やはり今回も詳細のご説明はなされなかった――。
今月1日、年内にも小室圭さんと結婚すると報じられた秋篠宮家の長女・眞子さま。眞子さまは婚姻届を提出したうえで皇室を離脱し、年内にも小室さんが住む米ニューヨークに移住するとも伝えられている。
「小室家の借金トラブルが原因で婚約内定が延期されてから3年が経過したものの、報道は収まる気配はなく、何より眞子さまの結婚への強い意思も揺るがない。このまま膠着状態が延々と続くのは皇室としても宮内庁としてももはや限界というこということなのでしょう。宮内庁は年内に入って、眞子さまの結婚とニューヨーク移住に向けて地ならしを進めていたことは確かです。西村泰彦長官をはじめ宮内庁の幹部は年に数回、眞子さまと直接お言葉を交わす機会がありますが、それを通じて眞子さまの揺るがないお気持ちを受け取り、眞子さまのお幸せを考えてという面もあるでしょう」(皇室を取材する記者)
報道が過熱するなか、11日時点で宮内庁は公式発表などは行っておらず沈黙を守り続けているが、気になるのは、どのような経緯で年内結婚という報道につながったのかという点だ。
「少なくても宮内庁の記者クラブ所属メディアは、報じないまでも宮内庁が眞子さまの結婚と移住に向けて準備を進めていたことは把握していた。ポイントはやはり今月11日に発表される眞子さまの母、紀子さまの“お誕生日文書”でしょう。例年、紀子さまはお誕生日に合わせて、メディアからの質問に文書という形式でお答えになられますが、各社からの質問は8月には宮内庁に提出されており、当然ながら眞子さまのご結婚に関する質問も含まれています。メディア各社の記者たちは独自に宮内庁や秋篠宮家の関係者などに情報ルートを持っており、紀子さまが質問にどのようにお答えになられるのかという情報が、事前にメディアに伝わり、今回の報道につながったとみられます。
一部では『支持率浮上を狙って首相官邸がリークした』『地ならしのために宮内庁が報じさせた』という報道もありますが、特に宮内庁は公式発表前に先行報道されるのを非常に嫌がるので、ちょっと考えにくい。ただ、先ほど言ったように宮内庁的には眞子さまの年内結婚は既定路線であったことは記者クラブの記者たちは知っていたので、あとは宮内庁からの公式発表を待つのか、一定の確証を握った上でどこかのメディアが報じるのかという問題ではあったかとは思います」(同)
「長女の気持ちをできるだけ尊重したい」
そして11日、紀子さまのお誕生日文書が発表された。紀子さまは昨年の文書では
「長女の結婚については、対話を重ねながら、親として娘の気持ちを受け止め、一緒に考えていくことが大切だと考えています」
「お互いに必要だと思うことを伝え合いつつ、長女の気持ちをできる限り尊重したいと思っております」
などと綴られておられたが、今年の文書では、
「娘の思いや考えを受け止められるよう、対話を重ねている」
「共感できることもあれば、意見が違うこともあるが、お互いに必要だと思うことを伝え合い、長女の気持ちをできるだけ尊重したい」
などとお書きになられており、具体的な言及は避けられた。
「基本的には昨年の表現を踏襲されるとみられていたし、秋篠宮さまを差し置いて踏み込んだご発言をなされることは差し控えられるでしょうから、驚きはありません。ただ、“将来の天皇”である悠仁さまの実姉の結婚という意味では、単なる一私人の事柄ではなく、皇室や国にとっても重要な事案という性格を帯びており、それだけにこれだけ世間が高い関心を寄せているなかで、皇嗣妃殿下というお立場でおられる紀子さまが明確なご説明を避けられたことについては、説明責任を果たしていないのではないかという厳しい声も多数上がっていることは事実です。
特に秋篠宮さまは皇室の発言や振る舞いが国民からどのように見られるのかという世論を非常に気になされる方ですので、秋篠宮さまがどのようなお考えでおられるのかが気になります」(同)
実際にTwitter上では
<秋篠宮家の目指す皇室とは>
<「皇室」と言うお立場での発言としては 佳子さま、悠仁さまへの影響を母親として
第一に本来は考えるべき>
<「話し合いを」と言い続けて何年ですか>
といった厳しい声も上がっているが、そもそも事態をここまで複雑化させたのは小室家が抱える借金問題だった。
眞子さまと小室さんは17年9月に婚約内定の会見をお開きになられ、宮内庁から一般の結納にあたる「納采の儀」や結婚式の日程も発表されたものの、同年12月には婚約者の小室圭さんと母・佳代さんに約400万円の借金問題があると報じられ、翌18年2月には結婚に向けた行事の延期が発表された。
小室さんはその渦中にいた18年、米フォーダム大学ロースクールに留学。今年7月にはニューヨーク州弁護士試験を受験し、アメリカの法律事務所への就職の見通しが立ったとも報じている。
その一方、小室さんサイドは19年に文書を発表し、借金問題について「解決済みの事柄」と説明。今年4月には改めて文書を公表し、相手方への返金の必要がないとの主張を展開したが、その4日後には一転して解決金を支払う意向がある旨を代理人を通じて発表していた。
しかし、紛争相手である小室さんの母・佳代さんの元婚約者は各メディアの取材を通じて、一向に小室さんサイドから連絡がないと語っており、さらに佳代さんの遺族年金不正受給疑惑や傷病手当の不正受給疑惑まで飛び出し、小室さんへの逆風が続いている。
眞子さまと小室さん、お二人で会見か
秋篠宮さまは18年の記者会見で、
「結婚したい気持ちがあるのであれば(小室さん側が)相応の対応をとるべきだ」
「多くの人が納得し、喜んでくれる状況にならなければ、婚約にあたる納采の儀を行うことはできません」
と述べておられたが――。
「当初から秋篠宮さまは『結婚は認める』『ただし借金問題の解決と国民の納得を得ることが条件』というご姿勢で、そこは一貫してブレない。その一方、『個人の意思の尊重』を3人のお子さまの教育モットーとして掲げてこられた秋篠宮さまとしては、依然として小室さんとの結婚を強くお望みの眞子さまに、これ以上反対し続けることはもはや困難とお考えなのかもしれません。
そこで秋篠宮さまは、眞子さまと小室さんがお二人そろって会見を行い、直接ご本人の口から説明し、国民の納得を得ることを最後の条件とされたのです。しかし、もし小室さんが会見で借金問題の解決について後ろ向きであったり曖昧な回答をすれば、よりいっそう世論の反発を招きかねない。
それでもお二人の結婚は進むでしょうから、結果的に皇嗣家である秋篠宮家に対しても国民から厳しい見方が寄せられ、その正統性が揺るぎかねない状況につながってしまう懸念も感じられます」(同)
秋篠宮家の苦悩は続く。
(文=編集部)