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『「AV女優」の社会学』著者・鈴木涼美氏インタビュー
なぜAV女優たちは饒舌に自らを語るのか~自身を商品化せざるを得ない女性と性産業
私は母に可愛いと育てられたけど、可愛さで食べていけるレベルではないと、高校生くらいの時に現実的なことを言われるわけです。だからピアノを足してみようとか、知性を足してみようとか、料理の腕を上げようとか。そういった相対的な価値について、ここまで綺麗に分析はしていなくても女性は考えていますよね。
ーー本書のタイトルを見て、社会学に興味がなくても手に取る人がいると思います。そういった人にメッセージをお願いします。
鈴木 いろんな読み方があるので楽しんでもらえればと。私は東京で女性として生きるいろんな人に興味があって、AV女優はそのうちのひとりです。これが例えばエレベーターガールを題材にしても、私独特の東京で性と生きることの意味を考えながら見つめていくんだと思います。それを皆さんにも「AV女優と東京」について考える時に、本書のような見方や切り口もあると少しでも記憶してもらえれば嬉しいですね。
(構成=本多カツヒロ)
●鈴木涼美(すずき・すずみ)
1983年東京都生まれ。慶応大学環境情報学部卒。東京大学大学院学際情報学府修了。専攻は社会学。
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UPDATE:17:30