ラーメンとお米が、もとい炭水化物が大好き。やっぱりガッツリ食べたい。食べないと力が出ない!
食への欲望を抑えきれず食べていると、お腹も出てくるだろう。「このお腹の中には夢がつまっている」といくら言っても、誰も信じる人はいない。
ポッコリと出たお腹を凹ませたい。とはいえ、週数回ジムに通って、長時間のトレーニングを続けるなんてとてもできない。できれば短時間で、できるだけ楽に痩せたい。
ボディビルの本場・アメリカで何もかもが変わった
『神の7秒間メソッド』(ワニブックス刊)は、ボディビルダーでありフィットネストレーナーの北島達也氏が、最小の運動で最大の効果が得られる神の7秒間メソッドを紹介する一冊だ。
日本人は「努力」や「鍛錬」を一生懸命長い時間かけて続けることが好きで、それを美徳だとする考え方がある。北島氏も「トレーニング=鍛錬」という考え方で行動していたとう。
しかし、ボディビルの本場、カルフォルニアのロサンゼルスにある有名なジムにトレーニングを体験しに行き、その考え方は一変する。日本とは何もかもが違ったのだ。そこでは「トレーニング」とは言わず、「ワークアウト」という言葉で表現しており、ワークアウトは、とても短時間の少ないメニューを週2回やって終わりにするものだった。
何も考えないで努力することは「やる気のない態度」
よく「アメリカ人の考え方は合理的だ」と言われるが、肉体をつくることに関しても同じだった。無駄なことを長く続けるのではなく、一番「楽」で、効果的な「近道」を歩んで筋肉を成長させていく。
その近道を探さずに何も考えないで努力することは、頭も使わずにただやるだけのやる気のない態度ととらえられていたという。つまり、やる気があるなら最善の道を探し当てるまで考えろ、ということなのだ。
「神の7秒間理論」で脳に命令を出す
そんなアメリカでの経験から、北島氏が提唱するのが「神の7秒間理論」だ。
7秒は最大筋力を出せる限界の時間。しかも、48時間から78時間に一度しか、そのチャンスはやってこないそうだ。
「神の7秒間」で大切なのは、トレーニングを繰り返すことによって筋肉側で変化するのを期待するのではなく、脳に「筋肉を大きくさせる」スイッチを入れること。
ワークアウトの1セット目は、動きを捉えるために軽く。2セット目は、重さを十分に感じる。3セット目は、スイッチを入れる刺激。そこで最大筋力を出せる7秒間を作る。
限界値を超える力が必要になったときに、脳が「今以上に力が必要だ」「筋肉を大きくしなければいけない」という指令を出す。そこで初めて、筋肉の中で筋繊維を太く大きくする化学反応が起こり始めるのだ。
やみくもに長時間のトレーニングをやっても、痩せられずに終わり、無駄な努力になりかねない。理論を理解した上で、アメリカでも実践されているというワークアウトを試してみるのもいいかもしれない。
(新刊JP編集部)
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※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。