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2年で億万長者になった私の投資術…1日たった20分の労働でセレブ生活

文=道明寺美清/ライター
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行動こそ成功への道

 米田氏の目標は、「日本人の投資リテラシーの向上」だ。

「高度経済成長期の銀行の年利は高く、銀行にお金があれば資産運用ができた時代です。単純にいえば1000万円を銀行に預ければ、10年で2倍の2000万円になった時代であり、国策として貯金を推奨していたこともあり、日本人は貯金が良いことだという価値観が根強い。しかし、1998年から会社員の給与は右肩下がりとなり、平均賃金ばかりでなく年金も下がり、同時に銀行の利率も下がりました。結果、入ってくるお金は減り、消費税や医療費などの出て行くお金は増えています。今と昔のお金に関する事情は違っています。アメリカなどでは、義務教育でファイナンス運用を教えるのに対し、日本は学ぶ場所がない。私は、投資リテラシーを向上させ投資で失敗する人を減らしたいと考えています。また、変わりゆく時代に投資詐欺なども増えることが予想されるので正しい知識を持つことで詐欺などを見抜く力を培ってほしと思っています。将来は、投資を学ぶ学校をつくり、投資のイメージを変えたいと考えています」

 米田氏は、親族でスーパーマーケットを経営するなかに育ち、自然に経営について学ぶ環境にある幼少期だった。活発でサッカーや水泳などのスポーツを好み、好奇心も旺盛だったという。勉強や読書も好きで、自ら取り組み、「勉強しなさい」と言われたことは一度もないそうだ。祖父の勧めで、中高一貫校に通い、そこから慶應大学へ進んだ。

「慶應には起業する学生も多く、そういった学生と切磋琢磨できると期待していたのですが、そういった学生と学校で会うことはほとんどありませんでした。なぜなら、起業している学生は忙しく、学校で会うよよりも、むしろ仕事のつながりで出会った人が、たまたま慶應の学生だったなどということもありました。素晴らしい大学ではありますが、私が仕事をしていく上で大学に通い続ける必要はないと判断し、中退しました」

 米田氏は19歳で起業を決めた時から多くの成功者に会ってきた。

「学校や本で学ぶよりも、実際に成功した人の話を聞くことで多くを学べます。著名人でも手紙やSNSでメッセージを送り、会ってもらいました。起業した頃は、1年で300人以上の成功者に会いました。人は、人に会うことで磨かれていきます。人は人でしか変われません」

「人は人に会うことで磨かれていく」というのは、実際に体験した人でなければ言えない言葉だろう。筆者もこの点は、長い人生で実感したことであるが、23歳の青年の口から聞けるとは驚きである。米田氏のインタビューを通し、年齢に似つかわしくないほど成熟した思考を持っていると感じた。まだ日本では一般的とはいえない、職業としての投資家という概念を米田氏が広げていくのかもしれない。米田氏の今後の活躍に期待したい。
(文=道明寺美清/ライター)

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