小室圭さんの母親が元婚約者から受け取っていたとされる約400万円のお金を、時効によって返さなくてもよくなり、「借金は時効で消滅!」となるのではないかと9月10日発売の「女性セブン」(小学館)が報じている。
これについては、8月に「週刊文春」(文藝春秋)も報じており、この連載でも触れた。
もっとも、何もしなくても自動的に返済義務がなくなるわけではない。「女性セブン」によれば、時効を成立させるには、債権者に対し「時効の効果を使って、このお金は返しません」と明確に意思表示をする必要があるという。そのためには、時効が過ぎたら、小室さんは、母親の金銭トラブルが“借金”であることを認めたうえで、時効を適用させなければならないのだ。
問題は、それができるかということだろう。何しろ、これまで一貫して“贈与”と主張し続けてきたのに、突然やはり“借金”でしたと言い出したら、これまでの主張は嘘だったのかと思われるかもしれない。あるいは、時効を利用するために“借金”と主張し始めたのではないかと勘ぐられるかもしれない。
時効による借金消滅を正当化すれば批判殺到の恐れ
日本で法律事務所に勤務していたことがあり、ニューヨークでもロースクールに在学中の小室さんは、人一倍法律にくわしいはずだ。だからこそ、母親の元婚約者が困窮していても、真摯に向き合わなかったのではないかと私は疑いたくなる。
こういう厳しい目を向けるのは私だけではないだろう。小室さんの母親の金銭トラブルが報じられてから、この親子のふるまいに対しては厳しい意見が多かったが、時効を盾にしてお金を返さないことを正当化すれば、さらなる批判を浴びることは目に見えている。それでも、時効で返す必要はなくなったのだから、もう結婚に障壁はないはずと小室さんは結婚へと突き進むのだろうか。
一方、眞子さまのほうも、コロナ禍で自粛を強いられているせいか、小室さんを実際よりも高く評価する過大評価が続いているように見える。それに拍車をかけているのが、小室さんしか見えない視野狭窄である。新しい出会いがないこともあって、この視野狭窄から抜け出すのはかなり難しそうだ。
眞子さまを視野狭窄から抜け出させるために、秋篠宮ご夫妻あるいは宮内庁が新たな出会いの場を設定するという手もあるのだろうが、そういうお膳立てされた出会いによる結婚を眞子さまは望まれないのではないか。ご両親と同様に、あくまでも自由恋愛で結婚相手を見つけたいというお気持ちが強いように私の目には映る。
この2人を秋篠宮ご夫妻はどんな思いで見つめておられるのだろうか。明日9月11日は、
紀子さまの54歳の誕生日で、「眞子さまのご結婚について」という質問に文書で回答される予定のようだが、どのようにお答えになるのだろうか。気になるところである。
(文=片田珠美/精神科医)