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気になるけどハードルが高い 落語の寄席ってどんなところ?

新刊JP
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※画像はイメージ(新刊JPより)。

 落語には興味があるし寄席にも行ってみたいが、どこかとっつきづらく、難しい。事前に知識をえるにもどうしたらいいのかわからない。そんな人は多いのではないだろうか。


 好みの落語家をどう見つければいいのか。寄席とはどんなところなのか。口上や枕、落語の流れとはどんなものなのか。といった落語の用語、寄席の楽しみ方などの基礎知識から最新の落語事情を、落語ライターであり、噺家・三遊亭楽松の女将の櫻庭由紀子氏が紹介するのが本書『噺家の女房が語る 落語案内帖』(櫻庭由紀子著、笠間書院刊)だ。

 

■落語の寄席に行ってみる ルールやマナーは?


 落語がライブで見ることができる場所といえば「寄席」だ。しかし、落語初心者にはハードルが高い場所でもある。寄席とは、落語の他にも、手品や漫才といった色物と呼ばれる演芸など、さまざまなジャンルの芸人が集まり、芸を披露する小屋のこと。


 「寄席って入りにくそう」「作法とかありそう」というのが、気になるところだが、常識的なマナーはもちろんあるが、寄席にお作法などというものは不要。


 初めて訪れる際に心配になる3つのポイントを本書では紹介している。


1.服装


 普段着でいい。もともと落語は大衆芸能なので、何を着て行ってもかまわない。


2.飲食


 落語を聴きながら、ビールや幕内弁当など、飲食は自由。ただ、昨今のコロナの影響で難しい場合もある。


3.ご祝儀


 高座を終えて袖に引っ込む噺家に高座の下から渡すのがご祝儀。相場はあってないようなものだが、ご祝儀、御車代、御食事代など、こちらのお財布事情で渡すといい。


 何か特別なことはなく、音楽のライブのように気楽に遊びに行ける場所が寄席なのだ。


 寄席に見に行くと入れ替わりで1日にたくさんの噺家を見ることができる。その中でお気に入りの噺家を見つけたら、次は独演会に行ってみるのがいい。独演会の場合は噺家も気合が入っており、基本的にファンが来るので会場の雰囲気もよく、会場全体が落語を聴く体制になっている。独演会でしかかけられない長い聴きごたえのある落語をトリにかけることも多く、好きな噺家の落語をたっぷり楽しめる。


 落語に興味はあるけれど、何から始めればいいのかよくわからない。そんな人は落語の入門書として本書を活用してみてはどうだろう。まずは勇気を出して寄席に行ってみようと、身近なものに感じられるようになるはずだ。
(T・N/新刊JP編集部)


※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。

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