稼ごうと思って頑張ってもなかなか年収が上がらない。一方で、どんどん稼いで年収をアップさせている人もいます。
もちろん、誰もが年収をアップさせたいと思っているはず。ですが、なかなかその通りにいかないのが現実。では、稼げる人になるにはどうすればいいのでしょうか。
『「30代で年収3000万」の人は、いつも何を話しているのか?お金も地位も引き寄せる「肉食系」のコミュニケーション術』(午堂登紀雄著、学研パブリッシング刊)を読むと、「行動」と「考え方」の違いが年収の差につながっていると分かります。
そして、「行動」と「考え方」の差が最もあらわれるのが「言葉」。「稼げる人」と「稼げない人」の言葉はどんなところが違うのか、見ていきましょう。
■挨拶の後に出る「年収を上げるぞ」という意思の強さ
年収を上げるための手っ取り早い方法は、出世です。
そして、出世をするためには上司に認められる必要があります。そのため、稼げる人は、上司にゴマすりをしてでも「コイツは見どころがある」と思わせないと出世の芽はないと考えます。一方で、「年収が上がらない人」は、「そこまではしたくない」と自分のプライドを優先させてしまいます。
この考えの違いは挨拶に表れます。
朝、「おはようございます!」と元気に挨拶するにはみんながやることですが、稼げる人はその挨拶にとどまらず、上司に「先週(あるいは昨日など)ご指導いただいた件、昨夜よく考えてみて、改めてその大切さがわかりました。今日また実践してみます!」と自分が上司の指導を尊重していることを伝えます。
その様子に周囲からは「ゴマすってるよ」と思われて、嫌われてしまうかもしれません。しかし、「稼ぐ」という目的のために軸をぶらさずに行動することは大事。そうした行動と言葉が、年収のアップに大きく影響してくるのです。
■難しい仕事に対して年収が上がらない人はすぐに「無理」と言う
難しい仕事に取り組み、成果を出すのは年収を上げるため必要なこと。そして、上司から難しい仕事を与えられた時にどんな言葉を返すかによって、その人の仕事への志と熱意が表れます。
例えば、「これは無理だろう」と思ったときに、正直に「これは無理です。難しいと思います」と返しても、上司は怒らないでしょう。ですが、上司は内心、「見どころがない」「挑戦しない人なんだな」と失望しているかもしれません。
一方、年収を上げられる人は、こんな場面で「やってみます。たしかに難しいですが、だからこそやってみる価値があると思います」と答えます。
難しい仕事を振る際に、上司が期待するのは「できるかどうか」ではなくチャレンジ精神。将来稼げる人は期待を察知して、望む答えを返します。そして、難しい仕事を「ステップアップのチャンス」と捉え、成功させるべく努力するのです。
言葉の使い方だけでも、どうすれば年収が上がるのかはおぼろげながら見えてきます。
年収が上がる人と上がらない人の違いは、その言葉を生み出す思考の違い、行動の違いが元になっています。本書の中には「これは非常識ではないか」と思うものもあるでしょう。しかし現実はシビアなものです。野心を持って現実を戦ってこそ、稼げる自分への道が開けるということなのでしょう。
(新刊JP編集部)
※本記事は、「新刊JP」より提供されたものです。