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人口4000万人以上の国で日本は子ども割合が最下位
「各国におけるこどもの割合」(出典 総務省統計局「人口推計」)
気になるのは国際比較。国連人口統計年鑑(2016年)や各国のHPに掲載されている最新数値をベースにした国際比較(人口4000万人以上の国)では、推計時点に相違はあるものの、日本の12.3%は32カ国中最下位だ。日本に近い水準の国は、韓国13.1%、ドイツ13.2%、イタリア13.5%などがある。中国は16.8%、ロシアは17.0%、アメリカは18.9%となっている。
経済成長が著しいアジア諸国はどうか。ベトナム23.8%、インドネシア27.8%、インド30.8%と、いずれも高水準。インド、インドネシアは日本の2倍以上である。ちなみに、もっとも高いのはタンザニアの44.4%、次いでナイジェリアの41.8%となっている。
一連のデータをどう受け止めたらいいのか。日本は、少子高齢化に歯止めがかからず、国内の市場規模は先細る一方。労働力人口も減少していくため、国内消費だけでなく国内生産力も大きく落ち込みかねない。AI(人工知能)の普及だけでは補い切れないだろう。一方、アジアの成長国は子どもたちが成長していけば、経済だけでなく国力そのものが飛躍する可能性がある。
子ども人口が少しでも増えるような施策に本気で取り組まないと、日本の将来は極めて厳しい。不祥事続きで国会がまともに機能しないこの国の政治・行政の実態を見せつけられると、残念ながら希望は見えてこない。
(文=山田稔/ジャーナリスト)
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