共働きの家庭も増え、家事に育児に仕事に追い立てられているという女性は多いだろう。
そして、もっと効率的にできるところはないかと考えたときに、家事については見直すポイントがあるはずだ。
「現代人のワーク・ライフ・バランスを考えたとき、家事も仕事も担う女性のバランスは悪すぎます」
こう語るのは、経済評論家の勝間和代氏だ。彼女自身も働きながら3人の娘を育ててきた。
本書『勝間式 超ロジカル家事』(アチーブメント出版刊)は、そんな勝間氏が仕事で培った超効率化、経済スペシャリストのスキルを全力投入して確立した“家事と家計を徹底的にラクにする方法”をわかりやすく紹介した一冊である。
■家電は「かなり分のいい投資」
勝間氏が提案する「超ロジカル家事」に欠かせないのが、最新家電だ。
これは簡単に言えば「お金で解決する」ということ。
勝間氏によれば、最新家電は女性の家事の負担を劇的に軽くする道具で、そこへ投入するお金は単なる消費ではなく、かなり分のいい投資になるという。
勝間氏は、毎日の掃除はお掃除ロボットに任せている。愛用しているのは、アイロボット社の「ルンバ」と床拭きロボットの「ブラーバ」。
毎日どちらか1台を稼働させ、間隔が空いても、2、3日に1回は走らせるようにしているという。
ただ、高額な家電は購入に躊躇してしまう人もいるだろう。確かに、型落ちでもルンバは5~6万円はするし、ブラーバも3~5万円前後となる。高額投資だ。
しかし、1、2万円の掃除機を買って、週に1回しか使わなかったらどうか。しかも、自分の手でおっくうに思いながら掃除しなければならない。
仮に5万円のルンバを買ったとして、1年間毎日1回スイッチを入れたとしたら、1回の掃除コストは130円。
最新機種のバッテリーの寿命は6年間なので、日々動かしたら1日あたり約23円だ。それならば毎日、指1本でスイッチを押すだけですむお掃除ロボットのほうが、コスパは断然いい。“たまに使う1万円”より、“毎日使う5万円”を選んだほうが賢いだろう。
調理家電やお掃除ロボットなどの家電を働かせている間、仕事をしたり、ほかの家事を片づける。料理と掃除と仕事のマルチタスクを、家事のAI化は可能にするのだ。
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勝間氏の超ロジカル家事は、明快でわかりやすい。家事のAI化の他にも収納や家計、健康管理なども紹介されているので、できるところから始めてみてはどうだろう。家事のストレスもかなり軽減するはずだ。
(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。