「時間ぴったりに到着」「キャンセルを一方的にメール」は、あなたへの信用を失う
ビジネスパーソンは、仕事を任せてもらえるようになるまで、常に試され、観察されているものです。周囲は、あなたが信用できる人かどうかを見極めようとしています。信頼すべきでない人に仕事を任せて、おかしな事態になるのは避けたいですから、誰でも注意深くなるのは当然のことです。
信頼できる人かどうかは、特別に業績が優れているとか、才能があるかといったことよりも、基本的な事柄において常識的かどうかで判断されるものです。たとえば、不注意によるミスが多いようでは心配ですし、叱られてすぐにひねくれるようでは困ってしまいます。
そうしたなかで、最も気をつけておきたいことの1つに「時間を守ること」があります。時間を守る人かどうか、人の時間も大切に考えられる人かどうかは、信頼してもらえるかどうかの要になることが多いものです。具体的な例を見てみましょう。
待ち合わせは「先に着いて待っている」のが基本
たとえば待ち合わせで、時間に間に合うように到着するのは当然のことですが、あなたはいつも何分前に到着する人でしょうか。待ち合わせの相手によって、到着する時間を変える人もいるようですが、かなり早めに着いて待つ人や、いつでも5分くらい前に来る人など、人によっておおよそ到着のパターンは決まっているものです。
目上の人に会うときや、自分が何かを頼む立場にあるときは、20分くらい前に到着して待っているのが基本と考えましょう。そのくらい早く着いていれば、相手が早く来ても待たせることはないからです。そして、もちろん待ったという素振りなどは、相手には見せないようにします。
待ち合わせの時間ぎりぎりになって現れる人がいますが、少なくともビジネスパーソンとしては、それは正しい時間の守り方ではありません。時間ぴったりの何がおかしいのかわからないという人は、自分より若い人や、自分に何かを売りたい人が、自分より遅く来るのを不愉快に思う人がいることを認識すべきでしょう。どちらが正しいかというよりも、相手がどう感じるかを気にかけるべきです。こんなところで信頼を失うのは残念に思えるのではないでしょうか。
どのように現れるかを見れば、相手のことがわかる
筆者も先日、仕事を依頼しようかと考えていた相手と待ち合わせをしました。私はどんなときでも10分くらい前には到着しているタイプなのですが、相手は時間ぴったりに現れ、私の姿を見つけると小走りに駆け寄ってきました。私は、きっと相手は時間についてこのような感覚で、遅れて来るときもあるだろうと感じました。