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悩みへの最適解? ディベートスキル「トゥールミンモデル」とは

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※画像はイメージ(新刊JPより)。

 人間関係、恋愛、将来……日々色々なことに悩む私たちだが、悩みをズバッと解決する方法というとあるようでないのが現状だ。そもそも「〇か×か」というわかりやすい答えがある悩みの方が少ないだろう。ただ100%の解決法とはいかなくても、「最適解」を見つける方法はある。


 イギリスの哲学者で教育者のスティーヴン・トゥールミンが考え出した「トゥールミンモデル」という思考法をご存じだろうか?

 

■悩みへの最適解が出る「トゥールミンモデル」とは?


 『一番いい答え – 絶対後悔しない最適解の見つけ方 -』(ワニブックス刊)の著者太田龍樹さんは、論理競技であるディベート大会「ディベートマニア」で6連覇を達成。その後、社会人のための実践的なディベートスキルの啓蒙と普及に努め、31年間の「知識・スキルの蓄積」と「実践経験」を基にのべ1万人を指導してきた。本書では太田さんが自身の実践と指導経験を活かし、短い時間で一番いい答えを導き出す方法を紹介する。


 「トゥールミンモデル」の話に戻ろう。


 トゥールミンモデルとは、


最適解=自分の意見+根拠となる事実+意見と事実をつなぐ理由


 という公式である。


 この公式に自分の頭の中の考え、自分が持つ情報を当てはめるだけで、限りなく正解に近い答えが見つかるとされる。悩みに直面したとき、「なんとなくこうしよう」と考えるもの。この「なんとなく」の漠然とした考えを論理でまとめ、一番いい答えにするのがトゥールミンモデルという思考法だ。


 「なんとなく」の考えを論理でまとめるには3つのステップがある。


1.自分の「言いたいこと」「結論」を40文字で箇条書きにする


2.「主張・結論に至った理由」を考えてみる


 自分の言いたいこと、結論に至った理由、つまりデータとなる事柄を考える。2つ以上出したほうが多様性が増す。


3.隠れ理由をあぶり出す


 主張やデータを結ぶ「架け橋となるような隠れた理由」を浮き彫りにする。


 これらの3つのステップを踏むだけでも、「なんとなく、こんなことを考えているんだけど」といったあいまいな思考が、明確になり、かつ論理的になるのだ。


 太田氏はディベートの選手として、大会やテレビで活躍。ディベートとは、あるテーマに関して異なる意見を持った人たちが、見ている観客を説得するように議論する競技。ディベートでやりとりする議論はトゥールミンモデルに基づいて作らないといけないという。


 ディベートから私生活の悩みまで、一番いい答えを導き出す方法を本書から学んでみてはどうだろう。(T・N/新刊JP編集部)


※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。

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