ネットで願望に任せて「あり得ない」キーワード検索してたら、お金持ちになったお話
ベストセラー『日本脱出』も検索から始まった
2011年の東京電力福島原子力事故直後、私の頭には「海外移住」「永住権取得」というキーワードが思い浮かびました。仕事や家があるからという理由で身動きが取れず、放射線被害に怯えつつも、やむを得ずそこで子育てをしている人のことをニュースで見たときです。 私はそのニュースを見ながら、「住む場所を選べないのはひとつのリスクだ」と、居住地分散の必要性を感じました。
そこで、すぐにそのキーワードでネット検索し、その結果、東南アジアがよさそうだと考えました。続いて、東南アジアのフリーツアーを検索。「4カ国周遊で食事付き」が1人7万円で出ているのを発見し、すぐに予約しました。
さらに、現地の不動産エージェントを検索します。たとえば「シンガポール+不動産」や「シンガポール+永住権取得」というキーワードで検索すると、現地で不動産業あるいは移住支援ビジネスを営んでいる日本人エージェントのブログやホームページがヒットします。それら数社にアポイントを取って見て回りました。
最終的に私はマレーシアで家を買ったのですが、そこに至るプロセスを『日本脱出』(あさ出版)という本にして出版したところ、5万部を超えるベストセラーとなりました。印税という副収入を得ただけでなく、これをきっかけにアジア不動産投資セミナーや視察ツアーを主催し、雑誌の取材や講演の依頼を受けるようになり、関連の仕事も広がっていったのです。
自分が実践したひとつのアクションから芋づる式に収益に変える。つまり「すべての行動を収益化する」ことができるのも、すべてインターネットのおかげです。ネットがなければ、こんな稼ぎ方はできなかったでしょう。
「セコい」と「検索上手」は紙一重
「日本脱出」「海外移住」「永住権取得」というのは、普通の人には現実味の薄いキーワードかもしれません。しかし、もっと日常的なキーワードであっても得をすることは可能です。
たとえば買い物。昔は実際に店頭に行かなければ値段がわからなかったのが、いまや日本全国のショップのなかから、もっとも安い値段で売っている店を比較して選ぶことができます。ネット通販なら、価格.comをはじめ、複数の価格比較サイトをさらに横断して比較できるサイトもあるので、同じ商品を扱っている最安値の店を探すことはとてもカンタンです。