第25回参院選の投票が21日に行われ、投票が締め切られた20時、マスコミ各社は開票結果予想を速報した。
与党の自民・公明両党は改選124議席の過半数63議席を超え、両党に日本維新の会を加えた「改憲勢力」は非改選議席と合わせて国会発議に必要な3分の2を確保する勢いをみせている。
一方、野党第一党の立憲民主党は改選9議席から大きく増える一方、国民民主党は同8議席を割り込む情勢となっている。
開票作業が進むなか、自民党の選挙責任者である二階俊博幹事長はテレビ番組『TXN選挙SP 池上彰の参院選ライブ』(テレビ東京)に中継で出演。司会のジャーナリスト・池上彰氏の質問に応じた。
まず、別の番組で二階氏が安倍晋三首相の4選の意向を支持する発言をしたという報道について聞かれ、「4選とかそういうことが、あった場合にはね。そういうことの可能性について、我々は当然だと。国民のご支持がある限り。そういうことです」と説明。
池上氏が「『今、積極的に4選をすべきだ』とおっしゃっているわけではなく、『将来4選という声が出てきたときには、それを支持することもある』と、こういうことなんでしょうか?」と真意を尋ねると、「そういうことです。我々のほうから前もって、そういうことを申し上げるべきではない。そこは謙虚にいかないといけない」と語った。
また、全国土地改良事業団体連合会会長を務める二階氏が6月、農業基盤を整備する土地改良事業関係者や自民党の参院選候補者が出席する会合で、「選挙を一生懸命がんばったところ(=業界団体など)に予算を付ける。休んでいるところには予算は休ませてもらう」と発言したことにも言及。池上氏から「かつての古い利益誘導型の政治手法ではないかという批判を受けました。この発言については、今どのようにお考えですか?」と質され、二階氏はこう答えた。
「私が会長を務めております、そういう団体ですから、その団体のみなさんに奮起を促すというのは、当たり前のことじゃないですか」
これを受け池上氏が「政権与党であれば、国全体のことを考えて政策をやらなければならない。“(自民党の選挙のために)がんばったら、お前たちに予算を付けてやる”“がんばらないやつには予算は付けない”というのは、本来のやり方ではないんじゃないですか?」と疑問を呈すると、二階氏は次のように反論した。
二階氏「そんなことはないですよ。やっぱり、一生懸命がんばっていただいた人たちに対しては、それなりの対応をしていくというのは、当たり前のことじゃないですか」