仕事で成果を出す人の共通点は何か?
それは「行動の品質」が高いこと、とするのが『行動の品質』(伊藤健太著、フォレスト出版刊)だ。生産性が低かったり、望んだ成果を出せずに悩んでいる起業家やビジネスパーソンは、これを高めるのが現状を変えるスタートだ。
■自分の仕事の生産性を高める3つのマインド
本書は、株式会社ウェイビー代表取締役社長の伊藤健太氏が、行動の品質を高めるためのマインド面、実践編の両面から必要不可欠なエッセンスを紹介する。
伊藤氏の定義する行動の品質とは、「成果を出すために、最少のエネルギーで、最大にして最高の成果を得ようとする考え方・行動」のこと。
結果までの「コスパ」をよくすること、とも言い換えられるが、その方法は3つのポイントに集約される。
1.最速最短最少で最大最高最適な成果を出すことを最優先で考える
時間、やり方、エネルギー、お金、ストレス、考え方、手段など、ありとあらゆる要素をできる限り使わず、最少で使って、最速で、最大にして、最高にして最適な成果を得ようとする考え方。
「1つのことをコツコツ努力する」というのは、成果を出ない人妄信しているマインドセットであることが多い。大切なことではあるが、努力がなくても目標達成や成果が出るのであれば、それに越したことはない。このような考え方もあることを知っておくべき。
2.1つの行動がそれだけで終わらず、良い波紋を広げることを考える
1つのことをやって1つを得るのか。1つのことをやって、波紋のように広がっていくことを選択するのか。成果を出す人は、常に一石二鳥、三鳥、四鳥を目指している。
3.自分だけでなく、そもそもまわりを巻き込もうと考える
成果を出す人は、自分一人でできることの少なさや小ささを知っている。なので、まわりを巻き込むにはどうすればいいか? を構想する前から考えている。
まわりを巻き込むには、全体が見えている必要があるので、視野が広くなければできない。そのためには「先のことから逆算してどのようなことが起こるか?」「その際にどういう人がいたらいいのか?」「どういう座組みでやっていればいいか?」を考えなければならない。
これらの3つのポイントを基本として考えていくと、今までの常識や学んできたことの一般論自体が、変わってきていること、ケースによって違うことがわかる。時代に求められるマインドセットは変わっていくものであり、変えることやどんどん成長させていくことが行動の品質を高めるために必要となる。
今までの考え方に固執せず、成果を出すためにも、行動の品質を高めることにこだわってみてはどうだろう。本書を読むと、自分の仕事の生産性を高める気づきがあるはずだ。
(T・N/新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。