森裕子議員、台風でも残業“強制”で官僚ブチギレ…日頃から威張り散らし永田町で評判最悪
“疑惑のデパート”でも菅原大臣の辞任なし?
トリセツと比べると、“文春砲”で報じられた菅原大臣のパワハラぶりは、その何倍もインパクトがありました。「週刊文春」(文藝春秋)の公式サイトに出ていた広告文だけでもすごい内容で、おなかいっぱいな感じです。
「10月10日(木)発売の『週刊文春』では、秘書給与ピンハネ疑惑の他、有権者の買収が疑われる贈答品リスト、政治資金規正法違反につながる恐れのある菅原事務所の裏帳簿、菅原氏による運転手への暴行、事務所のブラック体質など、『令和版 疑惑のデパート』とも言うべき菅原大臣の素顔を、10人以上の元秘書、スタッフの証言を元に5ページにわたって詳報している」
秘書へのパワハラも言語道断ですが、選挙区の有権者に対する寄付行為疑惑は、常に「選挙違反」を意識しながら活動している身としては驚きの大胆さです。しかも、贈答品リストなど証拠に残る形で届けていたなんて……。公職選挙法は複雑なので菅原大臣の行為にはグレーな部分もありますが、記事にあったように「カニを送る」のは明らかにアウトだと思います。
“文春砲”は第2弾が出るといわれており、辞めた秘書への脅迫文書が掲載されるとか。内容もさることながら、告発者の数も「このハゲー!」の豊田真由子元議員以上で、こんなにも歴代の秘書たちに嫌われる議員も珍しいですね。ただ、官邸が守っているので大臣辞任まではいかないと思います。もう次の大臣のチャンスはなくなったと思いますが、今回の任期は全うできるでしょうね。
突如“年内解散”説が浮上した理由
10月13日早朝、時事通信が「年内解散」がささやかれ始めたとの記事を配信しました。永田町ではすでに「年内解散はない」という雰囲気なので、引き締めを狙って官邸が書かせたのだと思います。その日は、議員も秘書も台風19号の被災対応で不眠不休で動いていたさなかだったので、さすがに与党の秘書たちも「そんな場合じゃないだろう」と怒っていました。
「今は総選挙よりも被害の全容の把握に努め、補正予算を早急に成立させて対応にあたらないと……」
「ほんと、選挙どころじゃない!」
これは、与野党関係なく秘書たちはみんな同意見だと思います。ただ、安倍首相が常識的な感覚の持ち主なら「今は被災対応を最優先するのが政治の役割」と考えるでしょうが、私たち秘書にはとても理解できない言動を見せるときが多いので、選挙を含めて、今後についてはなんともいえないです。
首相の公式ツイッターでも、しばらく台風19号に関する言及がなかったことが問題視されましたし、ますます国民の心は離れていきそうです。
(文=神澤志万/国会議員秘書)
『国会女子の忖度日記:議員秘書は、今日もイバラの道をゆく』 あの自民党女性議員の「このハゲーーッ!!」どころじゃない。ブラック企業も驚く労働環境にいる国会議員秘書の叫びを聞いて下さい。議員の傲慢、セクハラ、後援者の仰天陳情、議員のスキャンダル潰し、命懸けの選挙の裏、お局秘書のイジメ……知られざる仕事内容から苦境の数々まで20年以上永田町で働く現役女性政策秘書が書きました。人間関係の厳戒地帯で生き抜いてきた処世術は一般にも使えるはず。全編4コマまんが付き、辛さがよくわかります。