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飲食業界では、「どの商品が売れ筋なのか」を明らかにするため、「選択食数分析」を用います。これは「お客さん100人に対して何品売れているか」を指標とする分析手法で、以下の計算式によって求められます。
選択食数=商品の1か月の出数(注文数)÷1か月の客数(アラカルト)×100
メニューアイテムが多く、専門色の薄い居酒屋であれば、この数値が10を超えるものはヒット商品と言えます。また、このようなヒット商品を10アイテム持つことができれば理想的です。
店長がこの分析手法を使って何が注文されているのか調べた結果、「手羽先の甘辛揚げ」が隠れたヒット商品であることが判明します。そこで、入口に設置したイラスト付きの手書き看板、客席に貼ったコメント付きPOPなどを活用し、「手羽先の甘辛揚げ」をはじめとしたお店のおすすめメニューを分かりやすくお客に見せるようにしました。
この策は功を奏し、客層が広がったことで売上も目に見えて伸びていったのです。
次々と押し寄せてくる困難な案件に、果敢に挑んでいくあすみ。本書の魅力であり読みどころのひとつはそんな彼女がどのように成長していくかというところ。特に中盤から登場する幼馴染み・はるかとのコンビには愛着を覚えます。互いにぶつかりあいながらも、経営者としての階段をのぼっていく彼女たちの姿に、励まされることでしょう。
ストーリーを楽しみながら、実践的な経営のノウハウを学ぶことができる本書は、居酒屋経営だけではなく、さまざまな現場で応用できるはずです。
(新刊JP編集部)
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※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。
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