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ネット選挙、なぜ空振りに終わったのか?一方的情報、候補者同士の中傷合戦、落選運動も…

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 鈴木寛(東京、民主党)落選(次点)
 世耕弘成(和歌山、自民党)当選
 高井崇志(岡山、無所属)落選(次点)
 林芳正(山口、自民党)当選
 三宅仲吾(香川、自民党)当選
 山本一太(群馬、自民党)当選
 和田政宗(宮城、みんなの党)当選
 木村義雄(比例代表、自民党)当選

 宮城選挙区で初当選した、みんなの党の和田政宗氏(38)は元NHKのアナウンサーで、毎晩インターネットで生放送した。動画サイトで、議席を争った民主党の岡崎トミ子氏(69)が韓国で反日デモに参加した際の写真を使い「あなたは知っていますか? 反日デモに参加した宮城の政治家がいることを」「あなたの一票を託せますか?」というネガティブ・キャンペーンを展開した。和田陣営は「事実を伝えただけ」というが、岡崎陣営は「ネガティブ・キャンペーンで当選した人が、どんな政治をするのか」と批判する。

 和田陣営は「事実を載せただけ」としているが、これにネットユーザーが反応。「愛知(治郎)候補の票はもう十分。これ以上は死に票です。2議席目は和田政宗に投票を! 岡崎トミ子を落選させましょう」といった一般ユーザーのツイッターへの書き込みが急増。結局、和田氏は22万票以上を獲得し、約5000票の差で岡崎氏を抜き去った。

 今回解禁されたネット選挙では、こうした「落選運動」に火がつくという問題点も浮き彫りとなった。
(文=編集部)

BusinessJournal編集部

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