手書き、空白…少しの工夫で“勝つ”プレゼン術と便利ツール!
ビジネス書作家としてのキャリア25年以上。『あのヒット商品のナマ企画書が見たい』(ダイヤモンド社)など、累計140冊超の著書を持つアバンギャルド代表取締役・戸田覚。テレビ出演も多数行い、月間40本以上の連載を持つ戸田氏が、手軽にでき、大きな効果を生むプレゼンのノウハウをお伝えします。
すぐに役立つプレゼンに関するノウハウを集めた新連載をスタートする。多くのビジネスパーソンが苦手意識を抱くプレゼン。単なるPowerPointの使いこなし方ではなく、スライドづくりのコツから、色々なプレゼン関連ツールのレビューまで盛りだくさんで進めていく。
第1回目のテーマは、「プレゼンに手書きが効く」というもの。コンペなどのプレゼンを見ると、同じようなスライドが続いて、ちょっと興ざめではないだろうか?
ライバルに比べて、ひときわ注目を集めるスライドをつくりたいなら、アニメーションなどにこだわるより、逆に手書きを使うのが効果的だ。そもそも、ユーザー調査をしていくと、普通のワープロ文字よりはアニメーションで動いた文字、さらに、手書きのほうが注目度が上がることがわかっている。これを僕は、「黒板効果」と名付けている。
何も書いてない黒板に、先生がチョークで文字を書いていくーー我々が子供の頃から刷り込まれたシーンだ。
そもそも我々は、動いているものを見ずにはいられないのだ。さらに、動きが単なるパターンの繰り返しであるアニメーションより、手書きの有機的な動きに目が行ってしまう。
ポイントは、あえてタイトル部分や結論にスペースを空けておくこと。さらに、結論のひと言だけをテキストで入れておく。まるでクイズのようなやり方も、ちょっと気になってしまうはず。
「では、結論を書きましょう」と、参加者の目を引きつけておいて、おもむろに書き込むのだ。