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低迷予想の家電量販業界、エディオンは活路見いだす “新主力”リフォーム事業で業績回復

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●リフォーム事業を中核事業に

 エディオンは今期、リフォーム事業の大幅な強化に乗り出した。4月から従来のキッチン、バス、トイレに加え、レンジフード、洗面化粧台といった小規模設備の交換を始め、さらには大規模な改修事業の分野にも参入する計画を打ち出した。

 計画達成の柱に据えたのが、LIXILとの資本・業務提携だ。エディオンのリフォーム売り場は、130平方メートルを基本にしてキッチン、バス、トイレを陳列している。提携を機に、今期は1000平方メートル前後の大型売り場を既存店3カ所につくり、ドア、窓、サッシ、カーテンなどLIXILの製品を中心に品揃えする。

 規模の大きい工事を伴うリフォームは元来、専門技術を有する住宅メーカーや工務店の専売特許だった。住宅機器のメーカーのLIXILと提携したことで、リフォームに詳しい人材をLIXILから受け入れる。

 この結果、エディオンハウスシステムの14年3月期通期の売上高は前期比30%増の455億円、このうちリフォームは同38%増の173億円を想定している。16年3月期には、売上高1022億円のうちリフォームを582億円と見込む。今後、エディオンはリフォームを中核事業に育成する考えだ。テレビ販売が落ち込んで業績が低迷している家電量販店業界の新たなチャレンジである。

 住友不動産グループ、積水ハウスグループ、大和ハウス工業グループなど大手住宅メーカーが上位を占める大規模リフォーム市場に、エディオン=LIXILグループ連合が食い込むことができるのだろうか。今後の動向から目が離せない。
(文=編集部)

BusinessJournal編集部

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