仮想通貨、投資初心者が陥る甘い罠…失敗しないための「鉄則」と「心得」
近年、徐々に認知度が上がり、今や社会現象として「ビットコイン」「仮想通貨」「ブロックチェーン」という言葉を見聞きするようになった。特に、2017年12月のビットコインの価格急騰、18年1月に起きた仮想通貨取引所・コインチェックのNEM(ネム)の流出騒動で、仮想通貨投資をめぐる話題は大きな波紋を呼んだ。
しかし、何かと波乱含みの一方、「億り人」と呼ばれるような仮想通貨長者も生まれていることから、仮想通貨投資に興味を持っている人はまだまだ多いだろう。「興味はあるけれど、どうしよう……」と思っている人ほど、この機会に仮想通貨の基本を知り、足を踏み入れるかどうかを考えてみてはどうだろうか?
そこで、ブロックチェーン構築事業や暗号通貨情報サイト「fintech info」の運営を手掛ける、株式会社フィンテックパートナーズの代表取締役で、『世界一やさしいビットコインの授業』(産学社)の著者である藤田篤示さんに、ビットコインやブロックチェーン、そして仮想通貨投資について「入門講座」としてお話をうかがった。
第3回となる今回は、「仮想通貨投資」で初心者が気をつけるべきポイントを教えていただく。
<第3回:初心者が押さえておきたい「仮想通貨投資のイロハ」>
――仮想通貨投資初心者がやってしまいがちな失敗はありますか?
藤田篤示さん(以下、藤田)「このコインを買えば価値が上がるよ」という言葉に騙されてしまうことですね。仮想通貨のことをあまり理解できていなくて、なおかつ投資経験も浅い人は、ウマい話に乗せられてしまうことが多くあります。特に、知識も経験も浅いうちは、少し説得力があることを言う人のことをコロッと信じてしまいがちです。
もちろん、将来性があって、社会問題を解決できる素晴らしい仮想通貨もあって、投資対象として魅力的なものもあります。ただ、自分自身でそう思える根拠もなく「あの人に勧められたから」「すごい人が話していたから」という理由だけで買うのは、とても大きなリスクを抱えることだと思います。
――では、ビットコインや仮想通貨のことをよく知るためには、どんなことをしたらいいですか?
藤田 まず、ビットコインや仮想通貨の仕組みや基礎的な知識を身に付けておくべきですね。拙著『世界一やさしいビットコインの授業』もそうですが、今はビットコインや仮想通貨の入門書がたくさんあります。何冊か読めば、基本的なことは十分理解できると思います。
その上で、投資をするなら「このコインは、どの国で、どういう目的のためにつくられて、どんな技術が使われているのか」ということを知っていく必要があります。そこで大切になってくるのが、「ホワイトペーパー」です。
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