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戸田覚「他人に差をつける“アバンギャルド”プレゼン術」

手書き、空白…少しの工夫で“勝つ”プレゼン術と便利ツール!

文=戸田覚
abangyaru0116_wakomumain.jpgワコム製のタブレット

 ビジネス書作家としてのキャリア25年以上。『あのヒット商品のナマ企画書が見たい』(ダイヤモンド社)など、累計140冊超の著書を持つアバンギャルド代表取締役・戸田覚。テレビ出演も多数行い、月間40本以上の連載を持つ戸田氏が、手軽にでき、大きな効果を生むプレゼンのノウハウをお伝えします。

 すぐに役立つプレゼンに関するノウハウを集めた新連載をスタートする。多くのビジネスパーソンが苦手意識を抱くプレゼン。単なるPowerPointの使いこなし方ではなく、スライドづくりのコツから、色々なプレゼン関連ツールのレビューまで盛りだくさんで進めていく。

 第1回目のテーマは、「プレゼンに手書きが効く」というもの。コンペなどのプレゼンを見ると、同じようなスライドが続いて、ちょっと興ざめではないだろうか?

 ライバルに比べて、ひときわ注目を集めるスライドをつくりたいなら、アニメーションなどにこだわるより、逆に手書きを使うのが効果的だ。そもそも、ユーザー調査をしていくと、普通のワープロ文字よりはアニメーションで動いた文字、さらに、手書きのほうが注目度が上がることがわかっている。これを僕は、「黒板効果」と名付けている。

 何も書いてない黒板に、先生がチョークで文字を書いていくーー我々が子供の頃から刷り込まれたシーンだ。

 そもそも我々は、動いているものを見ずにはいられないのだ。さらに、動きが単なるパターンの繰り返しであるアニメーションより、手書きの有機的な動きに目が行ってしまう。

 ポイントは、あえてタイトル部分や結論にスペースを空けておくこと。さらに、結論のひと言だけをテキストで入れておく。まるでクイズのようなやり方も、ちょっと気になってしまうはず。

「では、結論を書きましょう」と、参加者の目を引きつけておいて、おもむろに書き込むのだ。

abangyaru0116_01.jpgタイトル部分が空白のスライドをつくっておく。相手の気持ちを引きつければ、結論を空白にしてもかまわない。
abangyaru0116_02.jpg手書きの文字でタイトルを書いていく。注目を集める瞬間だ。

戸田覚

戸田覚

ビジネス書作家として、キャリア25年以上。著書累計140冊超で『あのヒット商品のナマ企画書が見たい』(ダイヤモンド社)など多数。テレビ、ラジオ出演、講演なども行っている。また、IT系、ビジネス系を中心に、連載を月間40本以上持つ。

『あのヒット商品のナマ企画書が見たい!』 ヒット商品を生み出すきっかけに amazon_associate_logo.jpg

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