普通すぎ、意外に便利…結局iPad miniは買いか?
一方で、スマートデバイスを初めて購入する人や、すでにAndroidスマートフォンを持っている人にとっては魅力が薄い。ハードウェア的にもっと高性能なモデルや、もっと安価なモデルがAndroidタブレットには存在するからだ。
7インチクラスはちょうど花盛りで、各方面から製品が登場している。安価で高性能と話題の「Nexus 7」、読書端末としてカスタマイズされている「Kindle Fire HD」、スマートフォンの延長のような形で登場した「AQUOS PAD」、マウスコンピューターがビックカメラグループ専売にしている「LuvPad AD701」などは、実売価格が1万円以下の激安モデルだ。それぞれ性能や特徴が異なっているから、いろいろ比較して選ぶとよいだろう。(http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1210/24/news099.html)
こうして類似製品を見渡すとわかるが、iPad miniは正直なところ、これまでのアップル製品のように「唯一無二」の存在感は持っていない。似ているものはあってもアップル製品が1番、と胸を張れる製品ではないのだ。一番軽いといっても数十グラム、類似品の中では大きな画面だといっても0.9インチ。値段と考え合わせると少々インパクトに欠ける。
この状態を「アップルはもうトップではない」と評しているのはアメリカ版GIZMODOのBrian Barrett氏だ。「他社の後追いのような製品だ」という意見だ(http://www.gizmodo.jp/2012/10/post_11069.html)。
期待していただけに「がっかり」という声も多かったiPad mini。今後「アップルは下降線をたどっている」といわれるようになるのか、「やはり小型タブレットもアップルだ」ということになるのか。実際に使った人々の声を聞いてみたいところだ。
(文=エースラッシュ)