22日の国会衆議院代表質問で国民民主党の玉木雄一郎代表が選択的夫婦別姓に関する質問をした際、「それなら結婚しなくていい」という趣旨のヤジが飛んだとされる問題。発言の主は「自民党の杉田水脈議員(比例中国ブロック)だったのではないか」という報道が相次いでいる。23日、朝日新聞とフジテレビなどが周辺議員の証言などから発言の主が杉田氏ではないかと報道。朝日新聞は事務所に確認を取ったが、「本人と連絡が取れない」などと報じた。ところが、当の本人はカラオケを楽しんでいたようだ。
「ヒーロー飲み会」に興じる
杉田氏は22日、自身の公式Twitterアカウントに「と、いう訳で、ヒーロー飲み会。本人が歌ってくださる主題歌に超感動」「友を裏切るな 自分を誤魔化すな!メタルダー最高」などと動画を投稿していた。
インターネット上では、杉田氏の発言を擁護する声とともに、「お前が友(自民党)を裏切るな」など、以下のような突っ込みがなされている。
「『結婚しなくていい』とヤジを飛ばしたのはおたくです?自分を誤魔化さずにお答えください」
「自分を誤魔化さないのは結構ですが、国会議員なんだから発言には気を付けましょう」
「自分の友達だけ裏切らない。自分の欲望だけ誤魔化さない」
「事務所の人が『連絡取れない』って言ってたみたいですよー」
一方で、熱狂的なファンからは「杉田先生、マスコミに負けないで頑張って」などの声援も送られており、同氏のアカウントはカオスな状況になりつつある。
「真偽は別にして、カラオケとは良いご身分ですね」
当選5回の自民党衆議院議員のベテラン秘書は次のようにぼやく。
「実際に彼女が発言主なのか私は確認を取っていませんが、野党のみならず与党の一部の議員もマスコミに杉田議員が発言主との見立てを語っているようですね。
事実であれ誤報であれ、これまでもずっと似たような発言をしてきたので驚きません。彼女が自分に課した国会での役割なのかもしれませんが、もういい加減にしてほしいですね。安倍晋三首相の任期もついにゴールが見え始めました。
首相がやり残した案件もまだまだあるわけです。桜を見る会やIR汚職疑惑などで、タダでさえ野党が追及するネタが多いところに、これでまた国会が紛糾し、貴重な時間が取れられることになります。当人は首相を応援しているつもりなのかもしれませんが、正直、足を引っ張る行為だと不快に思っている先生は多いです。
いずれにせよ、会期中で多くの同僚議員が、自民党内の調整や官庁とのやり取りで非常に忙しくしている中で、趣味色が強いカラオケ大会で大騒ぎとは『良いご身分ですね』と皮肉りたくなります。うちの議員が杉田議員と同じ当選2回のころは毎日遅くまで勉強したり、情報収集したりしていたものなのですが」
カラオケに行くことは誰も批判しないだろうが、少なくとも「友を裏切らないため」に事務所からの連絡には応じた方がいいのではないか。
(文=編集部)