ビジネスジャーナル > 社会ニュース > 多摩川50人BBQ主催者発言が議論
NEW

『とくダネ』多摩川50人BBQ主催者の発言が議論呼ぶ…「自粛ってどういう意味ですか」

文=編集部
【この記事のキーワード】, ,
『とくダネ』多摩川50人BBQ主催者の発言が議論呼ぶ…「自粛ってどういう意味ですか」の画像1
「gettyimages」より

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、政府は今月6日までを期限に全国を対象に緊急事態宣言を発出していたが、31日まで延長する方針を固めたと報じられている。政府は不要不急の外出や都道府県をまたいでの移動を自粛するよう国民に求めているほか、「最低で7割、極力8割」の人との接触削減を強く求めている。

 東京都や大阪府など、“3密”による感染の可能性が懸念される施設・業種に対し休業要請を行っている都道府県もあり、幅広い業界に経済的な打撃も広まっている。

 全国の感染者数の増加には鈍化の傾向がみられるものの、特に感染者数が多い東京都では、4月29日、30日の感染者数がそれぞれ50人を下回っていたが、5月1日には165人と再び100人を超え、以前として油断が許されない状況が続いている。

 そんななか、ゴールデンウィークを迎えて、人々の気の緩みによる外出増加などが感染者数の増加につながる懸念も指摘されているが、4日放送の『とくダネ!』(フジテレビ系)は、ゴールデンウィーク中に神奈川県の多摩川河川敷で約50人がバーベキューに興じる様子を報じた。

『とくダネ!』のインタビューに応じたバーベキューの主催者は、事前に感染予防の観点から消毒や参加者の検温を行ったと説明し、次のように語った。

「警察にも言ったし、国土交通省にも言ったけど、これが自粛じゃなくて、ぱくられるとかいう話であれば、できないですよ。『自粛ってどういう意味ですか』って言ったんですよ。それで納得させたんですよ」

「僕的には今、通勤もしてますけど、正直マスクもしてないんですよ。実感がないと言えば正直、実感ないのかもしれないですよね。電車で毎日満員電車の中で通勤してて、コロナになってないわけですよ。要は自分がなってない、マスクしてない状況で。マスクうっとおしいんで。なるんだったら、俺がなったほうがいいかなぐらいですよね、正直」

「近距離での多人数での会話」に該当の可能性

 この放送を受け、インターネット上では次のようにさまざまな意見が出ている。

「これがいい意味でも、悪い意味でも自粛の現実」

「自粛ってまさにこういうこと。やる人はやるし、やらない人はやらない」

「関係ない人や医療関係者の方に迷惑」

「こう言う人がいるから、緊急事態事項を設ける必要があると言う話になってしまう」

「やはり強制力は必要かな?」

「自分が感染するなら仕方ないっていう意見を良く聞くけど 自分の中だけで留めておけないってことを自覚してほしい」

「正直肯定も否定もできない」

 こうした声について、産業医は語る。

「新型コロナウイルスの感染は、飛沫感染と接触感染によって起こります。ウイルスを含むくしゃみ、咳、つばなどの飛沫が、空気を経由して人から人に移ったり、それらが付着した手でモノを触り、それを別の人が触って口や鼻などの粘膜からウイルスが入ってしまう恐れがある。そのため、政府は近距離での多人数での会話を避けるよう呼びかけているのです。

 たとえ屋外であったとしても、50人でのバーベキューは“近距離での多人数での会話”に該当する可能性があり、飲食を伴うためにマスクを外している時間も多くなってしまうでしょう。政府は感染者数の推移や全国の人の流れ、つまりどれだけ出歩く人の数が減ったのかを注視しています。これらの著しい減少がみられなければ、何度も緊急事態宣言が延長される可能性も考えられるため、感染者数を減らすためにも不要不急の外出や“3密”は引き続き避けるべきだといえるでしょう」

 政府は4日に、緊急事態宣言の延長期間を5月31日まで延長することを正式に決定する見通しだと報じられている。

(文=編集部)

BusinessJournal編集部

Business Journal

企業・業界・経済・IT・社会・政治・マネー・ヘルスライフ・キャリア・エンタメなど、さまざまな情報を独自の切り口で発信するニュースサイト

Twitter: @biz_journal

Facebook: @biz.journal.cyzo

Instagram: @businessjournal3

ニュースサイト「Business Journal」

『とくダネ』多摩川50人BBQ主催者の発言が議論呼ぶ…「自粛ってどういう意味ですか」のページです。ビジネスジャーナルは、社会、, , の最新ニュースをビジネスパーソン向けにいち早くお届けします。ビジネスの本音に迫るならビジネスジャーナルへ!