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少ないベンチャーキャピタルへの投資
では、韓国から新しい可能性を持った企業が次々と登場しているかといえばなかなかそうとはいえず、むしろ難しい状況にあるようだ。そのため韓国のベンチャー界隈からは、ベンチャーブームに警鐘を鳴らす意見も出てきている。韓国社会はベンチャー企業が育つ土壌がまだまだ未成熟で課題が山積しており、「ベンチャー文化」が根付いていないというのだ。
例えば、韓国ではベンチャー企業やスタートアップに対するVC(ベンチャーキャピタル)の初期投資額がとても少ない。2016年、米国では4520件の投資契約、5815億ドルの投資取引額を記録している。欧州は総取引件数3420件、総取引額162億ユーロ。中国も合計1162億ドルがスタートアップに資金として流入した。一方で、韓国は347のスタートアップに対し、約10億ドル程度の投資にとどまっている。AI関連など、次々とユニコーン企業が生まれている中国を尻目に、韓国では2014年以降、ユニコーン企業がひとつも生まれていないという厳しい状況もある。
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