「デキる人」より「周囲から好感を持たれる人」のほうが成功できる“当然の理由”
あなたは職場で「ナイスな人」「いい人」と認識されているでしょうか。あるいは周囲にそういった人は思い当たるでしょうか。出世したい人にとって、これは大切なテーマです。
もし「仕事ができさえすれば、そんなことは関係ない」と思っていたり、「そうする必要がある人にだけナイスに接すればよい」と考えているなら、これからはできるだけすべての人に対してナイスになって、もっと多くのチャンスを引き寄せることを意識しましょう。
自分にとって大切なことは、自分以外の人により決められる
ナイスパーソンになることで、なぜ多くのチャンスが訪れるのでしょうか。それは誰にとっても、「自分にとって大切なことは、自分以外の人によって決められている」からです。
たとえばこの連載記事を書くことは、筆者の私にとって大切なことですが、それが叶うかどうかは、私以外の人が決めることです。私は提案をしたり、連載を担当させていただけるようお願いをすることはできますが、決定する立場にいるわけではありませんから、それを私が決めることはできません。誰でも自分で提案した企画が通ったようなときには、あたかも自分がそれを決めたように錯覚することがありますが、本当はそうではないのです。
実際のところ、すべての仕事がこれと同じように決まっています。クライアントが自分を採用してくれるかどうかは、常にクライアントが決めることであって、(仕事をもらえるかどうかという)自分にとって大切なことは、自分以外の人により決められているのです。
そして、これが大切な(=覚えておくべき)点なのですが、決定をする人は特別な理由でもない限り、好きでもない人にわざわざ仕事を与えようとは思わないものです。誰でも出世したければ、周囲から仕事をもらったり、上から引っ張り上げてもらわなくてはなりません。
したがって私たちは、誰もがイヤな人よりも好感の持てる人に声を掛けようとすることを忘れるべきではありません。自分自身が周囲の人たちに対して十分にナイスかどうか、あらためて考えてみる価値はあるでしょう。職場の人たちが好感を持って、自分に声を掛けてくる機会は多いでしょうか。もしそれをあまり気にしたことがなければ、これからは少し意識を高めてもいいでしょう。