何事も基本が大事というが、英語も同じ。
買い物や外食の場面で、店員と必要な会話をするための基本的な英語を使えるだろうか。そこそこ英語には自信があったのに、いざ海外に行ってみたら、なんということもない簡単な表現が意外と出てこない。そんな経験をしたことがある人は少なくないだろう。
外国人を前にすると、簡単な英語が意外と出てこない!
『意外といえないまいにち使う ふつうの英語きほんの英語』(田中茂範著、NHK出版刊)では、普段日本語でふつうに使っている言葉や日常のごくふつうな行為、身の回りのふつうの物などを英語で言うための表現を、23の場面に分けて紹介。NHKテキスト「英会話タイムトライアル」の連載を書籍化したものだ。
海外で買い物をする場合、お店の人とうまくやりとりできず、欲しいものが買えなかった。そんなことにならないためにも、ショッピングの基本の英語はおさえておきたい。
店員さんに「May I help you?」(何かお探しですか?)と声をかけられた場合、「ちょっと見ているだけ」は「Just looking.」でもいいが、「I’m just looking.thank you.」「I’m just looking right now.thank you.」と答えたほうが丁寧な言い方になる。また、手に取って見てみたい商品がある場合、「触っていいですか?」と許可を求めるには「Can I touch this?」が決まり文句。
友人をランチに誘いたいときは「I’m going to lunch.Do you want to come with me?」(ランチに行くよ。一緒に来ない?)となる。「お昼食べた?」や「時間ある?」と聞きたいときは「Have you had lunch yet?」「Do you have some time?」と声をかける。
レストランに入店し、料理を注文する場面で必要な受け答えも覚えておきたい。「メニューを見せてください」は「I’d like to see the menu,please」と聞く。料理について「これはどんな料理ですか?」と聞きたければ「what is this like?」でOK。
スタッフの言葉で定番なのは「Have you decided?」(お決まりですか?)と「May I take your order」(何になさいますか?)なので覚えておきたい。
自分の日常一つひとつを英語に置き換えていくことが、英語を話せるようになるためのコツ。日常の英語をマスターしないまま、ビジネス英語や社会的な話題を語る難しい表現を覚えても、本当に使える、安定した英語力にはならないだろう。ここであげた英語を「そんなの知ってるよ」と思った人も、実際に外国人と話してみると、意外と言葉が出てこないかもしれない。手持ちの英語力のおさらいの意味でも、ふつうの英語、きほんの英語に立ち戻って、語学力アップにつなげてみてはいかがだろう。
(T・N/新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。