無料プラン
トライアル
なし
あり
連携サービス HubSpot、kintone
主な機能 名刺共有、一括ダウンロード、
メモ共有
名刺取り込み精度 OCR、独自技術により補正
契約条件 年間契約
Eight Teamの強み
  • スマホのカメラで名刺を撮影するだけで自動データ化
  • 社内のユーザー間で即時共有・検索が可能
  • 名刺を一括ダウンロードしてメルマガや年賀状の宛先リスト作成
  • 国内で400万人以上が利用している「Eight」ベース
  • 圧倒的なコストパフォーマンス
導入すると良い企業
  • 限られたIT予算で最大の効果を得たい中小企業
  • 小規模向けに低価格で名刺管理を導入したい企業
  • 手軽さと法人向け機能の実用性を両立したい企業
  • 初めて名刺管理システムを導入する企業

「Eight Team」はSansan株式会社が提供する、中小企業向け名刺管理サービスです。個人で利用中のEightアカウントをそのまま利用でき、約5,000社の中小企業に利用されています。

アルテマブルー|kintone連携に特化した使いやすさ重視型

提供会社 キヤノンエスキースシステム株式会社
導入形態 クラウド(SaaS)
セキュリティ規格 要問い合わせ
料金プラン 月額3,000円/ID+フルモード50円/枚
無料プラン
トライアル
なし
あり
連携サービス kintone、日経人事ウオッチPro
主な機能 営業日報作成、メール一斉送信、
人脈マップ
名刺取り込み精度 OCR
フルモードはオペレーター補正
契約条件 最低利用期間1年
1IDから契約可能
アルテマブルーの強み
  • 使いやすさに主眼を置いた直感的なUI設計
  • 事前コンサルティングで定着化まで支援
  • コスト重視の「ゼロモード」と精度重視の「フルモード」から選択
  • 営業日報作成やメール一斉送信など実践的な営業活用機能
  • kintoneとの他の追随を許さない連携力
導入すると良い企業
  • すでにkintoneを導入している企業
  • 名刺取り込みから活動実績まで継続的に利用したい企業
  • 使いやすさと定着化を重視する企業
  • 実際の営業活動に直結する機能を求める企業

「アルテマブルー」は顧客に使い続けてもらうことを最優先に考えた、法人向けの名刺管理システム。名刺をデータ化&共有して終わりではなく、データの活用を促進するために、使いやすいUI、充実した事前コンサルティングなどによって、営業力最大化を支援します。

名刺バンク2|従量制課金でユーザー数無制限

提供会社 株式会社アイネット
導入形態 クラウド(SaaS)
セキュリティ規格 国内自社データセンター、
データベース暗号化
料金プラン 要問合せ(名刺枚数による従量制)
無料プラン
トライアル
なし
あり
連携サービス Sales Force Assistant、
日経人事ウオッチPro
主な機能 名刺デジタル化、人脈情報共有、
タグ登録・検索
名刺取り込み精度 OCR、オペレーター補正
契約条件 要問合せ
名刺バンク2の強み
  • データ保管は国内自社データセンタ内で高度なセキュリティ対策
  • 名刺枚数による従量制課金でユーザー数に縛られない
  • 名刺枚数が少ない場合は少額から開始可能
  • 電話・メール・URL・地図とも連携
  • 戦略デイリーモニタリングとの連携による営業支援
導入すると良い企業
  • 名刺数が少なく全社員に導入したい企業
  • 紙名刺の紛失等のセキュリティ対策を重視する企業
  • ユーザー数課金ではなく実使用量に応じた課金を求める企業
  • 国内データセンターでの安全な運用を重視する企業

「名刺バンク2」はスマートフォン・タブレット・携帯電話など多様なデバイスに対応したクラウド型の名刺管理アプリケーションです。国内の自社クラウドデータセンターで運用し、セキュアな名刺管理を特徴としています。

エントリー型モデルでおすすめの名刺管理システム3選

メイシー|驚異的な低コストで始める名刺管理

提供会社 株式会社もぐら
導入形態 クラウド(SaaS)
セキュリティ規格 SAML、IPアドレス制限、
ISMS取得データセンタ
料金プラン 月額2,178円/契約(ユーザー無制限)
データ化料金
無料プラン
トライアル
なし
あり
連携サービス Zapier、Salesforce
主な機能 郵送データ化、一斉メール送信、
地図表示
名刺取り込み精度 OCR+人によるダブルチェック
契約条件 月額利用・長期契約割引あり
メイシーの強み
  • ユーザー数無制限で月額2,178円という驚異的な低コスト
  • 溜まった名刺を郵送するだけでデータ化代行
  • オペレーターによる二重チェックで高精度データ化
  • 低価格でありながら高セキュリティな名刺管理
  • Zapierによる各種SaaSとの連携が容易
導入すると良い企業
  • 少人数で活動している企業
  • 名刺管理システムの導入コストを最小限に抑えたい企業
  • 手間をかけずに名刺データ化したい企業
  • 名刺管理アプリを初めて導入する企業

シンプルで安価な名刺データ化・共有できるクラウド型名刺管理サービスです。溜まった名刺を郵送するだけで全てデータ化してくれるオプションもあり、手軽さが特徴です。

myBridge|無料で始める革新的な名刺管理

提供会社 マイブリッジ株式会社
導入形態 クラウド(SaaS)
セキュリティ規格 ISO27001:2013、
ISO27701:2019認証取得
料金プラン ベーシックプラン0円(有料プランあり)
無料プラン
トライアル
あり(100枚まで)
ベーシックプラン
連携サービス LINE
各種名刺管理アプリからのインポート
主な機能 OCR+人力確認
LINE連携、データインポート
名刺取り込み精度 OCR、オペレーターによるチェック
契約条件 ベーシックプランは共有名刺100枚まで
myBridgeの強み
  • 基本機能を無料で利用可能な革新的なモデル
  • OCRに加えてオペレーターによる目視確認と修正
  • LINE上で自身のオンライン名刺を送付可能
  • 他の名刺管理アプリからのデータインポートに対応
  • 高度なセキュリティ対策を無料で提供
導入すると良い企業
  • シンプルで使いやすい名刺管理ツールを求める個人や小規模企業
  • LINEをビジネスコミュニケーションに活用している組織
  • まずは無料で名刺管理を試してみたい企業
  • 他の名刺管理システムからの移行を検討している企業

マイブリッジ株式会社が提供する「myBridge」は、名刺管理の費用対効果に新しい基準を提示する無料アプリケーション。制限付きながらも基本機能を無償で提供する革新的なアプローチは、名刺管理ツール市場に新たな風を吹き込んでいます。

Wantedly People|複数名刺同時スキャンの無料ツール

提供会社 ウォンテッドリー株式会社
導入形態 クラウド(SaaS)
セキュリティ規格 要問い合わせ
料金プラン 無料
(有料プランPeople Premiumあり)
無料プラン
トライアル
あり
無料アカウント作成
連携サービス LINE、SMS、メール等での情報共有
主な機能 複数名刺同時スキャン、
つながり機能、多角的検索
名刺取り込み精度 独自開発OCR(最大10枚同時認識)
契約条件 無料アカウント作成
有料プランは月契約
Wantedly Peopleの強み
  • 広告表示を許容すれば基本機能をすべて無料で利用可能
  • 名刺交換した相手との関係性を可視化する”つながり”機能
  • 名前・会社名だけでなく過去の職歴や学校名からも検索可能
  • 独自開発OCRにより最大10枚の名刺を瞬時に認識
  • LINEやSMS、メールなどで簡単に情報共有
導入すると良い企業
  • コスト効率を重視しながらも高機能な名刺管理を求める企業
  • 展示会やイベントに頻繁に参加する企業
  • 人脈構築を重視するビジネス展開をしている企業
  • 複数名刺の効率的な処理が必要な営業チーム

スマートフォンで撮影するだけで最大10枚の名刺を同時に管理できる名刺管理ソフトです。瞬間的に複数の名刺をデータ化し、連絡帳に追加できる便利なツールとして注目を集めています。

まとめ

企業における紙の名刺管理は、情報漏洩のリスクを常に内包しています。名刺は個人情報保護法が対象とする重要な個人データであり、紛失や盗難による情報流出は法的責任を伴う深刻な問題です。特に2022年の個人情報保護法改正以降、企業の個人情報管理責任はさらに厳格化しており、名刺の適切な管理は経営リスク対策として不可欠となっています。

さらに重要なのは、名刺情報が個人の所有物ではなく企業の重要な無形資産であるという認識です。社員の退職時に失われる人脈情報は、顧客との関係性や取引履歴を含む貴重なビジネス資産です。高い離職率や人材流動化が進む現代のビジネス環境では、この人脈資産の保全は競争力維持に直結します。

近年の名刺管理システムは多様化が進み、名刺枚数課金型やフリーミアムモデルの登場により導入コストは大幅に低減されています。初期費用ゼロで始められるサービスも増え、中小企業やスタートアップ企業でも十分な機能を持つシステムを導入可能になっています。

選定においては、自社の業務フローに適合した機能セットを持つシステムを選ぶことが重要です。トライアルやデモを活用して実際の使い勝手を確認し、段階的な導入も検討すべきでしょう。

名刺管理システムの導入は、単なる業務効率化ではなく、法的リスクの軽減と企業資産の保全を同時に解決する施策です。紙の名刺からデジタル管理への移行は、現代企業にとって避けられないDXの第一歩であり、小さなコストで大きな効果が得られる費用対効果の高い投資と言えるでしょう。

BusinessJournal編集部

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