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産業用より家庭用のほうが市場規模は大きい。だから、わが国を含め世界の燃料電池開発国が家庭用を本命視しているのは同じだ。だが、普及シナリオが、わが国と世界とではまったく逆なのだ。
現時点で、家庭用電池の開発競争では、わが国が世界をリードしている。だが、産業用では世界に周回遅れ以上の差をつけられている。
経産省が描く家庭用電池普及シナリオでは、20年度に「1kWあたりの導入コスト40万円」を実現し、本格普及期に入るとしている。だが、前述した欧米諸国の目論み通りいけば、その時期に世界では同20万円台の競争が行われている。
富士経済が予想する18〜20年の成長期に入った時、わが国燃料電池市場が各国メーカーの草刈り場になっていないことを祈るしかない。
(文=福井 晋/フリーライター)
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