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石垣のり子議員、安倍首相を「大事な時に体壊す癖がある危機管理能力のない人物」と揶揄

文=編集部
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石垣のり子氏(参議院ホームページより)

 安倍晋三首相が辞任する意向を固めたことを受け、立憲民主党の参議院議員の石垣のり子氏(宮城県選挙区)が28日、自身のTwitterアカウントで投稿した内容に、持病を抱える人などから批判が殺到している。

 石垣氏は以下のように投稿した。

「総理といえども『働く人』。健康を理由とした辞職は当然の権利。回復をお祈り致します。

 が、『大事な時に体を壊す癖がある危機管理能力のない人物』を総理総裁に担ぎ続けてきた自民党の『選任責任』は厳しく問われるべきです。その責任を問い政治空白を生じさせないためにも早期の国会開会を求めます」(原文ママ、以下同)

 この投稿に対して、持病を持つ人などから批判が殺到。28日午後7時半現在、1万件のコメントがあり、賛意を示す意見もあるものの、大半が以下のような批判の声で埋め尽くされている。

「難病持ちの方へのヘイトですか」

「難病や持病を持っている人は役職に就くな!働くな!ってことですか!差別発言を許さない!!!」

「貴女が仮に病気で職を辞するしか無くなった時、同じ言葉を送る事にしましょう。絶対に許せない言葉です」

「幼少期に血液疾患で死にかけ、持ち直したものの輸血起因で肝臓癌発症の可能性を抱えつつ生活のために働いてますが、『大事な時に体を壊す癖がある危機管理能力のない人物』なる言い回しは首相のみならず疾病を抱えて生きている全ての人に対する冒涜であると思いますがね。人間性を疑うし軽蔑しますわ」

「自民党はブラック職場」とも批判

 上記のような「病気を持つ人に対する差別ではないのか」との指摘とは別に、「こんな発言があるからブラック企業があるのですよ」という批判もあり、石垣氏はそれに対して以下のように反論したため、「論点ずらしではないのか」などとさらに批判を招いている。

「第一次政権も体調不良でお辞めになり、この八年の間もなんども健康不良説が流れたわけです。なのに『安倍しかいない』と押しつけてきたわけです。もし自民党が会社ならば、これほどブラックな職場もないでしょう」

過去に高橋洋一氏をレイシスト呼ばわりし物議

 石垣氏といえば、昨年末、れいわ新選組の山本太郎代表の仕切りで、野党統一会派と馬淵澄夫元国土交通相が共催した「消費税減税研究会」での一件が記憶に新しい。

 第1回目の講義に、財政問題の有識者として嘉悦大学の高橋洋一教授が講師として招かれたことに対し、石垣氏は「初回の講師は、高橋洋一氏とのこと。これから始まるという時に大変残念ですが、当初言明したように私は、レイシズムとファシズムには一切加担しません。よって、レイシズムとファシズムに加担するような人物を講師に呼ぶ研究会には参加できません」とTwitterに投稿。物議を醸した。

 当サイトの取材に高橋氏は「石垣氏とは会ったこともないのですが、人権侵害も甚だしい。石垣氏本人もそうですが、党代表の枝野氏にも、どういう見解での言及だったのか話を聞きたい」と話し、痛烈に石垣氏を批判。党本部も事態を把握し、石垣氏に対して「指導する」と話していた。

 地元仙台市で石垣氏を支援する労働組合関係者は頭を抱えている。

「我々は一貫して、病気理由での『労働上の差別』があってはならないと訴えてきました。自民党がブラック職場ともいえなくはありませんが、石垣さんの最初の発言はアウトです。

 当選1回の議員ですし、当人も非常に社会問題への関心が高いので少しの不正でも許せないというところがあるのでしょう。ただ、ご自分がいったいどこの誰に支持されて、今のお立場にいるのかわかっているのか非常に疑問です」

 安倍首相の辞任表明は、野党にとって国民の支持を得る最大のチャンスであるはずなのだが、初日から躓いてしまったようだ。

(文=編集部)

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