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2023.06.20 21:07
2019.03.05 06:30
沖有人「不動産の“常識”を疑え」
マンションは売れ行きが悪いときほど「買い」の理由…購入1年後に1000万円超の値上がり益も
これは、会員が取得した価格表を入力し、分析の結果として、どの住戸が相対的にいくら割安かを判定している。実際、私がマンションを買う際もこの方法で割安住戸を探した。その結果は、1年住んだ後に売って2700万円、1800万円の値上がり益を生んでいる。同じ物件でも住戸の選び方で1000万円以上の損得が出ることもある。そんな選び方ができることは知っておいて損はない。
下記は、ある物件の実サンプルで2600万円も相対的に割安と出ている。どうひいき目に見ても安いことは明らかだろう。
「住戸比較レポート」の例
中古でも、早い者勝ちの状態と比べて需給バランスが緩んでいると価格交渉もしやすくなる。中古の場合、売出価格が割安だったり、物件の価格下落のスピードが遅いマンションを選べたりする「プレミア中古」というサービスを始める予定だ。これも、売れ行きが悪いほうが判断する余裕があって、しっかりした物件を購入しやすいメリットがある。
2013年から始まったアベノミクスは市況を反転させた。3本の矢のひとつである金融緩和が不動産価格のインフレを招くことは、私の2冊目の本『マンションを今すぐ買いなさい』(ダイヤモンド社)で書いた。同書の中で、「2年後に新築は25%上がる」と時期と値上がり幅まで予測して当てている。ここで気づいて1年以内に買った人は99%の確率で含み益が出ている。買い時のサインとしては、もっともわかりやすいタイミングだった。私も、この際に購入した新築がその後、含み益を生んでくれた。
市況が悪いときは、いい物件の売れ行きも悪い。たとえば、2008年のリーマン・ショック前後に販売していた「パークコート麻布十番ザ タワー」は売れ行きが悪く、販売に数年を要したが、今ではこのエリアを代表する物件になっている。同様にして、五反田にある「パークタワーグランスカイ」も同時期の販売だったが、今となっては当時の価格の4割以上の高値で取引されている。このように、売れ行きが悪いときはいい物件が選び放題になる。
私は、この当時に売れずに残ってデベロッパーが簿価を引き下げて持っていた物件をその後買って、現在数千万円の含み益を出している。これも売れ行きの悪さのおかげなのである。
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