2017年9月に婚約内定の会見をお開きになられてから4年、秋篠宮家の長女・眞子さまと小室圭さんが年内にも結婚すると、今月1日付の読売新聞が報じた。お2人は17年に一般の結納にあたる「納采の儀」や結婚式の日程が発表されたが、同年12月には小室さんと母・佳代さんに約400万円の借金問題があると報じられ、結婚に向けたすべての行事が延期に。小室さんへの批判が強まるなか、小室さんは同年、米フォーダム大学ロースクールに留学し、今年7月にはニューヨーク州弁護士試験を受験。アメリカの法律事務所への就職の見通しが立ったと伝えられている。
お2人をめぐっては7月以降、週刊誌メディアを中心に、年内に結婚してニューヨークで新たな生活を送るという報道が相次いでいた。
「週刊誌などではなく、宮内庁の記者クラブに属する大手紙が報じたという意味は大きい。17年の結婚発表も、公式発表の前にNHKのスクープで公けになったが、読売も宮内庁筋か首相官邸筋か、確たる筋から情報を得たのではないか。眞子さまの母上でおられる紀子さまの誕生日が今月11日に迎えられ、例年通り報道各社からの質問に紀子さまが文書で回答されるが、眞子さまの結婚についてどのようにお答えになられるかが注目されている。すでに質問は報道各社から宮内庁に提出されているが、もうこれ以上問題を先延ばしできないとご判断されたのかもしれない。
ただ気になるのは、もし年内に眞子さまがニューヨークに移住されるとなれば、パスポートやビザなどの手続きが間に合うのかという点。皇族が海外に渡航・留学される場合、通常は宮内庁が外務省を通じて手続きを行うが、眞子さまは一般人として移住されるので、皇室離脱と婚姻の手続きを終えた後に、パスポートやビザの申請・取得をしなければならない可能性がある。すべてを年内に完了させて生活の拠点をニューヨークに移すということが物理的に可能なのか」(皇室を取材する週刊誌記者)
通常、皇族が婚姻に伴い皇室を離れる際には、「納采の儀」に加え、天皇皇后両陛下に対して挨拶をする「朝見の儀」、夫となる男性の使者が結婚式を行う旨を女性皇族のご家族に正式に伝える「告期の儀」などのさまざまな儀式に加え、皇室離脱に伴い支払われる一時金の金額を決める皇室経済会議(内閣総理大臣、衆参両院議長、財務大臣らで構成)などが開かれる。読売の報道によれば、儀式などは行われない方向だというが、前出記者はいう。
「儀式はあくまで儀式なので、おやりになられるかどうかは皇室のご判断でしょうが、皇室経済会議の開催と一時金の支給は皇室経済法で定められており、省くわけにはいかない。世論に配慮して眞子さまが一時金を辞退されるのではないかという見方も出ているが、法律的にそれが可能なのかという問題もある。一方、皇室経済会議としても世論を意識して“まったく支払わない”という判断はできないため、1億円くらいの額を支給し、それを眞子さまが全額どちらかに寄付されるというのが現実的なシナリオだとみられている」
秋篠宮さまの複雑な心境
眞子さまの結婚をめぐる一連の騒動をめぐっては、お父上の秋篠宮さまのご発言が注目されてきた。婚約延期が発表された18年、秋篠宮さまは記者会見で
「結婚したい気持ちがあるのであれば(小室さん側が)相応の対応をとるべきだ」
「多くの人が納得し、喜んでくれる状況にならなければ、婚約にあたる納采の儀を行うことはできません」
と述べられた。その翌年19年には、
「なんらかのことは発表する必要があると思っております」
「長女と結婚のことについては、話をする機会はありません」
「小室家とは連絡は、私は取っておりません」
などと、強いお言葉も聞かれた。
その一方、小室さんサイドは19年に突如、借金問題について、
「母も私も元婚約者の方からの支援については解決済みの事柄であると理解してまいりました」
「私も母もたいへん困惑いたしました」
などとするコメントを一方的に発表。これを受け、秋篠宮家と宮内庁は態度を硬化させたともいわれている。
「秋篠宮さまは眞子さまと小室さんの結婚について、反対はしないが小室家が借金問題を解決することが条件というスタンスで一貫しておられる。秋篠宮家には将来の天皇でおられる悠仁さまがおられ、もし結婚となれば、小室さんは天皇の義理の兄ということになり、その人物がお金にまつわるトラブルを抱えているというのは許されませんよということでしょう。
また、秋篠宮さまは皇室が国民からどう見られるのかという世論を非常に意識される方なので、コロナ禍の真っただなかでの皇族の結婚には反対だといわれている。さらに、いくら眞子さまが皇室を離れられるとなっても、将来の天皇の姉であり、皇位継承順位1位の皇嗣でおられる秋篠宮さまの長女であることにお変わりはなく、日本にとっても特別な存在であり続ける面は続く。たとえご結婚を許されたとしても、眞子さまと小室さんが国内で生活されるということであれば、秋篠宮家や宮内庁としても“目が届く”が、海外ともなればそうはいかない。
しかもお相手は借金問題以外にも多くの問題が報道されてきた小室家なので、心配はよりいっそう大きなものになるのは当然でしょう。もちろん、海外で元皇族という肩書を持たれる眞子さまの安全がきちんと守られるのかというセキュリティー面も心配でしょう。
いずれにせよ、秋篠宮さまご夫妻がこの結婚に複雑な心境をお持ちになられるのは明白でしょうから、もしそれでも眞子さまが結婚を強行されるとなれば、親子の縁の切るくらいの強いご覚悟が必要になってくるのではないでしょうか」(前出と別の週刊誌記者)
秋篠宮家の苦悩は続く。
(文=編集部)