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※画像:『応援される会社 熱いファンがつく仕組みづくり』(光文社刊)
経営を行う上で困難なことは数多あるが、その一つに「会社や組織が存続していく」ということが挙げられるだろう。長く存続していく会社や組織には、ある共通点がある。それはブランドに熱烈なファンがいるということだ。
『応援される会社 熱いファンがつく仕組みづくり』(新井範子、山川悟著、光文社刊)では、近年、顕著になってきた顧客による「ブランド愛顧行動」について語った一冊だ。
本書では、さまざまな企業や組織の事例を紹介しながら、ブランド愛顧行動、つまりは「応援」が持つ影響力を分析している。
応援されるブランドは、いくつかの類型に分けられる。「崇拝型」「愛着型」「同士型」「共歓型」「賛助型」の5つだ。
「崇拝型」は、突出した製品やサービスで顧客を虜にするという特徴がある。その典型は、iPhoneなどを世に送り出したアップルをイメージすればわかりやすいだろう。
「賛助型」は、ハラハラさせられるから応援したくなるという、可能性と脆弱さが魅力なタイプだ。イメージしやすいのは「テレビ東京」だろう。キー局より予算が少ないため、セットやタレントも他局に比べれば脆弱で、「そんな番組が面白いのか?」と思わせる企画は、視聴者をハラハラさせる部分がある。しかし、熱狂的なテレ東ファンの後押しもあって、次々と名物番組を送り出している。
競争を勝ち残るためには、離れない顧客をつかむことが大切だ。本書からそのためのヒントが得られるだろう。また、本書の内容を個人に当てはめて読めば、営業マンなども「顧客に応援される人」になり、大きな成果が挙げられるようになるかもしれないだろう。(文:大村佑介)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。
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