29歳までに手に入れたい5つの箱』
著:上岡正明/大和出版
ビジネスで成功するための必須条件は一体何なのでしょうか。
「コミュニケーション能力」「マネジメント能力」など、その答えは一つではなく、人それぞれ違うはずですが、「数字に強いこと」も間違いなくその一つに数えられるでしょう。
『一生、仕事に困らない!29歳までに手に入れたい5つの箱』(大和出版/刊)の著者で、放送作家・経営者としても活躍する上岡正明さんも、本書のなかで「ブランディング力」「マーケティング力」などと共に「数字力」の重要性を説いています。
しかし、ビジネスで使う数字となると「経理・会計」のイメージがあり、苦手意識のある人も多いかもしれません。一体どのように、「数字力」を鍛えていけばいいのでしょうか。
■自分の仕事を時給換算してみよう
「数字力」とは、「数字で物事を考える力」のこと。この力を鍛えるためには、まず身近なことから“数字で”考えるトレーニングをしてみるのがおすすめです。
たとえば、自分のお給料。
最初に、自分の1カ月の総勤務時間(残業時間も加算)を算出し、勤務日数で割ってみましょう。これで1日の平均勤務時間がわかります。
さらに、今受け取っている月給の手取り額を勤務日数で割り、自分の日給を計算します。
そして、日給額を平均勤務時間で割れば、あなたの労働は時給にするといくらになるかがわかります。
サービス残業をしている場合などは、その分時給が下がっていく理屈なので、計算するのが恐ろしくなりますが、トレーニングだと思ってやってみましょう。
これをやることで、日々の会議や企画書作成で、それぞれいくらお金をもらっていることがわかるため、働くことへの意識は確実に変わるはずです。
■あなたは「黒字社員」ですか?「赤字社員」ですか?
自分が会社に利益をもたらしているか、それとも損をさせてしまっているかを計算するのも「数字力」を鍛えるいい練習になります。
例えば、20万円の売り上げがあるプロジェクトを二人で受け持った場合、単純計算してあなたが会社にもたらした売上は10万円です。これを1カ月に2つやり遂げ、あなたのお給料が額面で25万円だとしたら、(10万円×2-25万円)ということで、あなたは会社に1か月で5万円の赤字を作ってしまったことになります。
この計算は、実際にやるともう少し複雑ですし、バックヤードの職種だと自分がいくらの売上を作っているのかがわかりにくかったりもしますが、大まかにでも算出してみることで、自分が会社にどれだけの利益貢献をしているかがわかります。
このように、物事の“数字”という側面を見て考えてみることで、ビジネスでの計算や数字の感覚は磨かれていきます。
本書には、この「数字力」の他に、「ブランディング力」「マーケティング力」「コミュニケーション力」「人間力」の5つの力をビジネスの必須能力として、その磨き方を解説しており、仕事で成功を収めたい人、いちサラリーマンで終わりたくないという人に大きな気づきを与えてくれるはずです。
(文=新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。
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