に変わるチャンスを逃さない技術』
著:ヘルマン・シェーラー
訳:川岸 史/日本実業出版社
新年度を迎え、心新たに…という意気込みの社会人も多いだろう。いい仕事をするためにも巡ってきたチャンスはモノにしていきたいもの。
では、どうしたらチャンスを逃さず、モノにできるのだろうか。
『勝負どころで「動ける人」に変わる チャンスを逃さない技術』(ヘルマン・シェーラー/著、川岸史/翻訳、日本実業出版社/刊)では、ビジネス、人生全般に活用できる、チャンスを認識して、活かす能力である“チャンス・インテリジェンス”の磨き方を紹介する。
新しいものを欲しつつ、古いものも手放せない。
新しい仕事に就きたいのに、今まで続けてきた無難な仕事を捨てられない。
貯めてきたお金を守りたいがために、リスクの高い投資に手を出せない。
新しい国に行ってみたいが、住み慣れた家を離れたくない。
未来を目指したいのに、現在に固執してしまう。
こんな矛盾を抱えてはいないだろうか。自由を手にするには、安全を捨てる必要がある。チャンスをつかまえることができない人は、両手にも心にも古いものをたくさん抱えていると言う。
今、自分持っているものを捨てた人間だけが、自由に使える空っぽの手を持てるのだ。
両手に持っていたおもちゃを気に入ったほうだけ残し、そうでないほうをポイッと捨てる子どものやり方を見習うべきだと著者は言う。
また、「チャンスをつかむ」という行為は、難しいことを前にするということでもある。そして、多くの人は壁を前にすると、自分のやりたいことを引っ込めてしまう。
だから、大人になるまでの間にこうして引っ込めてしまうことが頻繁にあると、チャンスが目の前に現れても、目を輝かさなくなってしまい、最終的には、傷つかないように高い目標を目指さなくなってしまうのだ。
しかし、一見不可能と思えることも、やってみると案外できてしまったりする。やりたいことを我慢している人は、自ら視野を狭めて、チャンスが見えなくさせているとも言えるのだ。
臆せず、積極的に挑戦してみなくては何も始まらない。新年度に良いスタートをきるためにも、チャンスを逃さない技術を習得してみてはどうだろう。
(文=新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。
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