ネットで願望に任せて「あり得ない」キーワード検索してたら、お金持ちになったお話
家電などは量販店よりネットショップのほうが安いことも多く、「送料がタダ」とか「ポイント○倍」とか、「レビューを書くと割引が受けられる」という店舗もあります。これは、実際にやっている人も多いでしょう。
私自身も何か買い物をするときは「商品名+激安」はもちろん、「商品名+無料」「商品名+ゼロ円」「商品名+タダ」などの組み合わせでも検索し、極限まで安値で買える方法を探しています。すると、「モニターで無料提供」「初回だけタダ」などのキャンペーンにたどり着いたりします。
たとえば子どもができたときにも、妊娠中は「妊婦+特典」「マタニティ+プレゼント」「子育て+無料」などで検索し、大量のベビー用品をゲットしていました。妊婦特典でミネラルウォーター72リットルをタダでもらいましたし、有機野菜の宅配も「妊婦・子供がいる家庭は送料無料」のサービスを使っています。
これを「セコい」と感じるか「賢い」と感じるかは人それぞれですが、「安くなる」「タダでもらえる」ことがうれしくない人はいないと思います。もちろん、そのことに費やす時間と、得られるメリットを比較する必要はあります。「検索」にかかる時間はゼロではありませんから、多忙な人が単価の低いものまでいちいち検索で調べてはいられない、ということはあるでしょう。さらには「縮小均衡的な節約思考」も、人生を貧しくすることにつながり本末転倒です。
しかし、人に見えない部分、快適性や利便性を犠牲にしない部分で生活コストを削減することは、より自由な生活基盤の構築につながると私は考えています。なぜなら、それで浮いたお金をほかのもっと重要なことに振り向けることができるからです。
そう考えると、「検索」に一手間をかけるかかけないかという差の積み重ねは、人生全体で見たらかなり巨大になるのではないでしょうか。
「あり得ない」キーワードであっても、とりあえず検索する
「激安」「格安」といったキーワードの組み合わせで検索して買い物する人は多いと思いますが、逆に「あり得ない」と思えるキーワードで検索することによって、意外な発見をする場合があります。
たとえば「マイホーム+タダ」などという組み合わせで検索する人はそう多くないと思います。しかし、私が実際にそれで検索をしてみたところ、いくつかの方法が出てきました。それが、今私が住んでいる「ローン0円住宅」の建築につながりました。
そのほかにも、「あり得ない」と思いつつ、「税金+ゼロ」とか「投資信託+利回り30%」などで検索してみる。すると、ど真ん中にはヒットしなくても、意外と関連情報が出てくるものです。
ド定番の単語や、自分の常識の範囲内のキーワードで検索するだけであれば、出てくる結果も想定の範囲内。それでは自分の世界も変わらない。だから、あり得ないと思われるキーワードの組み合わせや、欲望をそのままストレートに検索をかけてみるのも有効です。 平凡なワードで検索すれば、平凡な結果しか出てこない。しかし非凡なワードで検索すれば、非凡な結果が出てくる可能性が高くなる。思わぬ発見や気づきが得られる。そしてそれが、自分の人生をより有利に豊かにしてくれるとしたら?
検索において重要なのは、「自分の生き方を変革させる」ために役立つ(であろうと思われる)キーワードの組み合わせを考えることです。ネット空間には、未知の情報がうなるほど埋もれています。つまりネット社会で生きる私たちが研ぎ澄ますべきは、「どのようなキーワードを組み合わせて検索するかというセンス」です。そのセンスは、意識すれば高めることができると私は考えています。それを紹介したのが拙書『“引きこもり主夫投資家”が教える グーグル検索だけでお金持ちになる方法【アップデート版】』(光文社 知恵の森文庫)です。
(文=午堂登紀雄/米国公認会計士、エデュビジョン代表取締役)