【ECコンサルの有効活用のためのポイント】
(1)売れる話をする
ECコンサルはサラリーマンです。もちろん、営業成績の目標があるわけですから、いつも売上が上がる話を探しています。ということは、「売れる商品を仕入れられた」「大特価の処分セールをやりたい」といった話を常にしていると、良い広告枠があったときにECコンサルから積極的に連絡がくるようになります。
(2)担当者には会いに行く
ECコンサルも人ですから、一回でも会ったことがある店舗とそうでない店舗に対してのアクションには違いがあります。彼らの日常は意外にも事務作業が多く、外出を嫌う傾向があります。平均的な店舗訪問数は月間3〜5件だといわれています。そうであれば、会いに行くことをお薦めします。訪問するのであれば、移動時間が取られないので喜んで会ってくれます。
(3)忙しい時間は避ける
それでも、会いに行けない場合は、電話をするしかありません。しかし、常識的に、忙しい時間では電話に出てくれない確率も高まります。そこで、彼らの忙しい時間帯を知っておき、そこを避けることが重要です。
ずばり、電話をする最適な時間帯は、14〜17時、20〜21時までの2つです。なぜなら、早朝から10時までは朝礼があり、12〜14時まではランチや上司への報告をする時間帯であり、17〜19時も報告をする場合が多いからです。それにしても、彼らは80もの店舗を担当して、忙しいのが前提ですから、前もって用件をメールしておくと話は早く済む、つまり忙しい彼らにとっては気が利いて、付き合いやすい店舗さんになります。
●メールを積極的に利用する
このように、用件が事前にわかっていると対応がしやすいので、ECコンサルにはとても好まれるわけです。しかし、考えることは誰でも同じで、彼らには大量のメールが届きます。店舗や社内から一日に5000〜10000通ほどのメールが来ると想定されます。そうなると、いくらメールをしても埋もれてしまう可能性があるのです。ここでまた、常識的な方法が重要になります。
【返信してもらうコツ】
・聞きたいことを簡潔に1回のメールに2つまでにする。
・【返信希望】と件名に書き、返信する必要があることをアピールする。
・土曜日、日曜日は、さらに大量のメールを受信しているので、それを月曜日に処理するのがパターンです。金曜日から月曜日までを避けてメールをするのが無難です。
このように彼らを有効活用するには、友好関係を築くことです。
(文=池本克之/パジャ・ポス代表取締役 ブレークスルー戦略コンサルタント)
※池本克之氏の公式サイトはこちら:http://www.ikemotokatsuyuki.net
●池本克之(いけもと・かつゆき)
株式会社ドクターシーラボの代表取締役として、2004年3月ジャスダック店頭公開に貢献。月商1億円に満たない時代から、年商120億円企業へと成長させた。その後、株式会社ネットプライス執行役員に就任(その後代表取締役就任)。2004年7月にはマザーズ店頭公開。経営者として2度の上場を経験する。現在は「ブレークスルー戦略コンサルタント」として、上場企業を含む、多くの企業のコンサルティングを請け負っている。