その中で特に男性アイドルを取り上げる雑誌群が3月上旬、一斉に警告を発した。出版社の違う複数の雑誌が一斉に、ほぼ同じ文言でTwitterから警告を発信したことの異様さが目立っている。
著作権と肖像権の侵害で場合によっては損害賠償や刑事罰も……と厳しい口調
ここでは複数出てきた警告の1つとして、集英社の「明星」のツイートを紹介しよう。冒頭の画像がそれである。
「最近、雑誌に掲載されている写真および文章を、写真撮影やスキャン等を行ない、許諾なくツイッターで公開する行為が目立っております。これらの行為は著作権、肖像権等を侵害するものであり、場合によっては刑事罰が科され、あるいは損害賠償を請求される可能性があります。くれぐれもご注意ください」
雑誌の内容をスキャンすることはもちろん、撮影してTwitterに流すことも違法であること、刑事罰や損害賠償の可能性もあることを強く訴える文章だ。そして同様の警告が、出版社の違う複数の雑誌からわずかな時間差で一斉に発信された。明星以外では、少なくとも以下の雑誌が、警告ツイートを発している。
・「POTATO」(学研マーケティング)
・「duet」(ホーム社)
・「ポポロ」(麻布台出版社)
・「WiNK UP」(ワニブックス)
文言の違いは句読点程度で、確実に各誌が基にした文章が存在することがうかがわれる。
裏にはジャニーズ事務所?
これまでも漫画雑誌の内容をTwitter等で公開することはやめてほしいといったことをつぶやいた公式アカウントはあった。しかし、こうした強い文言で表明されたことはなく、なにより複数の媒体から同じ文言で一斉に発表されたというのは異様だ。
いかにも事前に協議して一斉発信を行ったか、どこかから文言やタイミングを指定されて流したという裏の様子が想像される。今回声明を出した雑誌群に共通するのは、男性アイドル雑誌という点だ。