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タバコ、箱の警告画像がグロすぎる!がんの患部、性機能障害…将来は箱の半分が警告表示?

取材・文=河鐘基
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タバコ、箱の警告画像がグロすぎる!がんの患部、性機能障害…将来は箱の半分が警告表示?の画像1「Thinkstock」より

 公共の建物内が全面禁煙となり、またタバコの値上がりなどの影響も重なって禁煙ブームが到来しつつある韓国。そんなムードの追い風となるような措置が決定した。すでに海外各国のタバコのパッケージでは見かけることが多い警告画像表示が、韓国国内でも義務化されることになったのだ。

 今回、表示が義務付けられた警告画像は10種類。肺がん、喉頭がん、口腔がん、心臓病、脳卒中などを患った病人とその患部、また受動喫煙、妊娠中の女性の喫煙、性機能障害、皮膚の老化、早期死亡を警告するイメージ画像だ。12月23日以降に出荷されるタバコの箱両面への掲載が義務化される。

 タバコの警告画像はとても衝撃度が強いため、掲載の義務化には慎重が期された。3月の段階では、事前に「嫌悪感を抱くか」という内容でアンケート調査が行われている。対象となったのは、成人および青少年1890人。結果、韓国当局が用意した画像は、海外の警告画像に比べ嫌悪感がそれほど高くないという評価になった。

 なお今回は画像だけではなく、警告を促すフレーズについてもガイドラインが設けられた。普通のタバコに加え、電子タバコ、噛みタバコ、水タバコなども、同様の扱いになった。たとえば、電子タバコには注射器の画像とともに「中毒の危険」という文字や、「電子タバコは、ニコチン中毒を起こします」というフレーズが掲載される。

「韓国では、喫煙者の肩身が日ごとに狭くなり始めている。健康志向が社会的にブームになったこともあり、またタバコを吸うと女性から嫌われるので、こそこそ吸っている男性喫煙者も増え始めています。とはいえ、グロ画像を掲載したからといって、喫煙者がタバコをやめるかといえば疑問です」(喫煙者男性、30代)

 日本でも5月末に、タバコに警告画像を表示することについてアンケートが実施されている。国立がん研究センターがインターネットで集計したもので、画像の導入には喫煙者・非喫煙者合わせて回答者の7割が賛成している。なお、世界保健機関(WHO)が掲げる「タバコ規制枠組み条約(FCTC)」では、警告表示がパッケージの主な表示面の50%以上を占めるのが望ましいとされている。
(取材・文=河鐘基)

河鐘基

河鐘基

1983年北海道生まれ。株式会社ロボティア代表取締役。テクノロジー専門ウェブメディア「ロボティア」を運営。著書に 「AI・ロボット開発、これが日本の勝利の法則」(扶桑社新書)、「ドローンの衝撃」(扶桑社新書)、「ヤバいLINE 日本人が知らない不都合な真実」(光文社)。訳書に「ロッテ 際限なき成長の秘密」(実業之日本社)、「韓国人の癇癪 日本人の微笑み」(小学館)など。

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